大阪泉州地域(南大阪)の移動支援の動向。また、現場で働く移動支援従事者としての願い。
どうも。健康第一。思い立ったらとりあえずそこに向かって走る。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます河野つなきです。今は朝から晩まで現場を回りながらヘルパー学校の準備に取り掛かっています。充実した毎日で「仕事が楽しい。福祉最高」という思いの中、楽しさいっぱいで日々、過ごしています。
今回は、私が勤めている。こうのとり訪問介護の拠点ある、南大阪泉州地域。南大阪といえば「だんじり」や「水なす」「玉ねぎ」が有名なところですね。田舎町ですが、おいしいものはたくさんあります。そんな泉州(南大阪)の地域支援事業である移動支援について自分の経験や思いを踏まえて今後の動向や期待を述べていけたらと思っています。
今後、泉州地域に限定された話ではなく移動支援事業は、どんどんと予算の編成により単価や利用者様が使える時間が減っていく一方だと現場の感覚として感じます。またそのことにより事業所としてヘルパーさんの給与の低下。また、単価が減ることにより移動支援の仕事を取らない事業所も増えてきているのが現状です。
それでは本題に入ります。
目次
・移動支援従事者(ガイド)従事者の苦労
・移動支援の必要性~今後の動向~
移動支援従事者(ガイドヘルパー)の苦労
外出の支援は、グループで行くこともありますが、基本は1対1で外出する個別支援がほとんどです。暑い中、車いすを押す大変さ。また、公共機関を利用するので他害行為が起こらないように配慮する。多動性障害がある方に関しては、急に走り出したりします。車の走る道路へ飛び出さないように注意する緊張感など現場で働く方は本当に大変だと思います。
私の経験ではないが、私が勤めているこうのとり訪問介護の仲間の話です。
あるとき移動支援のサービス中にその方のこだわりで急に電車のカーテンを全部閉めだしました。お客さんがたくさん座っていたので、それをほかのお客様への迷惑だと判断したヘルパーさんが止めたときに、利用者様はその自分のおこないたい行為(こだわり)が止められたため、電車の中で、ヘルパーさんに頭突きを何度もおこなってしまうといったことがありました。それを見た周りのお客さんが駅員に伝え、警察沙汰になりました。幸い担当していたヘルパーさんがしっかりと障害理解のあるヘルパーさんだったので頭突きされる一方でヘルパーさんが怪我をするという形になってしまいました。
誰しも人間で感情があるので、殴られる、頭突きされるとやっぱり嫌な気持ちや怒りがわいてくることはもちろんです。そのようなことでも障がい理解を持ち利用者様に接し、自分の感情をコントロールするのがプロのヘルパーだと思います。僕も先ほど述べたような痛い思いはしてきました。私の場合、先の話と似たようなことがあった時は、痛いというより、どちらかというと恥ずかしい気持ちが勝ちました。その時は、周りのみんなの視線が集まるので周りの方に謝っりながら対処したことを覚えています。
長々と事例を書き、何が言いたいかというと、このように現場で大変な苦労や思いをしているヘルパーさん、また、利用者様に外出してもらい喜んでもらうことによりやりがいを感じているヘルパーさん。そして、外出を楽しみにしている利用者様もいます。たくさんの労力と思いがそこには詰まっています。そのようなヘルパーさんにはしっかりとした単価を払い、さらにやりがいをもって仕事に励んでもらいたいと思っています。この現場での現状も行政がしっかりと把握し、相当な報酬を払うべきだと現場で働く介護従事者として感じます。
移動支援の必要性~今後の動向~
移動支援のサービスはほんとに大変です。何が起こるか?予想ができない外出でのサービスになります。それなのに報酬が少ない移動支援サービス。市町村が地域支援事業に関して、予算を大きくとりたくないのが実際です。しかし、必要不可欠サービスだからこそ、その業務に従事した方には今後も質の高いサービスを提供していただきたいと思っています。その為には、何を言っても移動支援の報酬を上げ、やりがいのあるサービスとして質の高い人材の確保。それ実現していかなければなりません。
しかし、各市では移動支援にあてる予算をだんだんと減らそうとしているように実際、働く介護従事者として感じています。今後の動向が少しでも良くなるよう、現場で一生懸命働いているヘルパーさんや外出支援を楽しみにしている障がい者の方の為に、少しでも光が見えるようブログの中で訴えました。
介護の仕事がやりがいのある楽しい仕事になるように。