令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします！レッスン34「介護の基本〜職業倫理〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲の中から「介護の基本」についてまとめていきます。我々介護福祉士には求められる行動規範があります。それらの介護福祉士の職業倫理について今回は解説していきます。介護福祉士と義務とは別の内容になりますので、項目を分けて覚える必要があります。それでは本題に入りましょう。

介護福祉士の職業倫理について

介護福祉士の職業倫理は「日本介護福祉会倫理綱領」でまとめられています。下記の内容になります。

《日本介護福祉士会論理綱領》

1995年11月17日宣言

【前文】

私たち介護福祉士は、介護福祉ニーズを有するすべての人々が、住み慣れた地域において安心して老いることができ、そして暮らし続けていくことのできる社会の実現を願っています。

そのため、私たち日本介護福祉士会は、一人ひとりの心豊かな暮らしを支える介護福祉士の専門職として、ここに論理綱領を定め、自らの専門的知識・技術及び論理的自覚を持って最善の介護福祉サービスの提供につとめます。

【利用者本位、自立支援】

1、介護福祉士はすべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮らしと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます。

【専門的サービスの提供】

2、介護福祉士は、常に専門的知識・技術の研鑽に励むとともに、豊かな感性と的確な判断力を培い、深い洞察力を持って専門的サービスの提供につとめます。

また、介護福祉士は、介護福祉サービスの資質向上に努め、自己の実施した介護福祉サービスについては、常に専門職としての責任を負います。

【プライバシーの保護】

3、介護福祉士は、プライバシーを保護するため、職務上知りえた個人の情報を守ります。

【総合的サービスの提供と専門的な連携、協力】

4、介護福祉士は、利用者に最適なサービスを総合的に提供していくため、福祉、医療、保険その他関連する業務に従事する者と積極的な連携を図り協力して行動します。

【利用者ニーズの代弁】

5、介護福祉士は、暮らしを支える視点から利用者の真のニーズを受け止め、それを代弁していくことも重要な役割であると確認した上で、考え、行動します。

【地域福祉の推進】

6、介護福祉士は、地域において生じる介護問題を解決していくために、専門職として常に積極的な態度で住民と接し、介護問題に対する深い理解が得られるよう努めるとともに、その介護力の強化に協力していきます。

【後継者の育成】

7、介護福祉士は、すべての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぎます。

アカウンタビリティー(説明責任)

介護福祉士は、利用者や家族に必要な情報を十分に説明する責任があります。このことアカウンタビリティーといいます。

個人情報の保護について

個人情報保護法は、2015年(平成27年)に改正され、「個人情報の定義の明確化」「適用事業所の拡大」「情報提供記録作成の義務付け」等が規定されました。

【個人情報の開示について】

個人情報を第三者への提供する場合には、利用者から同意があった場合を除き、個人の識別や特定ができない形式にする必要があります。個人情報取扱事業者は、本人から保有する個人データの開示を求められた場合には、例外を除きすぐに開示しなければならないとされています。

例外とは、「本人または第三者の生命、身体、財産その他の権利利益を買いする恐れがある場合」「当該個人情報取扱事業者の業務の適正な実施に著しい支障を起こす恐れがある場合」「法の法令に違反することとなる場合」とされています。

まとめ、感想

今回の投稿では、介護福祉士の専門職としての職業についてまとめていきました。介護福祉士の義務とは違いますのでそちらと分けて覚えておく必要があります。

介護福祉士の義務については下記のページにまとめていますので参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします！レッスン2「人間尊厳と自律〜人権〜」≫

我々、介護事業所で勤める者としては、個人情報に関しての法律の下、業務に従事しなければなりません。知りえた情報は今の会社を退社しても外部に漏らす事は禁止されています。利用者と契約する際には個人情報利用同意書を交わし、各関係機関にサービスが適切に提供されるよ、利用者に関わる個人情報を提供することに同意をいただかなければなりません。

それでは本日も勉強お疲れ様でした。

タグ：介護福祉士，職業論理，アカウンタビリティ，個人情報保護法，試験

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