和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン132「こころとからだのしくみ〜栄養の摂取〜」

目次

・からだを作る栄養素

・水分の摂取と排出

・食べる動作と器官機能

・食事の動作

・まとめ、感想

からだを作る栄養素

エネルギー源となる炭水化物(糖質)、タンパク質(アミノ酸)、脂質3大栄養素といいます。体の組織を構成し、各機能を調整するなどの働きをします。3大栄養素に無機質(ミネラル)、ビタミンを加えた5大栄養素といいます。

水分の摂取と排出

人が生きていくために必要な摂取量は、1日約2500mLとされています。このうち、経口から取る水は約1200mL食物に含まれる水分は約1000mL。残り300mLは、代謝水として栄養素の代謝によって体内で作られる

水分は摂取量と同量を排出する必要があります。尿や便で1日約1600mL不感蒸泄として約900mLが体外に排出される。

※不感蒸泄とは、体から失われる水分のうち、呼吸(約300mL)皮膚からの蒸発(約600mL)で失われるもの。発汗や排熱によるものは含まれない。

食べる動作と器官機能

生きるために不可欠な「食べる」という動作には、多くの器官の様々な機能が複雑に関係しています。

【器官の機能と食事】

食べる動作には五感がすべて使われています。手順は次の通りです。

① 視覚:食物の確認→ ②嗅覚:においの確認→ ③聴覚:調理音など→④味覚:味の確認→⑤触覚:手触り、舌触り→⑥上肢の動き:口まで運ぶ⑦口唇の動き:食べ物を取り込む→⑧咀嚼:食べ物を砕く→⑨口腔:食物形成、舌により移送、嚥下反射、咽頭・食道ぜん動など。

食事の動作

食事の動作は、先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期の5つに分類される。このうち、口腔期、咽頭期、食道期を嚥下3期という

【手順1:先行期】

食物の形や色、匂いなどを認知し、何をどのくらい、どのように食べるかを判断する時期。唾液が分泌され、食事の準備が行われるます。

【手順2:準備期(咀嚼期)】

食塊を整える時期。食物を咀嚼し、唾液と混ぜて飲み込みやすいように食塊が作られます。食物を口腔内でとらえる捕食、食物を噛み砕く咀嚼食塊形成までの3段階までをいいます。

【手順3:口腔期】

食塊を口腔から咽頭へ移送する時期。移送は主に舌で行われます。

【手順4:咽頭期】

食塊を咽頭から食道へ送りこむ時期。軟口蓋が鼻腔を閉鎖し、食塊が気道に入らないよう咽頭蓋も閉鎖されます。

【食道期】

食塊を食道内から胃へと送り込む時期。食塊は、蠕動運動によって運ばれます。

まとめ、感想

これらが摂食から嚥下までの各器官の働きになります。利用者はどの段階の機能に問題があるかを把握し、見守りと介助をする必要があります。

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