和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和3年度ケアマ試験をケアマネ資格取得者が解説!レッスン20【保健医療サービス〜健康予防〜】

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます河野つなきです。

ケアマネージャーの試験まで残すこと5日になりました。ケアマネージャーの勉強1時間が1点を取る可能性がありますのでここからが勝負の期間です。私の知り合いにわずか2点足りなくて試験に落ちた方もいらっしゃいます。結果が全てです。少しでも点数を上げるよう共に勉強していきましょう。

目次

・日本における健康づくり施策

・現在の施策である健康日本21(第二次)の実現について

・病気にならないための「一時予防」と「二次予防」

・フレイル予防について

・まとめ、感想

日本における健康づくりの施策

日本では健康増進施策として1978年から始まり今までに至るまでいくつかの施策が行われてきました。その施策について過去を遡り説明していきます。

【第一次国民健康づくり対策(1978年から)】

この施策では「健康審査、保健指導体制の確立」「健康増進センター」「市町村保健センターの整備」「保健師、栄養士等のマンパワーの確保」の内容が施策として盛り込まれました。

【第二次国民健康づくり対策~アクティブ80ヘルスプラン~(1988年から)】

この施策では「健康審査、保健指導体制の充実」「健康科学センター、市町村保健センター、健康増進施策等の整備」「健康運動指導者、管理栄養士、保健師等のマンパワーの確保」の内容が施策として盛り込まれました。

【第三次国民健康づくり対策~健康日本21~(2000年から)】

この施策ではメタボリックシンドロームに着目した「運動習慣の定着」「食生活の改善」「健診」「保健指導の着実な実施人材育成等」の内容が盛り込まれました。

※健康日本21の正式名称は「21世紀における国民健康づくり運動」です。

【第三次国民健康づくり施策~健康日本21第二次~(2013年から)】

この施策では健康寿命の延伸と健康格差の縮小、生活習慣の発症予防と重症化の予防の徹底。「こころ」「次世代」「高齢者」の健康増進、生活習慣の改善、社会環境の改善の内容が盛り込まれました。

現在の施策である健康日本21(第二次)の実現について

健康日本21(第二次)では、国民の健康増進の総合的な推進を図るための具体的な事項が示されました。

①健康寿命の延伸と健康格差の縮小

②生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底

③社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上

④健康を支え守るための社会環境の整備

⑤栄養、食生活、身体活動、運動、休息、飲酒、喫煙、歯口腔の健康に関する生活習慣および社会環境の改善

上記の5つが定められています。

病気にならないための「一次予防」と「二次予防」

生活習慣病とは日ごろの生活が影響し病気に至る病名のことをいいます。「がん」「心疾患」「脳血管疾患」「糖尿病」等の病気のことを生活習慣病と言われます。

【生活習慣病の予防及び早期発見には】

「一次予防」とされる保健指導による生活習慣の見直しが大事であり、病気にかかる前の日常生活の改善が重要と言われます。

「二次予防」とは、定期的な健康診断によるリスクの「早期発見」を行い「早期治療」が大事だと言われます。

フレイル予防について

健康長寿を実現するためには少しでも早い時期からフレイル予防につなげることが必要であり次の3つを三味一体として行う必要があります。

【フレイル予防の3つの対策】

①栄養(食、口腔機能)

②身体活動(運動、社会活動等)

③社会参加(就労、余暇活動、ボランティアなど)

以上の3つのレベルを高めていくことが健康長寿につながると言われています。また社会性の低下によってドミノ倒しに生活範囲が狭まり気力・意欲が低下し、最終的にはフレイルに至ることがあるためフレイル予防においては社会性の維持も重要となります。社会性の低下からフレイルへと至ることをフレイルドミノと呼ばれます。

まとめ、感想

今回は日本が行う健康施策についてまとめていきました。日本国民にはこのように施策を行うことにより出来る限り健康寿命を高く保ち病気のない体づくりを行っていかなければならないという施策が定められています。生活習慣病は様々な病気を引き起こす原因の1つです。そして、私たち自身の体も大事にする必要があります。介護のお仕事は自分の健康が資本となり利用者様の健康を支えることができます。どうか自分の体も大事にしながら長く介護の仕事ができるよう心がけてくださいね。

本日もお疲れ様でした。

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