和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン44「生活支援技術〜バリアフリー〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲から「生活支援技術」の内容についてまとめていきます。その中でもバリアフリー、ユニバーサルデザインについて解説していきたいと思います。バリアフリー、ユニバーサルデザインは様々な施設や自宅でも使われる考え方であります。それらについて学んでいきましょう。

目次

・バリアフリーについて

・バリアフリーな住宅の環境について

・ユニバーサルデザインについて

・まとめ、感想

バリアフリーについて

バリアフリーとは高齢者や障害者が生活をしていく上で障害となるものを取り除くことです。障害には段差などの「物理的障害」障害があるからといって結婚の反対をされるなどの「社会的障害」、資格や免許の付与を制限するなどの「制度的障害」音声案内や字幕の欠如などの「情報的障害」障害が理由によってジロジロと見られるなどの「心理的障害」の障害があります。これらの障害を出来る限り解消することを目的にバリアフリー新法」が2006年(平成18年に施行されました。

バリアフリーな住宅の環境について

バリアフリー住宅は、高齢者や障害者の自立した生活をサポートします。バリアフリーな環境は以下の考え方を理想とします。

①転倒、転落事故への配慮がなされている。

②日当たり、風通し等への配慮がなされている。

③緊急時の対応がなされている。

④維持、管理が容易である。

⑤プライバシーが守られている。

⑥他者とのコミュニケーションを図ることができる。

【バリアフリーの例】

①道路から玄関までの段差をなくす。

②階段、トイレ、廊下、浴室等に手すりを設置する。

③部屋の出入り口、玄関、廊下の段差をなくす。

④床を滑りにくい床材にする。

⑤出入り口や廊下の幅を広くする。

⑥夜間の移動で通る所には足元灯を設置する。

ユニバーサルデザインについて

ユニバーサルデザインとは障害者や高齢者だけではなく、年齢、障害、国籍、性別を問わず、すべての人を対象としています。ユニバーサルデザインは、誰もが使いやすいように考えられデザインされたもののことをいいます。

【ユニバーサルデザインの7原則】

公平性:どんな人でも公平に使うことができる。

柔軟性:柔軟に使用することができる。

単純性:使い方が簡単であること。

分りやすさ:必要な情報がすぐにわかること。

安全性:使用することにより危険につながらないようにする。

身体的負担の軽減:少ない力で効率的に使えるようにする。

スペースの確保:利用するために十分な大きさと空間を加工すること。

【ユニバーサルデザインの例】

①段差のない住宅

②自動水栓を使用する。

③エレベーターのスイッチ等、低い位置に設置する。

まとめ、感想

今回はバリアフリーとユニバーサルデザインについてまとめていきました。バリアフリーとユニバーサルデザインの違いは対象が違うといったところが最も明らかにです。バリアフリーでは、高齢者や障害者を対象にしています。ユニバーサルデザインはすべての人を対象にしています。またバリアフリーは、物理的な問題だけではなく心理的な考慮も必要になってくる問題ですね。

本日は勉強お疲れ様でした。

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