和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

実務者研修の「医療的ケア喀痰吸引」「経管栄養」について!!カイゴミライズアカデミー医療的ケア現役講師が解説いたします。

皆さんこんにちは!カイゴミライズアカデミーで医療的ケアの講師をさせて頂いております島原です。普段はココイロ看護ステーションで訪問看護師の管理者として業務をしています。皆さん!!「実務者研修の受講内容に含まれる医療的ケアとは一体どんなことをするのでしょうか!?」と不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の投稿では「授業はどんな内容なのか?」「授業についていけるのか?」

など実務者研修を受講される方の不安が少しでも解消されるよう「実務者研修の医療的ケア」の内容についてご紹介します。

目次

・実務者研修で学習する医療的ケアとは

・実務者研修で行われる医療的ケアの演習とは!?

・実務者研修で行う喀痰吸引について説明します!!

・喀痰吸引の実施内容はどのようなことを行うのか?実施手順について説明していきます。

・経管栄養について

・最後に・・・

実務者研修で学習する医療的ケアとは

実務者研修の医療的医療的ケア種類あります。一つは医療的ケアについて学習する「医療的ケア」。そして、もう一つはシュミレーターなどを使用して行う「医療的ケア」があります。

医療的ケアでは、「医療的ケア実施の基礎」 「喀痰吸引」 「経管栄養」について学びます。

これまで喀痰吸引や経管栄養の処置は医療行為であり、医師や看護師などの医療従事者が対応していました。しかし2012年の法改正により、一定の研修を修了したものであれば介護職員であってもこれらの一部の医療的ケアを行うことができるようになりました。近年、医療的ケア実施のニーズは多くなってきているのが実際です。看護師だけではケアが十分に行き届かない現状があり、介護職員にも質の向上を図り、医療的ケアを提供できる体制が必要となり、医療的ケアの学習が始まりました。

また、実務者研修を修了しただけでは医療的ケアを行うことができません。実際の現場でこれらのことを行う場合は、実務者研修終了後に喀痰吸引研修を受け、都道府県へ登録する事で医療的ケアの行為ができるようになります。

実務者研修で行われる医療的ケアの演習とは!?

医療的ケアの演習では「喀痰吸引」 「経管栄養」 「救急蘇生法」が行われます。

医療的ケアの内容について

・口腔内の喀痰吸引…5回以上

・鼻腔内の喀痰吸引…5回以上

・気管カニューレ内部の喀痰吸引…5回以上

・胃ろうまたは腸ろうの経管栄養…5回以上

・経鼻経管栄養…5回以上

・救急蘇生法…1回以上

医療的ケアの演習回数は、厚生労働省の研修規定により定められており、カイゴミライズアカデミーの中では、8時間の演習で行っていきます。それぞれの医療的ケアの手順については、シュミレーター(人形)を使って、実際の利用者に実施するように声かけを行いながら練習します。演習の最後に実技試験を受け、合格すると実務者研修の修了になります。

実務者研修で行う喀痰吸引について説明します!!

まず「喀痰吸引」とはどういったものか説明します。「喀痰吸引」とは身体機能の低下により、自分自身の力で痰を出せなくなった方の痰を吸引器を使用して吸い出し、気道の確保を目的としています。又、肺炎等の感染症を予防する目的もあります。演習ではシュミレータ(専用の人形)と吸引器を使って、痰の排出方法や手順を学びます。

実務者研修医療的ケアでの喀痰吸引は、「口腔吸引・鼻腔吸引・気管カニューレ内部の吸引」の3か所にそれぞれ5回以上実施します。

それでは、次のテーマで喀痰吸引の内容について具体的に説明していきましょう。

喀痰吸引の実施内容はどのようなことを行うのか?実施手順について説明していきます。

喀痰吸引の手順内容は以下の通りです。

~喀痰吸引の実施~

【実施準備】

  ・医師の指示書の確認

  ・手洗い

  ・必要物品 器材の確認 作動点検

【吸引実施】

  ・利用者への説明 姿勢変更

  ・観察 (口腔内・鼻腔内・気管内カニューレ周囲の出血

       傷の有無・義歯の状態・呼吸状態など)

  ・手袋着用 チューブ接続

  ・声かけ チューブ挿入 吸引

  ・チューブ抜去 チューブ消毒洗浄 片付け

  ・声かけ 姿勢変更 観察(顔色 呼吸状態など) 手洗い

【報告】

  ・利用者の状態 痰の量性状等の報告

  ・ヒヤリハットの報告

【片付け】

  ・使用物品の片付け 補充 交換

【記録】

  ・実施内容の記録

以上が実務者研修医療的ケア内で行われる喀痰吸引の演習内容になります。

経管栄養の実施内容はどのようなことを行うのか?実施手順について説明していきます。

経管栄養とは、口から食事をとれなくなった人に対して、胃や腸などの

消化器管内にチューブを挿入し、栄養状態の維持、改善を行う方法です

経管栄養には経鼻経管栄養 胃瘻経管栄養 腸瘻経管栄養があります。

経鼻経管栄養と胃瘻経管栄養の2か所にそれぞれ5回以上実施します。

~経管栄養の実施~

【実施準備】

  ・医師の指示書の確認

  ・手洗い

  ・必要な物品 栄養剤の種類 量 温度 開始時刻 時間の確認

  ・栄養剤の配置 注入準備

【経管栄養の実施】

  ・利用者への説明 栄養剤の確認 姿勢変更

  ・観察 (表情 嘔気 嘔吐 チューブの挿入位置確認

       腹痛 呼吸状態など)

  ・チューブ接続 声かけ 注入

  ・注入中の観察 (体位 腹部膨満感 嘔気 嘔吐 腹痛

             呼吸状態など)

  ・チューブ接続解除 注入口閉じる

  ・注入後の観察

  ・姿勢保持

【報告】

  ・利用者の状態 異常の有無の報告

  ・ヒヤリハットの報告

【片付け】

 ・使用物品の片付け 補充 交換

以上が実務者研修医療的ケアで行う経管栄養の演習内容になります。

最後に・・・

医療的ケアは内容が専門的なのでハードルが高いと感じる方もいるかと思いますが、カイゴミライズアカデミーでは、できるだけ学びを深くできるよう独自のカリキュラムを作成しています。

事前に喀痰吸引・経管栄養の実施しているビデオ動画を研修前に配信し観てもらいます。又言葉がけなど実施内容の書いた手順法を先にお渡ししてます。受講生全員が合格できるように楽しく研修を行っていければとカイゴミライズアカデミーでは考えています。

受講生の方に

「医療的ケアの演習のイメージがつかめず不安であったが、研修前にビデオ動画をみて、事前に勉強でき、医療的ケアの演習のイメージが解りやすく不安なく受講することができました」

と言った声も聞かせていただいてます。

このブログを見て頂いた方、少しでも実務者研修医療的ケアについて参考にして頂ければ幸いです。

次回は医療的ケアの研修風景を載せたいと思いますので楽しみにしていてくださいね。

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