和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン16「社会の理解〜障害制度の概要〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲から「社会の理解」についてまとめていきます。障害のサービスを利用するには行政機関に申請し、認定調査を受けて、障害支援区分が必要になります。その流れと行政の主な役割をまとめていきたいと思います。

目次

・サービス利用するまでの流れ

・行政の機能と役割について

・障害福祉計画について

・まとめ、感想

サービス利用するまでの流れ

まずサービス利用するには住所を有する市役所のほうに申請をしなければなりません。その後、支給決定を受けるためには段階的な流れがあります。その流れは下記のようになります。

①市役所での受付、申請→ ②障害支援区分の認定→ ③主治医意見書の提出→ ④サービス利用計画案の作成→ ⑤支給決定→ ⑥支給決定のサービス等利用計画→⑦サービス利用

大体となっていますがこのような流れです。その後、行政が定めた一定期間ごとにモニタリングが計画相談支援員から行われます。

行政の機能と役割について

障害の制度には「国」「都道府県」「市町村」のそれぞれの機能と役割が決められています。それらをここでは理解していく必要があります。

【国の役割】

市町村、都道府県への助言や情報の提供。

②障害福祉サービス、相談支援、地域生活支援事業の提供体制の確保。

【都道府県の主な役割】

市町村への助言や情報提供の実施

②市町村と連携を図り、自立支援医療費の支給地域生活支援事業を総合的に行う。

専門的な知識と技術が求められる障害者等に関する相談と指導の実施。

④障害福祉サービス事業者等の指定及び指定の取り消し

⑤介護給付費等の不服の審査請求を取り扱う審査会の設置

【市町村の役割】

自立支援給付地域生活支援事業を総合的かつ計画的に実施。

②障害者等の福祉に関する情報の提供、相談、調査、指導等の実施。

③意思疎通支援、虐待の防止と早期発見等に関する援助の実施。

④給付の審査判定業務を行う市町村審査会を設置。

⑤給付の支給決定と支給。※市町村はサービス事業者への支払いの事務を国保連(国民健康保険団体連合会)に委託することができる。

⑥基幹相談支援センターを設置することができる。

※自立支援給付と地域生活支援事業に関しては、下記の投稿にまとめていますので参考にしていただければと思います。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン15「社会の理解〜障害福祉サービス〜」≫

障害福祉計画について

障害福祉計画は、障害福祉サービスや地域生活支援事業の提供体制の整備と円滑な実施を目的に計画されます。作成・変更する際は都道府県と市町村は協議会に意見を聞くように努めなければならないまた協議会は市町村と都道府県が設置するよう努めなければならないとされています。

【国の役割】

障害者福祉計画の国の役割は「基本指針を定める」

【都道府県の役割】

都道府県の役割は、国の定めた基本指針に即した都道府県障害福祉計画」を定めます。

都道府県障害福祉計画を定め、変更した場合には、厚生労働大臣」に提出しなければならないとされています。

【市町村の役割】

市町村の役割は、国の基本指針に即した「市町村障害福祉計画」を定めます。市町村福祉計画では具体的なサービスの量を設定します。市町村障害福祉計画を定め、変更した場合には、「都道府県知事」に提出しなければならないとされています。

また「市町村障害福祉計画」は「市町村障害者計画」「市町村地域福祉計画」と調和が保たれたものでなければならないとされています。

まとめ、感想

今回は障害者自立支援制度の概要についてまとめてきました。サービス利用の流れ。そして各行政がどのような役割を担っているのかがポイントです。また「市町村障害福祉計画」と「市町村障害者計画」「市町村地域福祉計画」の関係性については、よく出る傾向にありますので覚えておく必要があります。本日も勉強お疲れ様でした。

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