和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン153「医療的ケア〜喀痰吸引の必要物品〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲について解説していきたいと思います。今回、解説していく内容は「医療的ケア」の分野から喀痰吸引の実施手順について解説していきたいと思います。

目次

・喀痰吸引に必要な物品

・吸引器とは

・必要物品の清潔保持

喀痰吸引に必要な物品

【吸引器(吸引瓶・接続チューブ・連結管)】

圧がかかる装置排液をためるもの

【吸引チューブ】

人体に挿入し、分泌物を吸引する

【保管容器(蓋つき)】

再利用時、吸引物チューブを保管する容器

【洗浄面等】

吸引チューブの外側を清拭する

【洗浄水】

吸引チューブの内側を洗浄する

【消毒液(浸漬法の場合)】

再利用時、吸引チューブを消毒する

【清潔な手袋、滅菌された清潔な手袋またはセッシ】

吸引チューブを操作するため

※セッシとは、吸引チューブをつかむための大きなピンセットのような器具

吸引器とは

吸い込む力によって、痰などを口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部から吸い出す器機。電動式が主流であり、手動式と足踏み式は、震災などの非常用に備えておきます。また、充電式の場合は充電し忘れないように気をつけます。

陰圧を起こすモーター部分、痰をためる吸引瓶、痰を吸い出すためのホース部分(接続チューブ)で構成されています。

吸引瓶はこまめに観察し、定期的に廃液し、逆流しないようにします。

必要物品の清潔保持

①物品を準備する前に手洗いをする。

②吸引器の表面は、日常的に清掃する。

③吸引瓶・接続チューブも定期的に洗浄・交換する。

④セッシを使用する場合は、先端が不潔にならないようにする。

⑤気管カニューレ用の吸引チューブは、1回の吸引ごとに使い捨てが原則。

【吸引チューブの清潔保持方法】

浸漬法:消毒液に付けて保管する。吸引チューブの洗浄水は、少なくとも8時間おきに交換します。

乾燥法:乾燥させて蓋つきの乾燥容器に保管する。浸漬法で用いる吸引チューブや消毒液は、少なくとも24時間おきに交換します。

どちらの方法で保管する場合も、吸引後はチューブの外側を洗浄綿等で拭き、チューブの内側の粘液除去のため、滅菌水(口腔・鼻腔は水道水でも可)を吸引します。

まとめ、感想

喀痰吸引に必要な物品は、吸引する部位によって異なります。物品の清潔保持と合わせて確認する必要があります。

また、吸引チューブの太さや材質は、吸引を行う部位によっても異なりますので注意が必要です。

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