和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン27「介護の基本〜障害者〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回は介護福祉士試験範囲の分野である介護の基本」の中から障害者の定義や障害者の暮らし等についてまとめていきたいと思います。介護福祉士の試験範囲には介護保険のや高齢者のことだけではなく、障がい者についての知識もしっかりと学んでおく必要があります。それでは本日も介護福祉士試験合格を目指して学習していきましょう。

目次

・障害者の定義について

・障害者の総数について

・障害種別による特徴について

・障害者の暮らしについて

・まとめ、感想

障害者の定義について

障害の種別は「身体障害」「精神障害」「知的障害」に分けることができます。なお、18歳以上の者を「障害者」18歳未満の者を「障害児」といいます。

【身体障害者】

身体障害者福祉法第4条に定められた定義では、「視覚障害、聴覚または平衡機能障害、音声機能、言語機能または咀嚼機能障害、肢体不自由、心臓・腎臓または呼吸機能の障害その他政令で定める障害(内部障害)がある者」とされています。

※身体障害者と認定された場合には、「身体障害者手帳」が発行されます。

【精神障害者】

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第5条で定められている定義では、「統合失調症、精神作用物質による急性中毒またはその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者」とされています。

※精神障害者と認定された場合には、「精神障害者保健福祉手帳」が発行されます。

【知的障害者】

知的障害者に関しては個別の法律による定義はありません。障害の程度は重度とそれ以外の区分の基準があり児童相談所または知的障害者更生相談所で判定が行われます。判定は自治体の裁量に委ねられており、統一した定義や規定、認定基準は無い。

※知的障害者と認定された場合には、各自治体により名称が違うが「療育手帳」が発行されます。

障害者の総数について

障害者(身体障害、精神障害、知的障害)の総数は963.5万人となっており日本の総人口の約7%に相当します。在宅で暮らしている障害者の方が多い傾向にあります。施設入所の状況を見ると特に知的障害者の入所の割合が高くなっています。

障害種別による特徴について

【身体障害者の特徴】

身体障害者の中でも原因として多いのは、1位「肢体不自由」、2位「内部障害」、3位「聴覚、言語障害」、4位「視覚障害」となっています。

※内部障害とは、「心臓」「腎臓」「呼吸器」「膀胱、直腸」「小腸」「ヒト免疫不全(HIV)」「肝臓」の7つの機能障害。

【精神障害者の特徴】

入院患者では「統合失調症」「統合失調型障害及び妄想性障害」が多く、外来患者では「躁うつ病」「気分障害」が多い。

障害者の暮らしについて

ここでは障害者がどのような思いで生活し、また制度を利用してどのように生活しているのかを理解しておきましょう。

【生活のしづらさ等に関する調査】

2016年(平成28年)の「生活のしづらさの頻度」では毎日」の割合が65歳以下で35.9%65歳以上で42.8%最も多い数値となっています。

【障害者の暮らしを支える年金と手当】

障害者の年金制度は、「障害基礎年金」「障害厚生年金」があります。

障害者の手当てには、「特別障害者手当」「経過的福祉手当」「障害児福祉手当」「特別児童扶養手当」などがある。

【生活保護制度】

最低限度の生活の水準が満たない場合には「生活保護」を受給することができます。生活保護世帯数1,636,236世帯のうち、高齢者世帯の905,635世帯が最も多く、障害者世帯が403,486世帯と続いています。

生活保護制度について詳しくは違うページでまとめていますので、下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン20「社会の理解〜生活保護〜」≫

【介護保険制度】

障害者総合支援法の規定により、65歳以上の障害者及び40歳以上65歳未満の特定疾病者が要介護者となります。要介護認定を受けた障害者は、介護保険サービスが優先されます。障愛とされています害の制度より優先的の介護保険で定めるサービスを使わなければならないとされています。

介護保険の詳しい内容は違う投稿でまとめていますので下記を参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン10「社会の理解〜介護保険の概要〜」≫

まとめ、感想

今回は障害者の暮らしの背景についてまとめていきました。私たち介護福祉士は、障害者の方にサービスを行う際にはその人自身が様々な経験を積み重ねながら、意欲を持って主体的な行動を取れるように支援する必要があります。また、すべての行動に対して支援を提供するのではなく障害者の方ができる事はしてもらい、不自由に思っていることに着目しその部分をどのようにすれば本人ができるのか?など本人の持っている能力を存分に生かしたサービスが必要になってきます。

本日も勉強お疲れ様でした。引き続き介護福祉士試験合格を目指して頑張っていきましょう。

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