令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン56「生活支援技術〜おむつ交換〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲の中から「生活支援技術」について解説していきます。生活支援技術の中から「おむつ交換」の内容をまとめていきます。
目次
・おむつの種類について
・おむつ交換の基本
・おむつの交換について
・まとめ、感想
おむつの種類について
おむつは尿意や便意がない利用者が使用します。また、尿意はあるがトイレまで間に合わない場合や夜間のみ着用し対応している利用者もいます。それではおむつの種類について説明していきます。
【布おむつ】
メリットは、布おむつは吸収性に優れており普段着用している下着と同じ布である。またゴミが少ないと言うメリットもあります。
デメリットとしては、洗濯が増えて管理することに手間がかかります。濡れたときの不快感があります。
【紙おむつ】
メリットは、高分子吸収材を使用しているので吸収性に優れ、使い捨てができるので衛生的である。また種類がたくさんあるので自分に合ったものを選べます。
デメリットは、使い捨てなのでゴミが出ます。また、布おむつに比べ経済的に負担がかかります。
【リハビリパンツ】
メリットは、高分子吸収材を使用しているので吸収性に優れ、使い捨てができるので衛生的である。また、紙おむつと比べ通常のパンツと形状が似ているので抵抗感が少なく、様々な種類があるので自分に合ったものが選べます。リハビリパンツは動きやすいので、基本的に歩行される方が使用します。
デメリットは、使い捨てなので経済的な負担がかかります。また、ゴミが出ます。
【おむつ用のパット】
おむつと併用し、パッドを使用します。紙おむつやリハビリパンツよりも単価が安く、パットを使用することにより経済的な負担が軽減されます。パットには様々な種類があり排尿量などによって選びます。
おむつ交換の基本
おむつ交換時には羞恥心やプライバシーに配慮して行う必要があります。また、排泄の間隔を把握し、汚れたオムツをできるだけ早く交換し清潔を保つ必要があります。おむつを使用していても、常にオムツを使わずに生活できるよう検討しつつ介助を行わなければなりません。
【おむつの装着】
《布おむつの場合》
女性の場合は、臀部に尿が流れやすいので後ろ側(お尻)を厚くします。
男性の場合は尿が前に出るので前側を厚めにします。
おむつカバーからおむつがはみ出ないようにおむつは1〜2cm内側にセットします。おむつカバーの上端はウエストに合わせて巻きます。
《紙おむつの場合》
腹部のテープは、上は下向き、下は上向きに止めます。
おむつの腹部の間は、指2本程度の余裕を持たせます。鼠径部にきつく当たらないよう締めすぎないようにする。
パットを装着する場合は、女性の場合にはろろを長めにとり、男性の場合は前を長めにとります。
おむつの交換について
おむつの中では、尿や便により不衛生になります。適切に行われていない場合には、皮膚のトラブルの可能性も考えられます。おむつ交換時には清潔の保持はもちろんのこと、皮膚のトラブルがないか?どうかも確認しておく必要があります。おむつ交換時に褥瘡や発赤を確認した場合には、医療職に相談し対応する必要があります。それではおむつ交換のポイントについて説明していきます。
【おむつ交換時のポイント】
①おむつ交換する際は、利用者におむつ交換することを伝えて同意を得ます。近くに他の人がいる場合は、直接的な表現を避けるような伝え方にも注意が必要です。
②おむつ交換時に介護者は使い捨て手袋着用します。
③汚れたおむつは汚れを内側に丸めるようにして片付けます。
④陰部洗浄は陰部清拭用のタオルを用意し、ぬるいお湯で洗い流します。
⑤おむつ交換後、使い捨て手袋は外し、その後、下着を整える。
まとめ、感想
おむつ交換は清潔の保持だけではなく肌のトラブルを発見する機会にもなります。入浴介助や更衣介助とともに肌を直接確認できるので早期発見につながり予防が行えます。
夜間はおむつを使用して、日中はポータブルトイレやトイレで排泄をすませる利用者も多いので、残存能力の活用や専門職によるリハビリを行いできるだけトイレで排泄が行えるように支援する必要があります。その為にも排泄介助は欠かせないものになりますのでしっかりと覚えておく必要があります。
排泄介助に関しては、違うページでまとめていますので下記のページを参考にしていただきたいと思います。
≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン55「生活支援技術〜排泄介助〜」≫
タグ:おむつ,トイレ介助,介護福祉士,排泄介助,試験範囲
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