和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

知ってて得!「お」から始まる介護現場で役立つ用語集

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。介護に関わる専門用語は様々あります。しかし数が多く存在することと難しい言葉がたくさんあるため、専門用語を聞いてもピンとこない方もたくさんいらっしゃるかと思います。この投稿を見れば介護現場で使われる専門用語もバッチリです。もちろん介護に関する試験の勉強にも。

今回は「お」から始まる専門用語について解説していきます。

【応益負担】

本人の所得に関係なく、利用したサービス(利益)の量に応じて費用を負担することです。介護保険では原則として利用者サービスの1割(2割または3割)を本人が負担します。

【横隔膜】

胸腔(上側)と腹腔(下側)を区切る筋肉の膜です。呼吸をするときに働きます。横隔膜が収縮すると胸腔が広がり、空気が肺の中へ流れ込みます。

【応急手当て】

急病の際に、医師による治療を受けるまでの間に行う一時的な措置です。応急処置については救急隊が行います。

【応急入院】

精神保健福祉法で定められている強制入院形態の1つです。緊急に入院が必要であるにもかかわらず、本人及び保護者の同意が得られない場合には、精神保健指定医の診断により72時間以内に限り入院させることができます。

【黄色ブドウ球菌】

ブドウ球菌の中で最も病原性が強く、食中毒や傷の化膿、敗血症など様々な感染症の原因となる細菌です。人や動物の皮膚、粘膜などに広く生息します。

【黄体ホルモン(プロゲステロン)】

女性ホルモンの1つです。受精卵の着床や妊娠しやすい状態に体内環境を整える働きを担います。排卵後から月経までの間に多く分泌されます。

【黄疸】

ビリルビンという色素が血液中に増加することにより、皮膚や白目が黄色になる状態のことです。肝炎や肝硬変などの肝臓の病気や胆管系の異常などが原因で起こります。

【応能負担】

低所得者の負担を減らすために、本人の所得などの支払い能力に応じて費用を負担することです。

【凹背】

円背の逆です。胸を張ることで背中が反り返り、腰が後ろに出ている姿勢のことで腰への負担が大きくなります。

【黄斑変性症】

網膜の中心部にある黄斑部が変性し、視力の低下や視野の中心部が見えにくくなる病気です。50代以上に起こりやすく加齢によるもの加齢黄斑変性症といいます。

【オウムかえし】

相手の言葉をそのまま繰り返すことです。エコラリアともいわれ自閉症の特徴の1つです。また、カウンセリング時にも相手を安心させるための手法として指すこともあります。

【横紋筋】

骨格筋(随意筋)心筋(不随意筋)の筋肉のことです。

【オーガナイザー】

組織を編成、または主催する人のことをいいます。介護分野ではサービス事業者や行政など複数の団体が協力して働けるように、組織化を担う人を指します。

【悪寒】

発熱の初期に起こる「体がゾクゾクする」病的な症状です。震えが止まらなくなるほど症状が強い場合は悪感戦慄といわれます

【起き上がり】

横になっている状態から上半身を起こすことです。心身の機能を高めることから寝たきり防止のための基本動作となります。また横になってる人のからだを起き上がらせる事は「起き上がり介助」といいます。

【起き上がり補助装置】

起き上がりを補助する電動式の装置です。スイッチ操作で背部の昇降や膝上げなどを楽に行え、寝たきり防止にも有効的です。

【置き換え】

心理学用語として使われており、無意識のうちにある対象に向けられた感情や態度を置き換えて、不安を解消することを指します。防衛機制の1つです。いわゆる「八つ当たり」です。

【屋外歩行レベル】

自分の力で屋外歩行ができる状態のことです。杖などの補助具を使って歩行することも含みます。

【お薬手帳】

薬の名前、量、飲み方、服用方法、副作用歴などを記録するための手帳です。複数の病院にかかった場合に、飲み合わせなどによる事故を防ぐことができます。2016年(平成28年)4月から医療制度変更で電子お薬手帳も利用可能となりました。

【屋内歩行レベル】

屋内では手すりや壁を利用した伝い歩きなどで動くことができるが屋外を移動する場合は車椅子の使用や何らかの介助が必要な状態です。ストレッチなどの訓練を行い、筋力の低下をすることが大切です。

【オージオメーター】

聴力検査で使用される機器です。ヘッドホンをつけて、音が鳴るとスイッチを押すことにより聴力を測ることができます。

【悪心】

吐き気、嘔吐が起こりそうな不快感のことです。

【オストメイト(仲間)】

ストーマ(人工肛門、人工膀胱)の保有者のことです。様々な病気や障害により腹部に排泄のための開口部を造設した人のことです。

【オストメイト対応トイレ】

オストメイトがストーマのケアをしやすいように、ストーマ装具の洗浄、廃棄などの機能が加わったトイレのことです。入り口にオストメイトマークが付いています。

【音環境】

様々な音や声など取り巻く環境のことです。介護施設などでは高齢者の聴覚機能の低下などに対する配慮が必要になります。

【オーバーテーブル】

ベッドのサイドレールにのせて使うテーブルです。ベッドの上で食事や呼びかけをする際に使用されます。

【オピオイド鎮痛薬】

医療用の麻薬性鎮痛薬です。モルヒネを始めとし様々な種類があり、がんによる痛みの緩和ケアを目的に使用されます。

【汚物流し】

病院や施設なので尿や便などの排泄物を専用に捨てて流すことができる便器です。

【オープンダイアローグ】

患者を含めた集団ミーティングを繰り返して対話を行うことにより、症状改善を目指す精神療法の1つです。

【オペラント条件付け(道具的条件)】

心理学の理論の1つであり、人や動物が行動を起こしたときに、特定の報酬や罰を与えることによって、その行動頻度が変化することです。

【おむつ】

乳幼児や病人、お年寄りなどの排泄物を受けるために下腹部に着用するものです。紙タイプや布タイプの種類があります。

【おむつカバー】

おむつの全体を覆うカバーです。オムツやパッドをからだに固定し排泄物の漏れを防ぎます。防水性と通気性に考慮する必要があります。

【おむつ交換】

汚れたオムツを取り替えることです。交換時には皮膚の状態を見て、陰部洗浄や清拭を行います。おむつ交換時には要介護者の尊厳を守ることが大切です。

【おむつの弊害】

おむつの着用により日常生活動作(ADL)が低下する事も予測されます。尿意や便意の損失で排泄抑制機能が失われたり、褥瘡のリスクも高まることがあります。

【オリエンテーション】

進路や方針を定めることです。また定められるように指導する事です。新人を新しい環境に早く適応させるために行う教育や指導のことも指します。

【オリーブ橋小脳萎縮症】

小脳や脳幹下のオリーブ橋が萎縮する病気です。40〜50代の中年期以降に発症しやすく、歩行時のふらつきや手の震えなどが症状として見られます。介護保険では、特定疾病の多系統萎縮症に含まれ、特定疾患治療研究事業の対象疾患でもあります。

【おりもの】

女性の性器から分泌される分泌物のことです。生理的・病的な原因により分泌量や色合いが変わります

【温罨法】

湯たんぽ、あんか、部分浴、カイロ、ホットパックなどの温熱刺激でからだを温める療法です。血液の循環を良くし、筋肉の緊張や痛みを和らげる効果があります。

【温覚】

皮膚や粘膜が温度刺激により温度の上昇を感じる働きです。大きな刺激を受けると痛覚になります。

【音楽療法】

心理療法の1つで、音楽を聴く、歌を歌う、楽器の演奏や合唱などをすることにより、精神状態の改善や生活の質の向上を目指します。

【温湿布】

湿布薬やホットタオルなどを皮膚患部に当てて血行を促し、痛みを緩和する治療方法です。また、肩こりや腰痛の改善にも用いられます。

【音声障害】

喉頭の炎症や腫瘍、心理的原因などにより、声の高さ、強さ、音質、持続のいずれかに障害が出ることです。

【音声パソコン】

視覚障害者向けのパソコンです。文字情報を音声にして読み上げてくれます。

【音声標識ガイドシステム(音響ガイドシステム・音響案内装置)

視覚障害者に音声で位置や場所などの情報を案内してくれます。歩行移動を支援するシステムであり、交差点、トイレ、エレベーター、駅のホーム、改札口などに設置されています。

【温泉療法】

温泉を利用して病気やケガを治療する療法です。入浴、飲泉、吸入などの方法があります。皮膚病、リウマチ、外傷、神経痛、胃腸病などに効果があるといわれます。

【温痛覚】

温覚と痛覚のことです。これらの表在感覚はほぼ同じ神経伝導経路をたどります。

【温熱環境】

気温、輻射熱(周囲の表面温度)、湿度、気流という側面から見た環境です。介護施設などでは適切な温熱環境を整えることが必要になります。

【温熱療法】

温熱を利用して行う療法です。からだを温めることで血行の改善や、痛みの軽減など効果が期待されます。がんの治療方法としても用いられます。

【オンブズマン(オンブズパーソン)】

市民の代わりに行政の不正や不当行為がないかを監視、観察、または苦情処理などを行うものです。

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