令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン126「こころとからだのしくみ〜循環器〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も引き続き介護福祉士の試験範囲から「こころとからだのしくみ」について解説していきます。今回、解説していく内容は循環器になります。
目次
・循環器とは
・まとめ、感想
循環器とは
心臓、血管、リンパ管で構成されています。心臓の拍動と全身の血液の循環は、24時間無意識に行われています。それでは循環器に関わる器官について説明していきます。
【心臓】
横隔膜の上にあり、胸腔内で左右の肺に挟まれ、心膜に包まれている。心臓は上部の心房と下部の心室に分かれ、それぞれ心房中核、心室中隔によって左右に分かれた2心房、2心室からなります。神経が切断されても自動的に興奮し拍動を続ける働き「心臓の自動性」があります。
参照画像:平和通ハート内科ホームページより
【脈拍数】
1分間に60〜70回(1日約10万回)で、1回に排出される拍出量(血液量)は約60〜90mLである。心拍数は、安静や睡眠で減少、運動や体温上昇で増加します。
【血管】
心臓から出ていく「動脈」、心臓に入る「静脈」があります。一般に動脈には動脈血が流れており、静脈には静脈血が流れています。ただし、肺動脈には静脈血が流れており、肺静脈には動脈血が流れています。
動脈血には酸素が多く含まれ、静脈血には二酸化炭素が多く含まれている。
【肺循環(小循環)】
肺と心臓の間の血液循環のこと。肺動脈内(心臓から肺に行く)には静脈血が流れています。肺静脈内(肺から心臓に行く)には動脈血が流れています。
【体循環(大循環)】
心臓と全身間の血液循環のこと。心臓から出た大動脈は全身に血液を送ります。末梢で毛細血管となって静脈となり、心臓に戻ってきます。
【血圧】
血液中を流れる血液の圧力のことです。心臓が収縮したときは最高血圧(収縮期血圧)、心臓が弛緩したときには最低血圧(拡張期血圧)です。動脈硬化により血圧が高くなり、WHOによる正常血圧は、最低血圧80mmHg未満、最高傑作130mmHg未満とされている。
血圧に関しては違うページに詳しくまとめていますので、下記のページを参考してください。
≪令和3年度ケアマ試験をケアマネ資格取得者が解説!レッスン18【保健医療サービス〜バイタル〜≫
まとめ、感想
心臓の働きは加齢により弱くなります。また、血圧が高くなるなどの不調も増えてきます。循環器の働きが悪くなることにより心筋梗塞や脳血管疾患など発症のリスクも高くなります。
タグ:介護福祉士,動脈,循環器,心臓,脈拍,血圧,血管,静脈
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