和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン107「障害の理解〜精神障害〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲から「障害の理解」について解説していきたいと思います。今回、解説していく内容は精神障害についてまとめていきます。

目次

・精神障害の概数

・精神障害者の種類

・統合失調症

・気分障害(うつ病、双極性感情障害)

・アルコール依存症

・精神障害者の治療

・精神障害者の介護の原則

・まとめ、感想

精神障害者の概数

「令和2年版障害者白書(全体版)」によると、精神障害者の概数は、419万3千人となっています。そのうち入院患者は30万2千人、外来患者は389万1千人となっている。入院患者では統合失調症が最も多い原因疾患です。

精神障害者の種類

【内因性精神障害】

統合失調症、気分障害、否定型精神障害など。

原因は解明されていない。

【外因性精神障害】

器質性精神障害(脳の病変によるもの)、症状性精神障害(体の病変が脳に影響)、中毒性精神障害(アルコールや薬物によるもの)

脳や体の病変や薬物による影響により精神障害となります。

【心因性精神障害】

神経症、心因反応、パーソナリティ障害など。

ストレス、性格的要因、対人関係などの環境的要因などが複雑に絡み合って精神症状が生じます。

統合失調症

青年期に多く発症する原因不明の疾患です。

陽性症状(健康な心理状態では認められない症状)として幻覚妄想などがみられます。

陰性症状(健康な心理状態から欠如した症状)として感情の平板化意欲の欠如などがみられます。

幻聴の影響で、集中力の低下、恐怖感、不安感などを体験する。長期間にわたる入退院で症状が悪化することもあります。服薬と治療する意欲を持つことが大切です。水分の過剰摂取により、体ナトリウム結晶を起こす中毒症状である「水中毒」に注意します。水中毒により神経の伝達が阻害され、呼吸困難で死亡することが統合失調症の患者に多い。

また、介護福祉職と保険・医療関係者との連携が重要である。

統合失調症の回復期の患者は、疾病の体験と現実との間に葛藤を感じていることを理解して支援することが重要です。

気分障害(うつ病、双極性感情障害)

【うつ病】

気分が沈み、行動や動作が緩慢になります。食欲低下、不眠、頭痛などの身体症状で日常生活が成り立たなくなる。不安、悲観的感情、自責感、自殺念慮なども持つこともある。自殺を図ろうとしている場合は、冷静かつ真剣な態度で説得します。緊急性が高い状態では、かかりつけ医などに連絡します。

うつ病に関する留意事項としては

①励ましや元気付けは症状が悪化することがある。

②医師による専門的な治療を受ける必要がある。

③うつ病と認知症は似ているため、識別は難しい。

【双極性感情障害】

躁うつ病ともいわれ、躁状態とうつ状態の2つの状態を繰り返します。一定期間を経過すると回復することが多い。

アルコール依存症

アルコールに精神・身体的に依存し、生活・健康面に問題が生じます。振戦せん妄、アルコール幻覚症、アルコール性コルサコフ症があります。

※振戦せん妄とは、アルコールが切れたときの離脱症状であり、体の震え、意識混濁、幻視、不眠などが生じることです。

精神障害者の治療

薬物療法、精神療法、生活療法を行います。

精神療法とは、臨床心理士などが話を聞くなどして、患者の苦痛を取り除いていく療法です。精神分析療法、カウンセリングなどがあります。

生活療法とは、日常生活の調整・指導・訓練を行って症状の改善を図り、社会参加を促す療法。レクリエーション療法、作業療法などがあります。

精神障害者の介護の原則

①ありのままに順応し、共感する態度を示す。

②何もかも1人で思いがちなので、助け合いの必要性を理解してもらい援助する。

③精神障害者の被害的な訴えを重視し、言動を認める。

④動きの少ない人はその意欲を引き出すため、歯磨きや洗顔などの日常生活行動を促す。

⑤治療に必要な薬の服用ができているか確認する。また、精神障害者が服薬を拒否する場合や嫌がる場合には、医師に相談する必要もあります。

まとめ、感想

精神障害者は、精神疾患を慢性的に抱え、生活上の障害とも向き合っています。我々、介護福祉職は、そのこともしっかりと理解し、精神障害者の利用者の訴えに対し、否定することなく肯定し受容することが大切です。またむやみな励ましは逆効果になってしまうため言葉がけにもしっかりと注意を払う必要があります。

タグ:,,,,,

« 前のページに戻る