和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン26「介護の基本〜高齢者〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーの講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士試験範囲から「介護の基本」についてまとめていきます。ここでは高齢者の定義や地域とのつながり、高齢者についての経済問題などをまとめていきます。現在の日本が抱える問題についての内容も含まれていますので、介護福祉士の試験勉強での情報だけではなく社会的な問題としてとらえていく内容になっています。

目次

・ライフサイクルについて

・高齢者の定義について

・高齢者の暮らしと地域とのつながりについて

・高齢者の経済生活について

・高齢者の日常生活とQOLについて

・まとめ、感想

ライフサイクルについて

ライフサイクルとは、人間が誕生し、「乳児期」「幼児期」「児童期」「青年期」「成人期」「老年期」そして、死までの一般的で規則的な変化のことをいいます。しかし、その一方で人にはそれぞれの価値観や思考があり、その人の置かれている環境の違いによってライフサイクルは個性化しています。私たち介護福祉士は、発達課題、ライフサイクルの観点というものを理解し、その人らしさを重視し個別ケアに努めなければならない。

高齢者の定義について

高齢者の定義は、WHO (世界保健機関)では、65歳以上を高齢者としています。

日本ではそのうち65歳から74歳を「前期高齢者」、75歳以上を「後期高齢者」といいます。

人口構造の統計に用いる定義は、65歳以上は「老年人口」、15歳から64歳は「生産年齢人口」、0歳から14歳は「年少人口」になります。

高齢者の暮らしと地域とのつながりについて

高齢者についていろいろな世論調査がありますのでその内容について覚えておきましょう。

【生涯学習に関する世論調査】

「生涯学習に関する世論調査」を内閣府が2018年(平成30年)に実施したところ、1年以内に生涯学習をしたことのある人の割は60代で55%70歳以上で40%以上あり、高齢者の生涯学習に対する関心の高さがうかがえます。生涯学習に参加する主な理由としては、「人生を豊かにするために」「健康維持、増進のため」「他の人との親睦を深める。友人を得るため」とされています。

【高齢者の地域社会の参加に関する意識調査】

「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」を内閣が2013年(平成25年)に実施したところ、高齢者が参加した活動は「健康、スポーツ」が最も多く、「趣味」「地域行事」と続いています。高齢者の約6割が何らかのグループ活動に参加ている。また地域活動に参加したいと考える高齢者は7割を超え増加傾向にあります。

高齢者の経済生活について

2019年(令和元年)の「国民生活基礎調査」によると、高齢者世帯1世帯あたりの平均所得(312.6万円)は、全世帯の平均所得(552.3万円)の約57%にとどまります

高齢者世帯の主な収入源は「公的年金、恩給」である全体の63.7%を占めている。また、高齢者世帯の主な収入源である「公的年金、恩給」の総所得に占める割合が100%の世帯が48.4%になっています。

高齢者世帯の約52%が現在の暮らしに対して苦しいと答えておりゆとりがある世帯は約5%しかない。

高齢者の日常生活とQOLについて

高齢者の8割の人が生きがいを感じています。約9割の人が日常生活に満足しています。その一方で「将来の自分の日常生活について不安を感じる人」は9割以上に達しています。

75歳以上の人が約5割が将来、介護状態になるのではないかと不安を感じており、介護を受けたい場所としては、自宅を希望する人が最も多い

高齢者の家庭内における事故発生現場として圧倒的に多いのは住宅内であり、場所としては「居室」「階段」「台所、食堂」「玄関」「洗面所」「風呂場」「廊下」「トイレ」の順に事故が発生している。

65歳以上の有訴者率「男性417.5」「女性468.9」となっています。その主な症状では男性では腰痛、肩こり、咳。女性では腰痛、肩こり、手足の関節痛などとなっています。

※有訴者率とは、人口1000人あたり病気や怪我の自覚症状のある者の割合のこと。

高齢者の通院の割合は、65歳以上で7割弱75歳以上では7割以上の人が疾病により通院している。

まとめ、感想

今回は様々な調査の統計の結果を主にまとめていきました。また試験では、高齢者の方が介護を受ける場合にはどのような場所を希望しているのか?また、自宅のどの場所での事故発生率が高いのか?などの問題も出る可能性があります。今回の投稿でまとめた知識に関しては、実際の現場でも利用者様と関わる際に役に立つ知識はあったのではないでしょうか?現在の日本は高齢社会が問題になっており、2025年には高齢者の方が30%になると予測されています。

それでは本日も勉強お疲れ様でした。引き続き頑張っていきましょう。

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