和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン83「発達と老化の理解〜感染症の疾患〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲について解説していきたいと思います。今回解説していく内容は「発達と老化の理解」から「感染症」についてどのような疾患があるのか、まとめて行けたらと思います。また、感染症の概要とともに感染経路や予防方法などもともに覚えておく必要があります。

感染経路等に関しては、違うページで解説していますので、下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン37「介護の基本〜感染症〜」≫

目次

・インフルエンザ

・メチシリン端性黄色ブドウ球菌(MRSA)

・感染性胃腸炎(ノロウィルス)

・結核

・腸管出血性大腸菌感染症(O-157)

・まとめ、感想

インフルエンザ

【特徴】

インフルエンザウィルスによって引き起こされる感染症です。冬季に流行し、周囲の感染の危険性も高く、高齢者の場合は肺炎を併発することも多く注意が必要です。最近では、夏場に流行する新型インフルエンザもあります。

【原因】

インフルエンザウィルス

【症状】

高熱、関節痛、筋肉痛などの症状がみられます。

【治療方法】

薬物療法。重症化を防ぐために予防接種を受けておくことが望ましい。

メチシリン端性黄色ブドウ球菌(MRSA)

【特徴】

抗生物質に耐性ができてしまった黄色ブドウ球菌による感染症です。黄色ブドウ球菌は、鼻腔や咽頭、皮膚、腸管などに存在している弱毒性の常在菌であり、免疫機能が低下した高齢者などが発症することがあります。感染経路が接触感染のため、感染者の利用者と接する際は、手袋の着用や手洗いを徹底する必要があります。

【原因】

黄色ブドウ球菌

【症状】

感染部位によって症状が異なります。咳や痰、下痢などの症状がみられます。

【治療方法】

薬物療法

感染性胃腸炎(ノロウィルス)

【特徴】

ノロウィルスによる胃腸炎を起こす感染症です。カキなどの2枚貝の生色による経口感染が主な原因となり、便や嘔吐物からの接触感染によっても感染します。嘔吐物や便などの消毒にはアルコールが効かず、塩素系の次亜塩素酸ナトリウムが有効です。また、処理するときは使い捨ての手袋とマスクも着用し、処理後は手洗いを行います。

【原因】

ノロウィルス

【症状】

嘔吐、下痢、腹痛などがみられます。

【治療方法】

対症療法、場合によっては輸液

輸液とは,液体を皮下・血管内・腹腔内などに投与することです。一 般的には経静脈的すなわち血管より輸液剤を点滴します。

結核

【特徴】

結核菌による感染症です。幼少期に感染した高齢者が、加齢による全身状態の悪化や免疫力の低下によって発病することがあります。空気感染するため、マスクの着用、隔離、換気を行う必要があります。

【原因】

結核菌

【症状】

咳、痰、血痰、微熱などの症状がみられます。

【治療方法】

薬物療法

腸管出血性大腸菌感染症(O-157)

【特徴】

ベロ毒素を生産するO-157などの腸管出血性大腸炎による感染症です。感染源は食肉、生食用の野菜などから感染します。感染経路は経口感染であり、菌に汚染された飲食物の摂取や感染者の便に手で触れることで感染します。菌は熱に弱く、75度で1分間以上の加熱で死滅します。食品の十分な加熱で予防することができる。食中毒が発生しやすい夏から初秋に多発し、介護施設での集団感染も見られます。抵抗力の弱い高齢者や乳幼児が感染すると重症化しやすい。

【原因】

腸管出血性大腸菌

【症状】

激しい下痢、腹痛と血便。また重症化すると死亡する場合もある。

【治療方法】

対症療法

まとめ、感想

今回まとめた内容のように感染症は感染者から菌が繁殖し感染するものだけではなく、食べ物などの菌よって経口感染するものもあります。またそこから便や嘔吐物を介して、さらに多くの感染者を出します。感染源を遮断すること。感染源を持ち込まないこと。感染予防することが感染症に対しての最も必要な対策です。

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