和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン148「医療的ケア〜消毒と滅菌〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲から「医療的ケア」について引き続き解説していきます。今回、解説していく内容は消毒滅菌についてまとめていきます。

目次

・消毒と滅菌の定義

・消毒の方法

・消毒剤の使用方法と留意点

・まとめ、感想

消毒と滅菌の定義

【消毒】

病原性の微生物を死滅させること、弱くすること。

【滅菌】

すべての微生物を死滅させること、除去すること。専門の施設や整備でおこないます。

消毒の方法

熱水または薬液(消毒剤)によって行います。熱水消毒には、家庭用の食器洗浄機を利用し、80℃、10分程度のすすぎをします。

MRSA(メチシリン端性黄色ブドウ球菌)、大腸菌、B型肝炎ウィルスなどへの効果が期待できます。

消毒剤の使用方法と留意点

【次亜塩素酸ナトリウム】

《使用濃度》

0.01%

《消毒対象》

経管栄養セット、器具・器材、リネン類や食器類

《留意点》

金属の腐食、酸性との作用による塩素ガスの発生(酸性洗剤と混ぜない)

【アルコール・消毒用エタノール(70%)】

《使用濃度》

原液

《消毒対象》

正常皮膚、医療器具・器材やドア

《留意点》

引火性に注意、粘膜や損傷皮膚には禁物

【塩化ベンザルコニウム・塩化ベンゼトニウム】

《使用濃度》

0.1〜0.2%

《消毒対象》

器材等、手指

《留意点》

誤飲に注意、適用濃度に注意

まとめ、感想

「消毒」と「滅菌」は、どちらも微生物を死滅させるために行いますが、対象や程度が異なります。今回の解説で消毒と滅菌の違いを理解する人があります。

また、「除菌」とは、菌を取り除くことで、「殺菌」すると同じ意味です。しかし、医薬品しか「殺菌」と言う言葉を使えないので、市販の商品には「除菌」と言う言葉が多く使われています。

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