和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン133「こころとからだのしくみ〜経管栄養〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も「こころとからだのしくみ」から「経管栄養」について解説していきたいと思います。

目次

・経管栄養

・経鼻経管栄養

・胃ろうと間欠的口腔食道経管栄養法

・食事と栄養。また、それに関係する疾患

・まとめ、感想

経管栄養

機能障害、狭窄や炎症などの経口での食物摂取が難しかったり、不可能だったりする場合に、必要な栄養や水分を摂取するために代償的な栄養摂取方法です。流動食は自然食品や流動食や流動状の食べ物であり、100mLで100kcal以上の高エネルギーが摂取できる人工の濃厚流動食などがあります。

【経管栄養の種類】

①経鼻経管栄養②胃ろう③腸(十二指腸、空腸)ろう④食道ろう⑤間欠的口腔食道経管栄養などがあります。

口から少しでも食べることが可能な場合は、経口と経管も併用することもあります。

【経管栄養の観察ポイント】

①流速が適切か②チューブが曲がっていないか③コネクト部分(チューブとチューブのつなぎ目)が外れていないか④嘔気や嘔吐、下痢をしていないかなどの確認を行います。

経鼻経管栄養

鼻から細い管を胃まで挿入し、流動食や水分を流入する方法です。外科的手術をせず、挿入・抜法が簡単にできるので一時的に利用されることが多い。

また、経鼻経管栄養の利用者の口腔ケアは、刺激による嘔吐などを防ぐため、食前や注入後、十分に時間をおいて行います

胃ろうと間欠的口腔食道経管栄養法

【胃ろう】

腹部に小さな穴を開けて、直接、胃に栄養を入れる方法。利点は、少量で栄養バランスの良い高カロリーの栄養が得られ、消化吸収が良く、副作用も少ないことです。

しかし、胃液の漏出によるびらん難治性ろう孔ができることがある。

入浴は問題なく行える。

※びらんとは、炎症などによって皮膚や粘膜の表皮が欠損し、下部組織が露出した状態のこと。

※難治性ろう孔とは、皮膚・粘膜や臓器の組織に、炎症などによって生じた管状の穴で治癒しにくいもののことをいう

【胃ろうチューブの種類】

使用されるチューブは、主に4つのタイプがあります。

①ボタン型バルーン

②チューブ型バルーン

③ボタン型バンパー

④チューブ型バンパー

【間欠的口腔食道経管栄養法】

チューブを栄養補給時にだけ経口的に挿入します。チューブの先端を食道に留置する方法。

食事と栄養。また、それに関係する疾患

【食事形態】

病院や施設では、利用者のADLに合わした食事形態で提供されます。食事形態は以下の通りです。

常食(健康な人が食べれる普通の食事)

軟色、軟菜(常食をより柔らかく炊いたりしたもの)

きざみ食(常食、軟食を細かく刻んだもの。嚥下状態がある人は、誤嚥のリスクになる)

ミキサー食(常食、軟食をミキサーで細くしたもの)

トロミ食(とろみをつけたもの)

ゼリー状(ゼリー状にし飲みやすくしたもの)

液体

【人工栄養】

①栄養補助食品と呼ばれる少量で高カロリーのもの

②形状が均質に止められたような既成の食品

お茶などの液体に混ぜて撹拌することでとろみをつける増粘剤やゼリー粉末、食物線や鉄などが含まれている商品など。増粘剤は、誤嚥を防ぐために使われます。

【治療食とエネルギーコントロール食】

《治療食》

カロリーや塩分、脂質、タンパク質、糖質などが医師の処方によって規定、制限されている食事のこと。

《エネルギーコントロール食》

カロリーが制限されている食事。

【塩分の制限が必要な疾患】

高血圧、心疾患、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、脂質異常症(タイプによってはコレステロール摂取を1日あたり300mg以下に制限することもある)

【低タンパク食と高タンパク食】

《低タンパク食》

肝不全、腎機能障害、血液透析を受けている場合、尿毒症などの病状に応じて適用されます。

《高タンパク食》

低アルブミン血症、貧血など、栄養状態の低下に対して適用されます。

【経口、経管栄養法の適用が難しい場合】

点滴、中心静脈栄養法といった、注射による栄養・水分などの補給を行います。

まとめ、感想

動物は生きていくために栄養を摂取しなければなりません。これらは経口から取ることが望ましいが、病気や障害によってそれが叶わない利用者もいます。その場合には経管栄養法が使われます。

経管栄養もチューブの状態や、その周りの皮膚の状態などもしっかりと確認し、異常がある場合には医療職へつなぐことも検討されます。

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