令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン96「認知症の理解〜地域における認知症ケア〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲について解説していきたいと思います。今回解説していく内容は「認知症の理解」の中から、認知症ケアに対しての地域でのケアといった内容をまとめていきたいと思います。
目次
・認知症の方を地域で支える体制
・認知症疾患医療センター
・認知症サポーター
・まとめ、感想
認知症の方を地域で支える体制
国や自治体が示す地域を基盤としたサポート体制では、日常の暮らしを支えるために認知症の「早期診断・発見・専門医療」「地域の見守り・支援等」「相談」「介護サービス」が一体的に地域の中に構築されることが望まれます。これらに関する施策として「新オレンジプラン」、地域支援事業である「認知症総合支援事業」など総合的な対策が進められています。また、認知症になった人のために、その人の状態に応じた適切なサービス提供の流れとして「認知症ケアパス」が示されています。
認知症疾患医療センター
地域における認知症治療の中核機関である「認知症疾患医療センター」。認知症の的確な診断と専門医療の提供、介護サービス業者との連携を担います。「新オレンジプラン」において2020年度末までに全国で約500カ所の整備が目標とされています。
認知症サポーター
地域で暮らす認知症の人やその家族を応援する人ならだれでも受けることが出来る「認知症サポーター養成講座」を受講した人のことをいいます。 講座の実施主体は「都道府県および市町村などの自治体」「全国的な職域団体及び企業」などが実施します。
認知症サポーターに期待される事は
①認知症を正しく理解すること
②本人や家族を見守ること
③自分なりにできることを実践すること
④地域と協力、連携すること
などであり、認知症サポーターによって運営される認知症カフェも存在します。
認知症サポーターは2020年(令和2年) 12月末現在で約1300万人が誕生しています。
まとめ、感想
認知症サポーターの養成講座以外にも認知症の方を支える資格は「認知症ケア専門士」「認知症ケア指導管理士」などもあります。
認知症の人の介護には、地域やコミュニティーと協力したサポート体制が望ましく、国や自治体が進める地域を基盤とした認知症の総合的な対策が今後とも期待されます。
タグ:介護福祉士,地域,新オレンジプラン,認知症サポーター,認知症疾患医療センター
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