和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和3年度ケアマネージャー試験をケアマネ資格取得者が説明していきます!レッスン⑦【介護支援分野編~介護保険事業計画~】

カイゴミライズアカデミーで講師を務めます河野つなきです。今回もケアマネージャー試験対策とし「ケアマネ試験に出題されやすい傾向にあるポイント」についてブログを投稿していきます。今回も前回のブログ投稿で説明させていただきました「介護保険事業計画等について」引き続き説明していきます。こちらの分野に関しては、かなりややこしく私自身時間をかけて勉強し試験に挑んだことを覚えています。

ひとつ前のブログにも介護保険事業計画について述べているので下記にブログを貼り付けておきますね。

ケアマネ試験対策~介護保険事業計画について【前半】~

目次

・介護保険事業計画の策定を通じたPDCAサイクルの仕組み

・市町村介護保険事業計画の作成等のための調査及び分析等について

・まとめ・感想

介護保険事業計画の策定を通じたPDCAサイクルの仕組み

介護保険制度では「市町村介護保険事業計画」「都道府県介護保険事業支援計画」の策定を通じた「PDCAサイクル」のしくみが位置づけられています。

※ PDCAサイクルとは、Plan(計画) →Do(実行) →Check(評価) →Action(改善)を継続的に繰り返すことで業務の質を向上させることです。

市町村介護保険事業計画の策定をつうじたPDCAサイクルの仕組みは下記の通りです。

①被保険者の心身の状況、その置かれている環境等の正確な把握及び国から提供されたデータの分析

② ①を勘案した市町村が取り組むべき施策とその目標を位置づけた市町村介護保険事業計画の策定

市町村介護保険事業計画に定められた施策の実施状況及び目標の達成状況に関する調査及び分析、市町村介護保険事業計画の実績に関する評価

④評価結果の公表及び「都道府県知事」への報告

※都道府県介護保険事業支援計画の策定をつうじたPDCAサイクルの仕組みも上記①から④の流れである。ただし1点だけ違う点があります。都道府県介護保険事業支援計画は④の評価結果の公表及び「都道府県知事」ではなく「厚生労働大臣」への報告となっています。

市町村介護保険事業計画の作成等のための調査及び分析等について

厚生労働大臣は、「市町村介護保険事業計画」及び「都道府県介護保険事業支援計画」の作成実施及び評価等に資するため次に掲げる事項に関する情報について調査及び分析を行いその結果を公表するものとされています。

また市町村は厚生労働大臣に対し厚生労働大臣が行う調査及び分析に必要な情報を提供しなければなりません。

ここで覚えておいて欲しいのが「都道府県は市町村介護保険事業計画の策定にあたり市町村が行う分析を支援するよう努めるとともに都道府県内の市町村による自立支援等施策を支援する事業を行うよう努めるものとされています。」

※ここでいう「自立支援等施策」とは被保険者の地域における自立した日常生活の支援、要介護状態等となることの予防、または要介護状態等の軽減もしくは悪化の防止および介護給付等に要する費用の適正化に関する取り組みのことを言います。

まとめ・感想

上記の難しい内容はケアマネ試験に出題される傾向にある内容なので覚えておく必要があります。

また上記の内容とともに+ αで覚えておいて欲しいのが介護保険事業計画と事業者いや施設の指定」について位置づけです。例えば都道府県介護保険事業支援計画に定める必要入所、利用定員総数に既に達している場合は「介護老人保健施設」「介護病院」「介護専用型老人特定入所者生活介護」「混合型特定施設入所者生活介護」施設の指定の許可をしないこともできる。

といった内容や「市町村介護保険事業計画」に定める必要利用定員総数に既に達している場合などは「認知症対応型共同生活介護」「地域密着型特定施設入所者生活介護」「地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護」指定をしないことができます。

このように介護保険事業計画の権限や市町村と都道府県の違いなどを分けて覚えておくとさらに良いと思います。

次回のブログでは介護保険の財政等についてまとめていきますね。

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