令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン102「障害の理解〜聴覚障害〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲から様々な分野について解説していきたいと思います。
今回、解説していく内容は「障害の理解」から聴覚障害についてまとめていきたいと思います。
目次
・聴覚障害の分類
・難聴の分類
・聴覚障害者の生活上の困難
・聴覚障害者のコミニケーションツール
・まとめ、感想
聴覚障害の分類
【ろう者】
ほとんど耳が聞こえない人のことをいいます。
【難聴者】
補聴器などの補助具を使えば少し聞こえる人のことをいいます。
【中途失聴者】
人生の途中から耳が聞こえなくなった人のことをいいます。
難聴の分類
【伝音性難聴】
外耳から中耳(伝音機構)の障害による難聴です。滲出性中耳炎、慢性中耳炎、先天性の外耳、中耳の形態異常などが原因になります。聞き取りにくい音のボリュームを調整すれば聞こえやすくなることもあるので補聴器の使用により改善することが多い。
【感音性難聴】
内耳から大脳皮質(感音機構)までの部分の障害による難聴です。音が歪んで聞こえ、言葉がはっきり聞こえず、補聴器を使用しても改善しないことがあります。老人性難聴の多くは感音性難聴であり、高温域が聞き取りにくく、男性より女性の声の方が聞き取りづらい。
【混合性難聴】
伝音機性難聴と感音性難聴が合併した難聴です。両方の症状があり、中程度の感音性難聴と伝音声難聴の合併により高度の難聴となりやすい。
聴覚障害者の生活上の困難
「聴覚を通して日常的な情報が入らない」「周囲の聞こえる人とのコミュニケーションや交流が困難」その結果として日常生活上の様々な場面で孤立しやすいなど社会的な困難が多い。また、3歳以前の幼児期からの重度の聴覚障害があると、発声が不明瞭になることや音声言語の理解面で困難に直面することもあります。
聴覚障害者のコミニケーションツール
手段としては「手話」「筆談」「メール」「ファックス」などがあります。
聴覚障害者は、発語が不明瞭な場合が多く、日常生活には手話を使用します。難聴者には静かな場所でゆっくり話すことを心がけます。また、中途失聴者は、手話を取得するには時間がかかるため、筆談を活用することが多い。その他にもパソコン、音声認識ソフトなど、話の内容を表示できるものを活用します。
まとめ、感想
最近ではスマートフォンやパソコンを通してコミニケーションをとることができるので随分と便利になりました。また、補装具もどんどんと進化しているので使いやすく、障害程度にあったものに改良されてきています。
聴覚障害のある人とのコミュニケーション方法については、違うページでも詳しくまとめていますので下記のページを参考にしてください。
≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン40「コミニケーション技術〜視覚・聴覚障害〜」≫
タグ:コミュニケーション,介護福祉士,伝音性難聴,感音性難聴,聴覚障害
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