和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン7「社会の理解〜社会保障(後半)〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士試験範囲である「社会の理解」の中から「社会保障制度」についてまとめていきたいと思います。こちらの分野については範囲が広く前半と後半に分けて投稿していますので前半をまだ学習されていない方はぜひ出題頻度が高い分野になりますので下記の投稿も学習しておくことをお勧めします。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン6「社会の理解〜社会保障(前半)〜」≫

それでは本日も試験合格を目指して共に勉強していきましょう。

目次

・社会保障制度の基本について

・近年の社会保障制度について

・まとめ、感想

社会保障制度の基本について

社会保障には、「社会的セーフティーネット機能」「所得再配分機能」「リスクの分散機能」「家族機能の支援機能」また、その他にも社会の安定及び経済の安定・成長への貢献といった機能があります。このように社会保障とは、我々の最低限度の生活を保障するために欠かせない制度となっています。

それでは社会保障制度のそれぞれの機能について説明していきます

【セーフティーネット機能】

セーフティーネット機能とは、社会保障内の一部の機能のことで疾病、失業、高齢期など生活が困難な事態になったときに備えて、事態が悪化しないように防止する仕組みであり、下記のような制度があります。

老齢年金、障害者年金、医療保険、介護保険、雇用保険、生活保護などこのような制度が最低限度の生活をするためのセーフティーネット機能とされています。

【所得再配分】

社会保障には所得を再配分することで所得格差を小さくし、低所得者の生活安定を図る機能があります。具体的には税を財源とする生活保護世帯や障害者への給付、医療保険制度による医療費の1部負担等があります。

【リスクの分散機能】

リスクの分散機能とは具体的に言うと社会保障制度において規定の保険料を支払うことで、リスク発生の際に給付を受け取ることができる機能のことです。このように社会保障には疾病や事故、失業などの生活を困窮するリスクの影響を分散し、できるだけリスクを小さくする効果があります。

【家族機能の支援機能】

社会保障には、育児や障害を持った人の介護、親の扶養など、これまで家族が担ってきた機能支援、代替する役割があります。介護保険法がそうです。この機能ができた背景には核家族化の進行、家族規模の縮小、労働形態の変化や生活環境の変化により、家族機能が縮小してきたことが原因とされています。

近年の社会保障制度について

近年の社会保障制度の役割と機能に関しては「所得保障」「医療保険」「社会福祉」の3つに大別することができます。その3つについて説明していきます。

【所得保障】

生活保護、年金制度(国民年金、厚生年金、遺族年金、障害年金等)、雇用保険などが所得保障に含まれます。所得の損失や減少等で生活困難な事態に対して原則、現金給付により所得を保障し生活の安定を図る機能があります。

【医療保障】

医療保険、各医療制度などがあります。疾病や障害の治療や健康の維持、回復のために医療機関等における保険、医療サービスを受けることを保証する機能があります。

【社会福祉】

児童福祉(児童手当、保育所利用等)、障害者福祉、高齢者福祉などが社会福祉に含まれます。個人の自己責任による解決が困難な生活上の問題に対して行政機関がサービスを提供することにより、生活の安定と自己実現を支援する機能があります。

まとめ、感想

今回の投稿はいかがでしたでしょうか?特に社会保障制度の基本的な機能についてはしっかりと覚えておく必要があります。またその機能の内容についてもセットで覚えておいてください。最近の所得保障では、公的年金制度の役割が年々増大していて特に高齢者世帯では多く収入の多くを占めています。

最近の自民党総裁選でも年金制度についての見直しが話しに出てきたのが話題になりましたね。

介護福祉士の試験では社会保障制度は試験範囲として広くそして出題される傾向が十分に考えられますのでしっかりと学んでいきましょう。

それでは本日も勉強お疲れ様でした。

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