和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン3「人間関係とコミュニケーション〜人間関係〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回は、介護福祉士試験対策の分野の中から「人間関係とコミュニケーション」の分野の中から「人間関係の形成」や「コミュニケーション」についてまとめていきたいと思います。ここでは様々な専門用語なども出てきますのでそれも踏まえて覚えていていただけたらと思います。

それでは本日も介護福祉士試験の合格を目指し勉強していきましょう。

目次

・人間関係の形成について

・コミュニケーションについて

・コミュニケーションの伝達媒体について

・対人距離について

・コミュニケーションに関する技法について

・コミュニケーション時の座り方について

・機器を用いたコミュニケーションについて

・まとめ、感想

人間関係の形成について

私たち介護職の仕事は利用者と信頼関係を築く必要があります。そして、より良い介護を行うために人間関係の形成が重要になってきます。そのためにどのような技術があるのか?また考え方があるのか?などをここでは説明していきます。

【自己覚知】

自己覚知とは、自分の考え方や価値観や性格等について客観的に理解することです介護従事者は先入観を持って利用者に接することがないよう自分自身の価値観や感情を認識しておかなければならない。

【自己開示】

自己開示する事は信頼関係を築くために欠かせないものです。自分自身の情報を利用者に開示し知ってもらうことによって、相手も安心しこちらに情報を与えてくれます。もちろん適度な情報を開示することが大切であり、自分ばかり話しすぎたり悪影響を及ぼす情報を逆効果になりますので気を付ける必要があります。

【受容と共感】

良好な人間関係を築くために必要なコミニケーションの基本は、「受容」と「共感」であります。相手のことをありのままに受け止めて、感情を把握して寄り添うことが大事と言うことです。また先入観や印象に基づく判断、感情的なこだわりを持たないことも大切です。

【ラポール】

ラポールとは信頼関係と言う意味です。利用者にサービスを提供する上でラポールが大切となります。

コミュニケーションの定義について

まずコミュニケーションの定義とは「複数の人間や動物が意思、感情、情報などの伝達を行うこと」とされています。また、言葉以外の伝達媒体を使うことによりコミニケーションは成立します。実際に人とかかわるときには言語伝達媒体だけではなく非言語伝達媒体もより一層気にかけることがコミュニケーションを円滑に行う上で重要になります。

なんと、非言語伝達媒体が相手に与える情報や印象としては93%とまでいわれています。

コミュニケーションの伝達媒体について

【言語伝達媒体(言語コミュニケーション)】

私たちが当たり前に言語で相手と話すことが言語伝達媒体といいます。手紙やメールや手話なども言語伝達媒体に含まれますので覚えておきましょう。

【非言語伝達媒体(非言語コミュニケーション)】

目で見てわかる情報のことです。表情や身振り手振り、髪型や服装等の伝達媒体のことです。うなり声など言語とは言えない発声も含みます。

また聞き上手になるには非言語コミュニケーションが重要であり、人の話を聞いているときは表情を豊かにし、適度なあいづちを打つなどの配慮が必要です。

サービス時には利用者の表情や動作、また認知症や失語症、知的障害などのお持ちの方では特に言語伝達媒体による表現が困難な利用者も多いので非言語伝達媒体からの情報を理解することが重要であります

対人距離について

対人距離には「物理的距離」「心理的距離」があります。物理的距離とは、相手との物理的な距離のことです。また心理的距離とは相手に対する関心や気持ちの度合いが関係し近くなったり遠くなったりします。

物理的距離には「親密距離」「個人的距離」の2種類があります

「親密距離」は、親しい間柄の人同士の距離で約45cm以内と言われています。

「個人的距離」は、友人や親しい人と会話ができる距離であり約45cmから120cmとされています。

コミュニケーションに関する技法について

介護でのコミュニケーションの基本は、会話の際は目線が利用者と同じ高さになることが大切です。車椅子に座っている方なら腰を落として同じ目線でコミュニケーションをとります。また、必要に応じて物理的な距離を工夫したり、言葉を繰り返すなどの技法もあります。それらについて下記で説明して参ります。

【傾聴的な態度】

話を誘導するのではなく、うなずいたり穏やかな眼差しを送ったりするなど傾聴的な態度を示すことで相手が話しやすくなります。

【反射】

反射とは利用者の言葉を繰り返すことです。言葉の中の感情を反射することを「感情の反射」さらに踏み込んで感情を明確にすることを「感情の明確化」といいます。またカウンセリングでよく行われるのが、相手の言葉を繰り返して言葉にする「ミラーリング」相手の話し方や声の大きさなどを捉えて自分も合わせることをペーシング」と言います。

【共感的理解】

自分があたかも利用者であるようなつもりで相手の状況や言葉を理解することです。

【接触】

身体への接触は共感やいたわりを表現する一方で不快感を与えてしまう恐れがあるのでむやみに触れるのではなく適当に行うことが望ましい。

コミュニケーション時の座り方について

【座り方(対面法)】

利用者と向かい合って座ります。目線が合いやすくなりますので相手に緊張感を与えることができます。面接などでよく使われます。対面法で緊張感を与えたくない場合は机の上に視線を向けることができる花瓶などを間におくと良いとされます。

【座り方(直角法)】

直角法とは、利用者と斜め45度に座る方法です。目線が合いにくいので相手がリラックスしやすい座り方とも言われています。良好な関係を築くには直角法が向いています。

【座り方(並行法)】

相手と隣り合わせで座る方法です。この座り方は親密な関係の時に使われます。隣同士に座ることにより親密距離(45cm以内)になりやすい。

機器を用いたコミュニケーションについて

近年ではメールやパソコンなど便利なコミニケーションツールがたくさん出てきています。障害があっても機器を利用することによって適切にコミニケーションをとることができます。それらの機器についてまとめていきます。

【トーキングエイド】

脳性麻痺等の肢体不自由者や失語症の人などにはトーキングエイドが便利です。トーキングエイドとは、キーボードで入力された文字を音声で読み上げる機器です。

【拡大読書器】

本や新聞、雑誌等の紙面をテレビなどに拡大して写す機器。視覚障害のある方が利用します。

【音声読み上げソフト】

音声読み上げソフトとはパソコンの画面の文字などを音声にして読み上げるソフトです。この機器も視覚障害者の方が使われることが多いです。

まとめ、感想

今回はコミニケーション技術や対人距離についてまとめていきました。これらの技術は利用者さんとの間だけではなく友達や家族など有効的であり、皆様も自然に行っているのではないでしょうか?

また福祉機器に関しても少しまとめましたが、その他にも点字機器やユニバーサルデザインなどについても深く学ぶ必要があります。また、ユニバーサルデザインに関しては違う投稿でもまとめていきたいと思います。それでは今回も試験勉強お疲れ様でした。

また明日からも頑張っていきましょう。

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