和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン134「こころとからだのしくみ〜機能低下が及ぼす食事への影響〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲について解説していきたいと思います

今回、解説していく内容は「こころとからだのしくみ」から機能の低下・障害が及ぼす食事の影響についてまとめていきます。

目次

・認知症による食事への影響

・うつ病による食事への影響

・仮性球麻痺(偽性球麻痺)による食事への影響

・加齢による食事への影響

・食事摂取時の留意点

・まとめ、感想

認知症による食事の影響

認知機能の低下から①食物の認知摂食動作咀嚼嚥下などの一連の動作に影響が生じます。

うつ病による食事への影響

食欲の減退易疲労性気力の減退思考力や集中力の減退不眠などが生じる。

仮性球麻痺(偽性球麻痺)による食事への影響

延髄に損傷を受けて起こります。嚥下反射の消失などの運動障害を球麻痺といいます。延髄に損傷がないにもかかわらず、球麻痺と同じ症状が出る運動障害を仮性球麻痺(偽性球麻痺)といいます。脳血管障害が影響することがある。

球麻痺による食事の影響は以下の通りです。

①口唇の閉鎖が不十分なために口唇からの取り込み不良

②口唇からの食べこぼし

③唾液分泌過剰、よだれが垂れる

④不完全な咀嚼

⑤食塊形成時の咽頭への流入

⑥口腔内での食塊移送不十分

⑦嚥下反射のついて随意的誘発不完全

反射の低下

⑨食事に関連する各器官の協調性の低下

⑩嚥下反射を誘発の遅れ

加齢による食事への影響

①残存歯の減少。総義歯になると、粉砕能力が健全歯列者の能力の3分の1から6分の1になるといわれている。

咀嚼時間の延長

③口唇の閉じが悪くなり、食べこぼしが起こる。

④唾液の分泌量が減り、粘性が、高くなり、口腔内が不潔になりやすくなる。

⑤嚥下機能への影響は個人差があり、高齢でも嚥下障害が見られない場合もある。

食事摂取時の留意点

①食事の先行期に、傾眠傾向の場合は、食事動作の遅延や停止、誤嚥などを防ぐため、声をかけて覚醒を促します。

②食事の準備期は、姿勢を意識します。必要な福祉用具が整っているか、歯牙欠損の有無、義歯が合っているか、歯肉に痛みがないかなどを確認します。

③口腔内の汚れは、味覚や食欲、嚥下反射、咳反射にも影響します。義歯の場合は取り外して清掃します。

④痰は、可能な限り取り除いておきます。

⑤離床を心がけ、廃用症候群の予防に努めます。

まとめ、感想

食事の摂取が円滑にいかないときは、認知症、うつ病、疾患、加齢などの影響などが疑われます。食事中の動作を注意深く観察し、個別援助が必要な利用者を見極めることも重要です。

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