和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン48「生活支援技術〜体位〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲の中から生活支援技術」について解説していきます。その中でも利用者の身体の体勢である「体位」について解説していきます。

目次

・様々な体位について

・体位変換について

・まとめ、感想

様々な体位について

【仰臥位】

仰向けのことをいいます。様々な体位の中でも最も支持基底面積は広く安定しており、筋肉の緊張も少ないリラックスできる体位である。緊急時に休ませる体位として有効です。

【側臥位】

横向きに寝ている体勢です。下側になる手が体の下にならないように介助する必要があります。緊急時の対応で嘔吐などのリスクがある場合には側臥位で休ませておきます。

【腹臥位】

うつぶせのことをいいます。支持規定面積が広く安定している。呼吸がしやすいよう顔は横向きに向けます。

【長座位】

背中を約90度起こして両足を伸ばして座る座り方。

【半座位(ファーラー位)】

ベッドで寝ている利用者をリクライニングを上げて約45℃程度こした体勢のことをいいます。呼吸が安定し嚥下がしやすくなります。

【起座位】

背中を約90度起こして、オーバーテーブルや机などの上にクッションや枕を置き、それを抱えて座るにする体勢です。心疾患の人には安楽な体勢であり、喘息発作では呼吸がしやすい体位である。

【端座位】

背中を持たれずにベッドの端に座った姿勢のことをいいます。姿勢の安定のために床に足底全体がついている必要があります。

体位変換について

体位変換は、寝たきりの利用者に対してベッド上で行う介助に必要になります。また、適度に体位変換を行う事は、褥瘡の防止にもつながります。褥瘡は長時間同じ箇所に圧がかかることにより血流が悪くなり、組織が壊死する状態のことです。体位変換により分圧することが褥瘡の予防につながります。

【体位変換のポイント】

①声かけを行い利用者に同意を得る。

②ボディメカニクスの活用。

ボディーメカニクスに関しては、違うページで詳しくまとめていますので下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン47「生活支援技術〜ボディメカニクス〜」≫

③利用者の残存能力の活用。

④側臥位から端座位にする場合は、利用者の臀部を支点にする。

⑤左側臥位の場合は事前に枕を左に寄せ、右側臥位の場合は事前に枕を右に寄せる。

⑥片麻痺の利用者の側臥位の場合、健側が下になるようにする。

⑦片麻痺の利用者を端座位から立位する場合には、介護者は患側から支援を行う。

まとめ、感想

今回は様々な利用者の体位についてまとめていきました。目的に応じた体位が必要です。また、褥瘡予防による体位は、基本的には2時間おきに右側臥位→仰臥位→左側臥位など体位変換を行う事が必要です。その場合に体位を維持するために体位変換器という福祉用具が使われます。体位変換器の代わりとしてクッションや布団を丸めたものも代用として使えますので実際の現場では、今回の知識も活用していただければと思います。

それでは本日も勉強お疲れ様でした。

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