和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン97「認知症の理解〜専門職や家族における認知症ケア〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲の中から様々な分野について解説していきます。今回解説していく内容は「認知症の理解」の中から認知症の方に対して専門職の関わり方やケアが存在するのかを解説していきたいと思います。

目次

・認知症初期集中支援チーム

・認知症疾患医療センター

・認知症患者の家族への支援

・まとめ、感想

認知症初期集中支援チーム

看護師や作業療法士などで構成された認知症初期集中支援チームは、地域包括支援センターなどに配置され、認知症の初期段階に本人及び家族に関わり、介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護サービス事業者、かかりつけに引き継ぐ役割を担います。

認知症疾患医療センター

地域の医療と介護の連携拠点です。認知症の診断、かかりつけ医、地域包括支援センターとの連携を強化する役割を担います。

認知症患者の家族への支援

【家族介護の苦しみ】

家族介護には以下の4つの苦しみがあるといわれます。

①気の休まる時がない介護で、心身ともに疲労している。

②家庭生活が混乱している。

③先行きに大きな不安がある。

④苦労が周りの人にわかってもらえず孤立無縁の思いでいる。

【家族介護の休息のためのレスパイトケア】

レスパイトとは、家族が介護を続けていくために、本人から離れて一時的に休息する時間のことをいいます。また、このような支援のことをレスパイトケアといいます。レスパイトケアは、虐待防止のためにも重要なサービスです。

介護保険を利用したレスパイトケアには次のようなものがあります

①訪問介護

②通所介護(デイサービス)

③短期入所生活介護(ショートステイ)

④介護保険施設

⑤認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

【介護教室】

認知症について正しい知識を得て、上手な介護の仕方を学ぶ場として各地で開かれている介護教室。家族を対象として開催する場合は、家族同士の交流が図れるよう配慮する必要があります。

【家族会】

家族介護者と本人が一緒に参加できるものもあります。家族介護者と本人が分かれて過ごしたり、一緒にリフレッシュするプログラムが工夫されています。

【ピア・カウンセリング】

ピアとは「仲間」と言う意味です。家族介護者同士のカウンセリングの場所です。同じ悩みを持つ者同士が問題を乗り越えた体験を話し合ったりし、情報の共有を行います。

【家族へのエンパワメント】

家族が本来持っている力を発揮できるように支援することです。家族の気持ちを受容し、できているところを褒めたり、これまで十分に介護してきたことを伝えたりします。

まとめ、感想

認知症ケアにおけるチームアプローチは、認知症の人の自分らしい生活の継続を目指していくために医療職と介護職の連携が必要になります。

また家族への支援では、家族の介護方法を尊重し、理解することが重要です。その上でアセスメントを行い、本人の状態にあった介護方法を利用者と家族と共に見出すことが大切です。

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