和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

介護従事者が思う!理想的な家族介護の在り方。実際の経験をもとに苦労の乗り越え方を公開します。

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます河野つなきです。サービス中は、いつでも口角を上げるよう意識し常に笑顔を心掛けています。いつでも笑っているのでたまに気持ち悪いと利用者様に言われることもあります。

今回の投稿では、「家族介護」というテーマを取り上げていきます。現在、家族介護で悩まれている方へ少しでも解決や共感できたらと思い、私自身の経験を通して投稿させていただきたいと思います。「どのような苦労」「どのような喜び」「苦労の解決法」といったところをテーマに書いてきます。

ちなみに上の写真は、兄とおばあちゃんの写真です。

それでは本題に入ります。

目次

・私の家での在宅介護とは

・在宅で介護することへの覚悟

・在宅介護の現状

・訪問介護を使う抵抗感

・在宅介護では絶対に使うべき社会資源

・最後に・・・

私の家での在宅介護とは

私の実家ではおじいちゃん、おばあちゃんともに自宅で死ぬまで過ごしてもらいました。おじいちゃんは脳梗塞で寝たきりに、おばあちゃんは脳出血で寝たきりに。二人とも五年寝たきりの生活を自宅で送り、その後、生涯を終えました。

おばあちゃんに関しては、脳出血だったので元気なおばあちゃんから寝ったっきりのおばあちゃんに一瞬で変わってしまいました。最後に二人っきりで食べた夕食のすき焼きを今でも鮮明に覚えています。

私は今でも利用者様を自分のおじいちゃん、おばあちゃんだったら大事にしないと!と感情が移入している自分がいます。自分のおじいちゃん、おばあちゃんが生きていればもっと孝行したかったと後悔でいっぱいです。

在宅で介護することへの覚悟

私の実家では、主に母と自分がローテンションでオムツ交換や胃ろう(口から食事をとれない為に、直接胃にチューブを通し栄養を送ることです)を行っていました。おじいちゃんもおばあちゃんも頑固で堅気な人だったので寝たきりになった時にはすごっくショックで現実を受け入れなかったことを今でも覚えています。

二人とも急激に悪くなったので、まずは救急、そして、3か月の入院、その後、施設へ入所するのか?自宅へ戻るのか?主治医からは「自宅で介護することはかなりの負担になります」と言われました。正直、不安な反面、在宅介護に対して甘く見ていました。

ただ、結論を言うと。自宅でおじいちゃん、おばあちゃんを介護し最後まで住み慣れた自宅で過ごしてもらって良かったと今では思っています。自分と一緒に主になって介護をしていた母も口をそろえて言っています。もしかしたら自己満足かもしれませんが・・・

在宅介護の現状

在宅での介護は実際、大変でした。寝れないときもたまにはありました。しんどかったです。しんどい中、しんどさが軽減できたのは自分や母が仕事でいないときに自宅で介護をしてくる訪問介護のヘルパーさん、体調が悪くなった時にすぐに来てくれる訪問看護さん、まったくの寝ったきりだったので体が固まっていきます。固まらないように自宅でリハビリをしてくれる訪問リハビリのスタッフさん。訪問入浴やデイサービスを利用しお風呂にも入れてくれました。今の社会は自宅で介護していても社会資源がたくさんあり、在宅で介護をしている家族の味方がたくさんいます。この、方々の協力がなければ、自宅で介護することなど無謀だと私の場合は感じました。

訪問介護を使う抵抗感

自分の家に他人の方を入れることは初めは抵抗がありました。「ヘルパーさんが来てくれているのにゆっくりしていて悪いな」「看護師さんが来てくれているのにパジャマで家の中をうろついてごめんなさい」その他にも色々なことに気を使い、正直、自分たちのために来てくれているのに心のどこかでは援助してくれている人を邪魔者扱いしている自分がいました。

しかし、良い事業者さんに恵まれた結果なのかすぐにこの想いはなくなりました。援助してくれている人がいなければ、途中でギブアップしていたのは間違いないと思います。今みたいに良い思い出を振り返りながらブログを書いている自分はありません。この時の援助してくれる方がいたからこそ、今でも介護、福祉という仕事から離れられない自分がいます。そして、おじいちゃん、おばあちゃん、援助してくれた方、一緒に介護した母がいたから私は介護バカになってしまったと思います。

在宅介護では絶対に使うべき社会資源

家族以外の協力者の力を借りるのは、初めは抵抗があります。しかし、自分を支えてくれる社会資源は必要あるのなら使うことを家族介護をしていた当事者、介護の現場で働く当事者としてお勧めします。

現在、色々な形で援助をしてくれるサービスが充実しています。もちろん自宅で介護することが正解ではありません。施設も病院も必要な社会資源です。自分は自宅でおじいちゃん、おばあちゃんが生涯を送ってもらって良かったと思います。ただそれは母という協力者がいたからこそ実現できたのもあります。自分に無理なく、相手にも無理なく、色々な方法があるということを今回はわかってもらいたく自分の経験を踏まえ長々と書かせてもらいました。

自宅が幸せ!施設が不幸?そんなことは人それぞれです。家にいても介護放棄や虐待の話もあります。何が正解かもわかりません。ただ、自分を育ててくれた。小さいころにはいっぱい甘えさせてくれたおじいちゃん、おばあちゃんを最後まで在宅で過ごしてもらってよかったと今でもその頃を振り返り感じています。

最後に・・・

おじいちゃん、おばあちゃんはずっと大好きで、それを支えてくれた援助してくれた方にも絶対忘れない恩があります。家族として一緒に介護し、家族の絆を教えてくれた母にも。もっとおじいちゃん、おばあちゃんが生きてるうち。できれば健康なうちに孝行したかったと今でも後悔でいっぱいです。

タグ:,,,

« 前のページに戻る