令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン50「生活支援技術〜歩行介助〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲から「生活支援技術」について解説していきます。今回取り上げる項目は「歩行時の福祉用具」について解説していこうと思います。
目次
・歩行時の福祉用具について
・杖の種類について
・まとめ、感想
歩行時の福祉用具について
【手すり】
床から75~80cmのところに設置します。トイレや浴室など立ち上がりが多いところに設置します。またトイレまでの導線など行き来きを伴うことが多い場所にも必要です。玄関は L字型の手すりを設置すると良い。また、階段に手すりをつける場合には階段を降りたときに利き手の方向に取り付けます。
【歩行器】
歩行器は杖に比べて安定性があります。ただし使用中は両手が使えないことが不自由です。歩行器には車輪付きの「前腕支持式歩行器」と車輪の付いていない左右のフレームを交互に動かし前に進む「交互式歩行器」があります。
【シルバーカー】
歩行器より安定性にかけます。しかし荷物を入れたり、疲れたときには椅子として座ることができ休憩にも使えます
杖の種類について
杖の種類は利用者のADLによって選択する必要があります。しっかり体重を預けても大丈夫な杖もありますが、支持基底面積が狭く大きな負荷をかけてしまうと不安定になってしまう杖もあります。杖の名前と役割をしっかりと把握し、困っている利用者に助言するのも介護士の仕事です。それでは杖の種類をまとめていきます、
【T字杖(1本杖)】
1番多く使われているメジャーな杖です。支持面積が少なくある程度自立した歩行ができる利用者が使用します。
【ロフストランドクラッチ】
前腕の支えと手の握りの2点で支えるため、T字杖より安定しています。上肢の力を有効的に使うことができ握力の弱い人に適しています。
【多点杖】
3点または4点の支点がある杖です。T字杖よりも安定しています。
【ウォーカーケイン(歩行器型杖)】
支持基底面積が広く、安定性が重視されます。歩行が不安定な人でもしっかりと体重を預けて歩くことができます。
【松葉杖】
脇の下に杖を差し込みグリップを握ることによって体重をかけても安定しています。上肢の力を有効に使うことにより、足の代わりに前に進むことができます。。
【適切な杖の使用方法】
①杖の長さは利用者の大転子と床までの長さが適切とされています。杖を持ったときに肘関節が150度に曲がる程度です。
②杖先のゴムがすり減っていないか確認します。ゴムが付いていない場合滑り易い床内では杖が滑るので転倒のリスクになります。
③杖は健側の手で持ちます。
まとめ、感想
手すりの高さも基準が決まっているので、介護福祉士の試験のポイントとしてしっかりとその基準を覚えておく必要があります。また杖の種類についても説明いたしましたが杖歩行の方法についてもしっかりと覚えておけば試験対策としてより一層安心です。杖歩行の方法に関しては違うページで解説していますので下記のページを参考にしてください。
≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン49「生活支援技術〜歩行介助〜」≫
それでは本日も勉強お疲れ様でした。
タグ:介護福祉士,手すり,杖,歩行,歩行器,試験
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