和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン92「認知症の理解〜認知症の原因となるその他の疾患〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲から「認知症の理解」について解説していきたいと思います。

今回はこの投稿でまとめたアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、クロイツフェルト・ヤコブ病病、慢性硬膜下血腫、若年性認知症などの代表的な認知症の原因疾患以外の認知症疾患ついて解説していきたいと思います。

目次

・甲状腺機能低下症(分泌・代謝性疾患)

・慢性アルコール中毒(中毒性疾患)

・正常圧水頭症

・その他認知症の原因となる主な疾患

甲状腺機能低下症(分泌・代謝性疾患)

甲状腺ホルモンが慢性的に低下することによって、精神機能が低下します。それにより認知症につながります。

症状では眠気、記憶障害、抑うつ、無気力が生じます。

慢性アルコール中毒(中毒性疾患)

脳が萎縮することにより、慢性的にビタミンB郡が不足します。また、栄養素等が複合的に生じることによりビタミンB1欠乏による脳症をウェルニッケ脳症と呼びます。

正常圧水頭症

脳脊髄液の吸収障害や循環異常により、髄液が脳の中心にある脳室にたまることにより、周囲の脳を圧迫し発症します。

症状では認知障害、歩行障害、失禁などがみられます。

正常熱水頭症は、早期発見すれば改善することが可能であり、シャント手術により改善が期待できる。シャント手術では、脳室に溜まった髄液を、腹腔などへ常に流れ込ませるようにするためカテーテルを埋め込む手術を行います。

その他認知症の原因となる主な疾患

【脳血管障害】

脳出血、脳梗塞による脳血管性認知症

【退行変性疾患】

アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症

【分泌・代謝性疾患】

甲状腺機能低下症、ビタミンB12欠乏症

【中毒性疾患】

有機化合物の中毒、慢性アルコール中毒

【感染症疾患】

クロイツフェルト・ヤコブ病、髄膜炎、進行麻痺、エイズ

【腫瘍性疾患】

脳腫瘍、転移性腫瘍

【外傷性疾患】

頭部外傷後後遺症、慢性硬膜下血腫

【その他】

正常熱水頭症、多発性硬化症

まとめ、感想

認知症の種別では、アルツハイマー型認知症が最も多く全体の約60%を占めております。その次には、脳血管性認知症が約20%、レビー小体型が約10%となっています。

上記のような認知症ではなく、その他の認知症にかかる頻度が低いこともあり、予測できないことが発見の遅れにつながります。我々、介護福祉職もしっかりと認知症の疾患について深く学び、周りの大切な家族や友達に何かあったときにはすぐに気づける力が必要です。

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