和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン110「障害の理解〜発達障害〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲について解説していきたいと思います

今回解説していく内容は「障害の理解」から発達障害について解説していきたいと思います。

目次

・発達障害とは

・発達障害の分類

・発達障害のある利用者への介護の留意点

・まとめ、感想

発達障害とは

2010年(平成22年)の障害者自立支援法の改正により、発達障害者は精神障害に含まれると法律上に明記されました。

発達障害は、脳の機能の障害であって、その症状が一般的に、低年齢において発症するものをいいます。

発達障害の分類

【自閉症スペクトラム障害】

自閉症スペクトラム障害は、以下の3つの障害が見られます。

①仲間を作ることができないなどの「社会性の障害」

②言葉が出ないなどの「コミニケーションの障害」

③同じことを繰り返すなどの「想像力の障害」

また、特徴は

特定のものに強い関心を持ち集中する。

②認知・言語の遅れの度合いによって分類される。

女性より男性に多い。

④成人期まで症状が持続する傾向が強い。

⑤人と目を合わせず、1人遊びをする

※発達障害の分類については、アスペルガー症候群自閉症などのサブカテゴリーを用いて分類されてきたが、2013年(平成25年) 5月に発表された「精神疾患の診断・統計マニュアル第5版」では、これらのサブカテゴリーを「自閉症スペクトラム障害」として統合しており、以後、サブカテゴリーは用いられなくなった。

【学習障害(LD)】

聞く、話す、読む、計算するなどの特定の学習能力のどれかに障害がみられます。

全般的な知能発達に障害はない

【注意欠陥多動性障害(ADHD)】

不注意(集中力がない)、多動性(落ち着きがない)衝動性(順番を待ってない)を特徴とする行動障害です。

多くの場合、能力のアンバランスが顕著にみられる。

発達障害のある利用者への介護の留意点

①できるだけ情報を減らし、同時に2つの情報を出さない

変化に対する不安があるので、変化を避けるか、変化する場合は予告する必要があります。

③抽象化が苦手なので、絵などを用いて具体的に話します。メモを渡し、視覚的にわかりやすく説明する。

④感覚過敏な場合は、パニックを起こす場所を避ける。

まとめ、感想

発達障害は、複数の障害が重なって重複障害として現れることもあります。また、言葉だけではなく視覚支援など工夫した支援が重要です。

反復行動がみられるときもありますが、支援者の都合で中断させたり、無理に止めさせようとすると余計にパニックになってしまい自傷行為などにつながることもありますので現場では気をつける必要があります。

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