身体に障がい者の苦労。色々な障害を乗り越えてきた強さにリスペクト!
現在は、南大阪を中心に訪問介護の仕事をしながら 実務者研修の講師を目指して日々、頑張っています。こうのとりの河野です。
私は福祉という仕事に関わらせていただいているからこそ身体や精神、または知能などに障害のある方。老化により身体や認知能力の低下がみられる方と常日頃からお付き合いをさせて頂いています。その中で日常生活をいろいろな工夫と努力によって乗り越えている方たちと出会い「健康は当たり前ではない!」ということに気づかされました。
いつ自分が障害をもった体になってしまうのか?また、大事な家族とのあたりまえの時間が過ごせなくなってしまうということは健常な方でも充分に予測されることです。事故や病気は予想できません。「明日は我が身」ということです。
このような障害(事故、病気など)と闘い乗り越えてきた人とのエピソードを踏まえ今回の投稿をさせて頂きます。それでは本題に入りましょう。
目次
・障害について
・~エピソード1~生まれついて脳性まひと闘いながら前向きに努力し公務員になったSさん
・~エピソード2~バイクの事故で中途障がいに。今では大手の住〇不動産に勤務するNさん
・最後に・・・
障害について
障害にもいろいろあります。子供から大人になるまで普通に学生生活を送り社会人になって、事故や病気の発症によって、普通の生活を過ごすことが出来なくなってしまった中途障がい者の方。
生まれたときから歩くことが出来ず車いす生活が当たり前で過ごされている先天性障がい者の方。
生活の中ですごくショッキングなことが起こってしまい精神的な病になった方もいます。
また、誰にでも問題となる老化現象。これらの要因は日常生活を営む上で大きな障害となります。人それぞれで色々なパターンや色々な病状で色々な苦労がそこにはあります。
福祉の仕事に就くことにより、「いかに健康である自分が幸せであるか」を感じました。
今回は、障害を持っていても一生懸命に前向きに努力している方の事について記事にしてみました。
私が介護従事者として実際お付き合いのある2名の方に許可をいただいたので、その方たちの経験を投稿させていただきます。
~エピソード1~生まれついて脳性まひと闘いながら前向きに努力し公務員になったSさん
私の事業所の利用者様でこのような方がいます。生まれてすぐに病気を発症し、生まれたときから障害を持っており、普段は車いすで生活をされており、小さいころからたくさんの手術とリハビリ繰り返しながら子供のころから大変な思いをしてきた方のお話です。
小さい時から自宅で生活することは難しく、ほとんどの時間を病院で過ごされていたようです。周りの同じ年ぐらいの子がうらやましかったようです。やっぱり母親に甘えれなかったことを今でも辛そうにお話しされています。
そして特別支援学校に入学し卒業しました。
大人になったSさんは、就職活動で何度も挑戦し、何度も不採用になりながらたくさんの勉強をしました。そして、市役所で勤める公務員として就職することが出来ました。市役所の公務員の求人を募集すると、すごい人数の募集が来るほど難関です。本当に努力家だと思います。
仕事中にも、色々な差別もあったようで辛い思いもしたようです。ただ、そんなことも乗り越えながら仕事をし、その給与でお母さんに車を買ってあげたようです。今でもよくお母さんを心配する言葉を聞きます。
Sさんには人生において常に心掛けていることがあるようです。それは「人に優しく自分に厳しく」と言うことです。
私はこの方のエピソード聞いてすごくその方のことを尊敬しています。また、同時に勇気や意欲をもらいました。
~エピソード2~バイクの事故で中途障がいに。今では大手の住〇不動産に勤務するNさん
このような利用者様もいます。高校生の時に、バイクでの大事故に遭いました。原付に二人乗りで信号無視をしたようです。そして、タイミングが悪くトラックとの衝突事故にあってしまいました。50メートルほど吹き飛ばされたようです。
その事故により「2年間植物人間」で命が危ないとまで言われた方でした。しかし、驚異的な回復力でたくさんのリハビリと手術を繰り返しながら、今では住〇不動産という大手企業で働いています。
今では「気の遠くなるようなリハビリを頑張ってこなしていた」と笑いながらその方は話してくれます。今でも事故の後遺症はあり、右半身まひ。言語障害があります。仕事中にもたくさんの苦労があるようですが、持ち前の前向きな性格で乗り越えているようです。
そして、なんと!!Nさんは2019年11月に結婚することが決まりました。健康で過ごしてきた方よりたくさんの試練があり苦労してきたNさんなので、そのニュースを聞いた時には心から喜びました。ちなみに私が結婚式のスピーチを行うことになりました。そして、2次会の司会進行と余興も務めました。余興は、マイケルジャクソンの物まねをで得意のダンスと歌を歌いました。
本当にリスペクトしています。
最後に・・・
私は、生まれてから大病することなく本当に元気です。元気が取り柄です。元気だからおいしいものを食べれます。元気だからこそ朝から晩まで働いておいしいお酒が飲めます。趣味の運動も。福祉という仕事をし、たくさんの利用者様や支援する家族に会いました。
だからこそ普通に感じる日常に幸せを感じることができると思っています。
自分が不慮の事故で明日から今まで過ごしていた生活を送れなくなってしまった時。そのことにより人生設計が崩れてしまった時。私は立ち直れる自信がありません。しかし、私の周りには窮地から立ち上がり今ではその当時の事を笑顔で話してくれる今回紹介した2人だけではなくたくさんの方々がいます。またそれを支えている家族の方々もいます。いつも介護の現場では勇気や意欲。健康であることの喜び。また、普通が普通ではないことを学びます。そのような日々、苦労している方たちへ、この仕事を通して少しでも支援できたらと思っています。