どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回の投稿では介護福祉士試験の合格を応援するため介護福祉士の試験範囲から「介護の基本」について解説していきます。今回はその中でも「感染症」についての試験範囲についてまとめていきます。
目次
・感染症の感染経路について
・感染対策の3原則について
・感染源となるもの
・消毒について
・まとめ、感想
感染症の感染経路について
感染症には、様々な経路があり、そのことについて理解し予防する必要があります。予防には手洗い、うがい、マスク、手袋、エプロン、消毒などがあります。それでは感染症の経路にはどのようなものがあるかまとめて行きます。
【接触感染(経口感染)】
手指、器具、食品を介して感染します。
微生物には、ノロウィルス(経口感染)、腸管出血性大腸菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)等が存在します。
【飛沫感染】
咳、くしゃみ、会話などで感染者から飛び出した飛沫粒子により感染します。床に落下し、空中を浮遊し続ける事は無い。
微生物には、インフルエンザウィルス、ムンプスウィルス、風疹ウィルス、レジオネラ属菌、新型コロナウィルス等が存在します。
【空気感染】
咳、くしゃみなどで感染者から飛び出した飛沫粒子により感染します。空中に浮遊し続け、空気の流れにより飛散します。
微生物には、結核菌、麻疹ウィルス、水痘ウィルス等があります。
【血液感染】
病原体に汚染された血液や体液、分泌物が注射針や事故、性行為等によって体内に入ることで感染します。
微生物には、B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルス、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)等があります。
感染対策の3原則について
①感染源の排除
②感染経路の遮断
③宿主(人)の抵抗力の向上
以上が感染症対策の3原則である。また、すべての患者の血液や体液などには、感染性病原体を含む可能性があるとみなし、感染予防を実施し、利用者の感染症の有無を問わず、マスクや手袋の着用や手洗いをしっかりと行い、標準予防策(スタンダード・プリコーション)を実施しなければならない。
感染源となるもの
感染源としてなりえるものは、「嘔吐物」「便」「尿」「血液」「体液」「分泌物」「使用済み器具」「使用済み注射針」「使用済みガーゼ」等があります。
感染源の遮断方法には「感染源を持ち込まない」「感染源を持ち出さない」「感染源を広げない」の3つの方法が重要である。
消毒について
【消毒薬】
手指につけることにより消毒効果があります。消毒効果を高めるため、適切な濃度を保つ必要があります。
【逆性石鹸】
普通の石鹸は陰イオン界面活性剤であるのに対し、逆性石鹸は陽イオン界面活性剤である。細菌やカビがマイナスに帯電する性質を利用し、細菌やカビに付着し、その細胞を破壊することにより殺菌力が生じます。消毒効果が強いが、普通の石鹸の方が洗浄力が強い。普通の石鹸が混ざったにすると殺菌効果の減退、消失します。
まとめ、感想
おむつ交換の介護を行うに対し、感染を予防するため使い捨て手袋の着用が基本です。また、感染の恐れのある皮膚疾患を持っている利用者に対して薬を塗布する場合も必ず使い捨て手袋を着用しましょう。また石鹸に関しても解説いたしましたが、固形石鹸よりも液体石鹸の方が手洗いをする際には望ましいとされています。
試験対策では嘔吐物の処理の方法についても覚えておく必要があります。ノロウィルスに感染した人の嘔吐物の処理の方法は次亜塩素酸ナトリウム溶液を用いて行う必要もあります。今回は感染症対策についてまとめていきました。本日は勉強お疲れ様でした。