令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン103「障害の理解〜言語機能障害〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲から「障害の理解」について解説していきたいと思います。
今回、解説していく内容は言語機能障害とその介護方法について解説していきたいと思います。
目次
・言語機能障害の分類
・言語機能障害者の生活上の困難
・まとめ、感想
言語機能障害の分類
言語機能障害には、音声機能そのものに障害のある「構音障害」、脳の言語機能中枢に障害(高次機能障害)のある「失語症」の2種類があります。
【構音障害】
話す機能が障害されたものです。原因は、構音器官の欠陥、脳の障害による構音器官の麻痺などにより、発声、発音ができないなどがあります。構音器官とは、口唇、舌、口蓋、咽頭などの言語音を作る器官のことです。
【失語症】
《感覚性失語(ウェルニッケ失語)》
聞く、読むことによる理解ができない。話を聞いていて復唱ができない。流暢に話す事はできるが、意味を伴う会話ができない。正確に書くことができない。
《運動性失語(ブローカ失語)》
言葉は、頭に浮かぶがその考えをうまく言葉にすることができない。聞く、読むことによる理解はできます。
※失語症は高次機能障害に含ますが、構音障害には含まれません。
言語機能障害者の生活上の困難
【構音障害の場合】
言葉が思うように発音できないため、話すことが消極的になりがちである。話の内容は理解できているため、意思疎通を図ることができる。筆談、五十音表での指差しやコミニケーションエイドやパソコンなどを使用すると有効的です。
【失語症の場合】
左大脳半球の損傷で起こる右片麻痺は、失語症を伴うことが多い。聞く、読む、書くともに障害があり、話の内容を理解することが困難なことも多い。失語症のタイプによっては、「はっきりした言葉でゆっくりと話しかける」「閉じられた質問」「絵カードを活用」するなど有効な対応を心がける。
まとめ、感想
今回は言語機能障害について解説していきました。言語機能障害は、タイプによって対応が違いますのでそれぞれの特徴や対応についてしっかりと覚えておく必要があります。
また、言語機能障害については違うページにもまとめていますので、下記のページも参考にしていただければと思います。
≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン40「コミニケーション技術〜視覚・聴覚障害〜」≫
タグ:介護福祉士,失語症,構音障害,言語機能障害
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