令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン138「こころとからだのしくみ〜皮膚のトラブルや疾患〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も引き続き介護福祉士の試験範囲から「こころとからだのしくみ」について解説していきます。今回は皮膚疾患や皮膚トラブルについて触れていきます。
目次
・皮膚疾患と皮膚トラブル
・まとめ、感想
皮膚疾患と皮膚トラブル
【疥癬】
ヒゼンダニが皮膚に感染することで発症する感染症です。強いかゆみを伴う。入浴の際は硫黄入りの入浴剤を使用します。ただし、皮膚が乾燥している人への使用は避けて下さい。
【老人性皮膚掻痒症】
加齢により皮膚の水分や皮脂が減少することで、乾燥してかゆみが生じる状態です。温まるとかゆみが増すので、入浴はぬるめ(37〜39℃)の湯温にします。また、石鹸で強く洗うのは避けて皮膚はこすらないように洗います。
【白癬】
白癬菌(カビ)が原因で発症する感染症です。角質・爪・毛髪に生じます。患部の高温多湿を避け、清潔を保ちます。足拭きマットやスリッパを共用しないようにします。
【帯状疱疹】
水痘ウィルスが原因の感染症です。体の左右の片側の帯状の水泡(水ぶくれ)ができ、痛みを伴います。水疱が潰れていなければ、入浴が可能です。入浴でからだを温めることで痛みを緩和できます。
【褥瘡】
入浴は、清潔保持、血行促進が期待でき、褥瘡の治療に効果があります。入浴が困難な時は、部分浴や清拭を行います。仙骨部などに発赤がみられる場合は、こすらずに洗い流します。褥瘡のある部分へのマッサージや湿布は避けて下さい。
【おむつ・防水シーツかぶれ】
おむつや防水シーツを使用している場合は、汚染や蒸れから皮膚の浸軟が起こり、皮膚のバリア機能が失われ、感染症を受けやすくなります。摩擦を避けやさしく押し当てるように拭き、清潔を保持します。
まとめ、感想
今回は皮膚疾患やトラブルに関して軽くですが触れていきました。今回、説明した内容より詳しく説明しているページがありますので下記のページを参考にしてください。
≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン82「発達と老化の理解〜皮膚系の疾患〜」≫
タグ:トラブル,介護福祉士,帯状疱疹,疥癬,白癬菌,皮膚,褥瘡
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