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令和3年度ケアマ試験をケアマネ資格取得者が解説!レッスン16【保健医療サービス〜老年症候群〜

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます河野つなきです。今回も引き続き2021年10月10日に行われるケアマネージャーの試験合格を皆さんと目指して投稿していきます。今回の投稿からケアマネージャー試験の分野である「保健医療サービスの知識等」についてまとめていきたいと思います。まずはその中の「老年症候群」について学習していきましょう。

それではともに資格取得を目指して勉強していきましょう。

目次

・老年症候群とは

・褥瘡

・嚥下障害、誤嚥

・フレイル、サルコペニア、廃用症候群

・低栄養

・不眠

・認知機能の低下

・抑うつ

・意識障害、せん妄

・脱水症状

・めまい、ふらつき

・聴覚障害

・視覚障害

・まとめ、感想

老年症候群とは

高齢者に多く見られる症状で、ADLやQOLを低下させる症状や病態のことをいいます。老年性症候群の原因は多様であり、はっきりとしない場合も多く心身機能の低下だけでなく心理的な要因も加わって複数の原因で起こっていることも多くあります。

老年性症候群の病名とその症状を説明していきます。老年性症候群はこれから説明する下記の病気が扱われます。

褥瘡

皮膚の局部に持続的な圧迫がかかることにより、血流障害がおこることが主な原因として引き起こされます。また不衛生な状態が持続することによりより一層、褥瘡が起こりやすくなります。

嚥下障害、誤嚥

主な原因は2種類あり「筋力低下」「知覚障害」と言われます。それらにより嚥下の反射や咳の反射が低下し、その結果、誤嚥を引き起こしてしまいます。

フレイル、サルコペニア、廃用症候群

【フレイル】

フレイルとは虚弱状態のことをいいます、①体重減少②歩行速度低下③握力低下④疲れやすい⑤身体活動レベルの低下の5つのうち3つ以上該当した場合はフレイルとされます。

【サルコペニア】

サルコペニアとは加齢に伴う骨格筋力の低下や筋肉量の現象のことをいいます。

【廃用症候群】

寝たきりが続くことにより「抑うつ」「褥瘡」「起立性低血圧着」「便秘」「認知機能の低下」「筋委縮」「関節拘縮」などのことをいいます。

低栄養

タンパク質やエネルギーの摂取不足により栄養障害が個体状態のことをいいます。消化吸収機能が低下し食事摂取量も減少することにより低栄養に陥ることがよくあります。また低栄養を把握する上で必要な指標には「BMⅠ」「体重」「食事摂取量」「血清アルブミン値」などがあります。また、低栄養は褥瘡の原因ともなります。

不眠

高齢者に多いのは夜間の睡眠時間が短縮し、睡眠が浅くなることによって中途覚醒や早期覚醒が多くなってきます。これらによって抑うつやストレスなど心理的な疲労につながることがあります。

認知機能の低下

「記憶」「知識」「計算」「見当識」「理解」「判断」などが認知機能と言われており、加齢によって低下が見られます。特に昔の事は覚えているが最近、起こった事に関しては忘れやすくなっている傾向にあります。

抑うつ

気分の落ち込みね気力が起きないなどの状態を抑うつといいます。高齢者の場合社会的な役割の喪失や家族の死去などが原因になることがあります。また、薬剤の影響で生じる場合もあります。

意識障害、せん妄

高齢者に多く見られる意識障害の原因としては「脳血管障害」「頭部外傷」「薬剤の副作用」「低血圧」「低血糖」「慢性呼吸不全」「高血糖」「尿毒症」などの症状が重くなってしまい原因となることもあります。

また意識障害の1つに「せん妄」があり、症状としては、「認知機能の低下」「妄想」「幻覚」「錯覚」「興奮」「見当識障害」などがみられます。せん妄は「軽いパニック」と言われており不安な状態が背景になり引き起こす場合が多い。特に情報量が少ない夜間にせん妄起きることが多い。それを「夜間せん妄」といいます。

脱水症状

高齢者になると体内に保っておける水分量が少なくなっていきますまた喉の渇きも感じにくくなるため脱水症状に陥りやすい状態になります。また下痢や発熱高血糖や利用剤の服用などが特に脱水を起こしやすい引き金となります。

脱水症状の自覚症状

口の渇き、立ちくらみ、倦怠感、嘔吐、食欲不振、頭痛

脱水症状の高く症状

舌の感想、唇の乾燥、尿量減少、体重減少、低血圧、頻脈、目のくぼみ

めまい、ふらつき

高齢になると内耳の前庭期間にある耳石が本来の位置から外れてしまい三半規管内に異常をきたし激しい回転性のめまいを引き起こすことがあります。このように高齢者の方には良性発作性頭位めまい症が多く見られます。

聴覚障害

聴覚障害には以下の3種類があります。

感音性難聴

内耳から大脳に異常があるため感覚細胞の機能低下が生じることにより高齢者に多い難聴です。「老人性難聴」や「突発性難聴」の原因となります。

伝音性難聴

外耳から中耳に異常があることにより内耳に音信号が伝わりにくくなります。耳垢が詰まったり鼓膜の損傷が原因となります。

視覚障害

視覚障害に多い病気として代表されるものとして以下の4つを説明いたします。

白内障

加齢により病気にかかることが多く、水晶体が白く混濁することにより視力が低下します。

緑内障

眼圧が上昇し視神経が圧迫されることにより障害が起こります。「視力の低下」「視野の狭窄」などが見られます。視覚障害になる原因として1番多いのが緑内障になります。

加齢黄斑変性症

加齢によって網膜の中心部にある黄斑に障害が生じることにより視野の中心部の歪みや視力の低下が起こります。

糖尿病性網膜症

糖尿病の合併症の1つです。網膜の微小血管が障害されることによって視力の低下が起こります

まとめ、感想

今回、説明した項目は、実際私たちが歳をいった時に身をもって経験するかもしれない知識になりました。高齢者になると様々な機能の低下が見られいろいろな病気の発症や、病気の発症の原因になることが起こります。これらのことを予防するには日々の運動や食事など生活習慣から改善する必要があります。私も今回の知識をまとめて思うことが自分自身の健康を見直し、大好きなお酒を控えようと感じました。

少し話は脱線してしまいました。

引き続きケアマネ者の資格取得を目指し共に頑張っていきましょう

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