和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

知ってて得!「え」から始まる介護現場で役立つ用語集

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回タイトルであるように「え」から始まる介護現場で使用する専門用語について解説していきたいと思います。様々な専門用語をマスターし現場で活用していただけたらと思います。

【エアマット】

内部に空気が入ったマットレスです。体圧を分散させる効果があり、褥瘡予防道具の1つでもあります。

【エアロビクス】

有酸素運動の1つです。酸素を十分に取り入れ、消費しながら持続的に行います。消費カロリーが高く、生活習慣病の予防などが期待できます。

【永久歯】

乳歯と交代に生え変わり、その後一生使われる歯のことです。上下14本ずつあり合計28本で構成されます。大臼歯は最初から永久歯があり、第三大臼歯(親知らず)も含めると32本にいます。

【エイコサペンタエン酸】

不飽和脂肪酸の1種で総称は「EPA」とも言われます。サバ、サンマ、イワシなどの青魚に多く含まれ、血中コレステロールなどを低下させる働きがあります。

【エイジズム】

年齢差別のことです。特に高齢者に対する偏見や差別がいわれます。高齢者は能力が劣る、記憶が曖昧、役に立たないなど類型化した見方を指すことが多い。

【エイジング】

加齢、老化など時間の経過に伴って身体に起こる、様々な変化のことです。

【エイズ(AIDS)】

ヒト免疫不全ウィルス(HIV)感染により、後天的に免疫不全性を起こす疾患です。極端な免疫力低下により、重篤な肺炎や悪性腫瘍を引き起こしやすくなる。感染経路としては性感染、血液感染、母子感染が考えられます。

【栄養】

生物が生命の維持や成長、発育、生活に利用するエネルギーを得るため、体外から摂取する必要な物質のことです。

【栄養アセスメント】

食事摂取状況の調査や身体計測、血液検査などを行い、そのデータによって栄養状態を総合的に評価・判定することです。

【栄養改善】

十分な食事が取れないなどの理由で栄養障害が現れている際に輸液や栄養剤の補給などを行い栄養状態を改善することです。

【栄養管理指導】

患者の栄養状態や病気の状態に合わせて、食事の内容やあり方について指導、管理することです。居宅療養管理指導として、介護分野でも行われます。

【栄養機能食品】

保健機能食品制度における保健機能食品の1種です。ビタミン、ミネラルについて規格基準があり、栄養成分の機能などが表示されています。

【栄養ケアマネジメント】

介護保険施設などで利用者の栄養状態の評価や栄養ケア計画の作成を行い、それをもとに適切な食事の提供と栄養管理を行うことです。

【栄養サポートチーム】

医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士など様々な医療スタッフが連携し、各専門職の知識と技術を生かして、患者に適切な栄養管理を行うチームのことです。

【栄養士】

学校や福祉施設などでの栄養指導業務に従事する専門職の国家資格です。厚生労働大臣指定の養成施設を卒業した後、免許を受けます。

【栄養失調】

栄養素の不足やバランスの崩れによってからだに異常が起こる状態です。体重減少、無力感、貧血、頭重、下痢、むくみなどの症状がみられます。

【栄養障害】

摂取カロリーや栄養素の過不足で疲れ、下痢、貧血、体温低下、低血圧、免疫低下などが現れる状態です。高齢者は食事量の減少が原因で起こりやすくなります。

【栄養素】

生命維持、健康増進、発育などに必要な体外から取り入れる栄養成分です。炭水化物、たんぱく質、脂質を三大栄養素といいます。それにミネラルとビタミンを加えたものを五大栄養素といわれます

【栄養必要量】

毎日摂取することが望ましいエネルギーと各栄養素の総称です。厚生労働省は目安として日本人の食事摂取基準を公表しています。

【栄養表示記事】

熱量や栄養成分の食品への表示法について基準で健康増進法に基づきます。この法律では表示する栄養素の順序や単位などが定めていられます

【栄養補助食品】

食事だけでは不足しがちな栄養素を補い、免疫力や自然治癒力の向上を目的とする食品です。錠剤やカプセルなどもこれらに含まれサプリメントともいわれます

【腋窩検温】

日本では最も一般的な体温の検査方法であり、腋窩(脇の下)に体温計を挟んで測定する方法です。医療除外行為の1つです。

腋窩検温の手順は以下の通りです。

《手順1》

体温計の先端を脇のくぼみの中央にあてます。この際の体温計の角度はからだに対して30度から45度になるようにします。脇の下に汗をかいている場合は乾燥したタオルで拭き取ってから検温をします。

《手順2》

腕を閉じて体温計を挟み込み、反対側の手で軽く抑えます。

《手順3》

水銀体温計の場合は10分後、電子体温計の場合は伝承がなったら静かに取り出します。

《注意点》

・検温中は動かないこと。

・途中で体温計をとってしまった場合は測り直す。

・運動や食事、入浴後30分間の間は避けます。

【腋窩酸素装置】

酸素供給機の1種です。在宅酸素療法などに用いられます。液体酸素を気化させて利用するもので設置型と携帯用があります。

【腋窩指示クラッチ】

松葉杖のことをいいます。脇に脇当てを挟み両手で握りを持って体重を支える杖です。

【腋窩酸素】

圧縮冷却(− 183度以下)して液化させた酸素で在宅酸素療法などに用いられます。また、これを充填した容器を指す場合もあります。

【エクリン腺】

汗腺の1つで全身の皮膚に分布しています。気温上昇時などは発汗によって体熱を放散します。ここから分泌される汗の成分は99%が水分であり残りは塩分や尿素などが含まれます。アポクリン線と違って匂いはほぼなし。

【エコー検査】

超音波検査のことです。皮膚の上から超音波を対象臓器に当てて、その反射を受信することにより画像化する検査方法です。腹部臓器、乳腺、甲状腺、血管などを検査することができます。

【エコマップ】

援助が必要な人と援助に関わる家族やその他の関係者、福祉機関等の関係を図示したものです。援助計画の立案などに用いられます。

【エコラリア】

自閉症の特徴の1つです。オウム返しともいわれます。聞いた言葉をそのまま繰り返す症状のことを言い、すぐに繰り返す即時性のものと時間が経ってから繰り返す遅延性のものがあります。

【壊死】

からだの一部の細胞や組織が死滅することです。血液障害や重度の熱傷や凍傷などで酵素や栄養素の供給が絶たれることで起こります。

【エストロゲン】

女性ホルモンの1つで「卵胞ホルモン」とも言われます。女性性器の発育や第二次性長、子宮内膜の増殖などを促す役割を果たします。

【壊疽(脱疽)】

壊死した組織に腐敗菌が繁殖して腐敗・溶解などを引き起こした状態です。

【X線写真】

X線を使って撮影した写真です。x線が透過しやすいところが黒くなり、しにくいところは白く移り病気の検査に使います。

【エネルギー代謝率(RMR)】

ある活動で消費されるエネルギー量の基礎代謝量に対する割合です。運動や労働の強度である労作量を示します。

【エバリュエーション(自己評価)】

評価のことをいい社会福祉分野においては、実施した援助について目標の達成度、利用者の満足度などの評価・検討を指します。

【エピソード記憶】

長期記憶の一つです。個人的な体験などに対する記憶です。認知症によるもの忘れでは、技能や手法などの手続き記憶などより、今朝何を食べたか?といったエピソード記憶が失われやすいとされています。

【エビデンス】

証拠や根拠の意味で、医療などの分野では立証試験の研究、検証データなど科学的根拠を指します。

【エビデンスベイストメディスン(根拠に基づく医療)】

治療や検査は臨床研究による有効性や安全性の証明を基礎に行うべきとする科学的根拠に基づいた医療のことです。

【エリクソン・E・H】

アメリカの発達心理学者。発達段階を唱えました。エリクソンの発達段階は8段階に分けられ、各段階に発達課題を設定その課題が達成された場合と達成されなかった場合を示しました。下記のようになります。

《乳児期(0〜2歳頃)》

基本的信頼⇔不信

《幼児期(2〜4歳頃)》

自律性⇔恥・疑惑

《児童期(4〜5際頃)》

自主性⇔罪悪感

《学童期(5〜12歳頃)》

勤勉性⇔劣等感

《青年期(12〜20歳頃)》

同一性⇔同一性拡散

《成年期(20〜40歳頃)》

親密性⇔孤立

《壮年期(40〜65歳頃)》

生殖性⇔停滞

《老年期(65歳頃〜)》

統合⇔絶望

【エルゴメーター】

運動時に近い条件の負荷をかけ体力測定やトレーニングを行う器具です。エアロバイクやトレッドミルなどがあります。高齢者などのリハビリテーションにも使用されます。

【エルボークラッチ】

握り部の付いた前腕支持部のある杖です。この支持部に腕を通して体重を支えることができるので、手指や手関節に強い負荷をかけずに歩行ができます。

【嚥下】

口腔内の飲食物や唾液を咀嚼し飲み込む動作のことです。

嚥下の手順は、「先行期」→「準備期」→「口腔期」→「咽頭期」→「食道期」

【園芸療法】

食物を育てることにより、心身の機能を回復させる診療です。

【嚥下訓練】

嚥下障害のある人に対して、飲み込みを改善する訓練のことです。訓練法には嚥下体操、舌唇の運動、舌の運動があります。

【嚥下障害】

加齢や疾患などにより嚥下機能が低下し、飲食物の飲み込みが困難になる障害です。誤嚥による嚥下性肺炎に注意が必要です。

【嚥下食】

嚥下障害の人のために飲み込みやすく工夫された食事のことです。ゼリー状にする、細かく刻む、とろみをつけるなど様々な形態があります。

《飲み込みやすい食品とは?》

・ゼリー状の食べ物・茶碗蒸しなどのプリン状の食べ物・お粥など柔らかくとろみのついた食物

《飲み込みにくい食品とは?》

・水などの液状の飲み物・パンなどパサパサした食べ物・わかめなど口の中に貼りつきやすい食べ物・青菜類などの繊維の多い食べ物・餅など噛み切りにくい食べ物

【嚥下性無呼吸】

食塊を飲み込むときに、一時的に無呼吸になることです。食塊が咽頭を通る際に誤嚥を防ぐために喉頭蓋が気管の入り口を塞ぎ呼吸が制御されます。

【嚥下造影検査(VF)】

バリウム入りの模擬食品を口から摂取し、X線を照射し、嚥下機能の異常の有無を調べる検査方法

【嚥下体操】

嚥下運動に使用する筋肉を鍛えたり、顔や首の筋肉の緊張を緩和したりする体操です。誤嚥を予防する効果が期待されます。

【嚥下反射】

飲食物を飲み込むときに、反射的に起こるとのことです。喉頭蓋が気管の入り口を防ぎ、反射的に食道の入り口が開くことによって飲食物が咽頭から食道へと運ばれます。

【嚥下負荷テスト】

対象者に水やプリンを飲ませて、嚥下反射やむせの有無を調べるスクーリング検査です。

【円座】

中心に凹みや穴のあるクッションのことです。痔のある人が肛門の痛みを緩和するために用いる道具です。

【援助】

社会福祉においては、要援助者の主体性を尊重しながら、身体的・精神的・社会的側面で手助けを行うことです。

【炎症】

外傷や細菌、ウィルスなど、有害な刺激を受けたときに起こる防衛本能のことです。発赤、発熱、腫れ、疼痛などが炎症の兆候とされます。

【援助困難事例】

要介護者本人や家族が介護サービスを拒否するなど、社会福祉援助がスムーズに行われない事例のことです。接近困難事例とも言われます。

【延髄】

脳の最下部で脊髄の上部に続く部分です。心臓中枢、呼吸中枢、血管運動中枢などがあり、生命の維持に重要な役割を果たします

【延髄機能障害】

延髄の損傷により、運動神経や知覚神経に様々な障害が起こることです。嚥下障害などが例として挙げられます。

【エンゼルブラン】

厚生省主導で策定され、1995年(平成7年)から実施された子育て支援のための総合計画」の通称です。1999年(平成11年)にこれを見直した新エンゼルプランが策定されました。

【エンドオブライフケア】

病気や応援による人生の終末期に行われる医療や看護、介護のことをいいます。「からだの痛みを和らげる」「精神的安定を図る」などその人自身とQOL(生活の質)を尊重するケアを指します。

【円背】

脊椎湾曲症の1つで、背中が丸まった状態のことです。高齢者の場合には、骨粗しょう症による胸椎や腰椎の圧迫骨折が原因であることも多い。猫背や亀背ともいわれます。

【エンパワメント】

要介護者が主体的に行動できるようにその人が本来持っている力を引き出しサポートすることです。

【塩分摂取量】

厚生労働省は、日本人の食事摂取基準(2015年版)において塩目標量を男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満と設定しました。塩分の取りすぎは生活習慣病などの発症リスクを高めるため注意が必要です。

【延命治療】

病状の回復の見込みがなく死が迫った患者に対して、生命の継続のみを目的に人工呼吸器や心肺蘇生装置を使用したり、点滴で栄養補給をしたりすることです。

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