和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

知ってて得!「く」から始まる介護現場で役立つ用語集

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。

今回も介護現場や医療現場で使われる専門用語について解説していきたいと思います。

実際の現場ではなかなか聞かない言葉もあると思いますが、これを機にさらに詳しく専門用語の意味について理解していただきたいと思います。それではまいりましょう。

【空書】

聴覚障害者のコミニケーションの1つです。指で口や手のひら、壁などに文字を書きます。長い文章や複雑な内容には不向きです。

【空腹時血糖値】

空腹の時の血糖値です。糖尿病検査で用いられます。通常の場合、空腹時の血糖値は約70~100mg/dlです。

【薬と食品の相互作用】

薬の効果が食品の影響を受けて増強したり低下することです。例えばグレープフルーツ、納豆、牛乳、緑茶などの食品を取る事を数時間控えなくてはならない薬もあります。

【薬の一包化】

服薬する複数の薬を1回分ずつパックにすることです。飲み間違いのリスクが少なくなり、1回の量を正しく服用することができます。なお薬の一包化は医療行為にはなりません。

【薬の作用】

病気の治療や改善に寄与する薬の働きのことです。内服薬の成分は小腸で吸収された後、血流で運ばれ目的の部位で効果を発揮します。

【薬の副作用】

薬が及ぼす本来の目的とは違う有害な作用が現れます。どんな薬にも副作用の出る可能性があり、現れ方には年齢や体格などによる個人差があります。

【薬の保管方法】

薬は温度や湿度によって効能が低下する場合があるので、缶や瓶など密閉性のある容器に入れて湿気が少なく風通しの良い直射日光が当たらないところに保管します。冷所保存の指示がある場合には冷蔵庫で保存する必要があります。

【口すぼめ呼吸】

口をすぼめて息を吐き出し、気管支を広げて呼気を出しやすくします。慢性閉塞性肺疾患(COPD)などで息切れする場合、この呼吸方法が有効的です。

【屈曲】

関節運動の1つです。首、肘、膝、手首足首などの関節を曲げ、その両側の部位が近づくようになる動作のことをいいます。

【区分支給限度基準額】

介護保険で居宅サービス、地域密着型サービスを受ける場合に設定されている給付金の限度額のことです。この限度額は利用者の要介護度によって段階的に決められます。

【区分変更】

要介護状態区分を変更することです。利用者の状態が著しく変化した場合に市区町村へ申請することで変更されます。区分変更は利用者本人以外に、家族、ケアマネジャー、入所施設などが代理申請することも可能です。

【くも膜】

脳を保護する髄膜のうちの1つです。髄膜には「硬膜」「くも膜」「軟膜」の3つがあり、脳を衝撃から保護する役割があります。くも膜と軟膜の間にはくも膜下腔という空間があり、脳脊髄液が流れています。

【くも膜下出血】

くも膜下腔に出血が見みられ、脳を圧迫する病気です。出血の原因は脳動脈瘤によるものがほとんどで、発症した場合には激しい頭痛や吐き気、意識障害などの症状がみられます。

【クライエント】

援助対象者のことです。社会福祉においては支援を求める相談者や来談者のことです。サービス利用者ともいわれます。心理療法においてはカウンセリングを受ける人のことを指します。

【グラブバー】

トイレや浴室に設置する手すりのことです。立ち座りの際に強く握れるよう、太さや材質が工夫されています。

【クリニカルパス】

標準的治療、検査、手術等のスケジュールをまとめた入院診療計画書のことです。患者には入院生活の理解を目的として渡されます。

【クリニック(診療所)】

法律上の定義はないが、一般的に病床数が19床以下か入院施設のない医療機関を指します。

【グリーフケア】

愛する人を死別などで失った後の長期にわたる大きな悲しみ(グリーフ)を共感し、精神状態を支える家族や残された遺族などへのケアのことです。

【クーリングオフ制度】

訪問販売、電話勧誘販売、分割販売などで商品やサービスを購入後、一定期間内は契約解除できる制度です。通信販売に関しては制度対象外になります。

【グルーピング】

一定の法則により類似した条件のものを集めることです。介護現場ではグルーピングで判断せず個人に合わせたサービス提供(個別ケア)が重要です。

【グループアプローチ】

人間関係に関する問題などに対し、集団の持つ力を活用して問題解決を目指すアプローチの総称です。

【グループインタビュー】

司会者と参加者3〜6人が座談会形式で会話を行い調査を目的に行う方法です。

【グループスーパービジョン】

指導者であるスーパーバイザーが複数の対象者であるスーパーバイジに行う対人援助方法(スーパービジョン)です。

【グループダイナミックス】

人の行動や思考は、集団に対してお互いに影響与えるという集団特性のことです。社会心理学の1つである集団力学ともいえます。

【グループホーム(認知症対応型共同生活介護)】

認知症の要介護者が、介護スタッフから入浴や食事、排泄などの介助を受けながら共同生活をする施設です。1ユニット9人までと定められており地域密着型サービスのうちの在宅介護の1つです。

【車いす】

自力歩行が困難な高齢者や障害者などが移動するときに使う福祉機器です。高齢者は介護保険法によるレンタル制度障害者は障害者総合支援法による購入費給付等の対象となります。

【車いす介助】

高齢者や障害者が使用している車椅子の移動を介助することです。道路や階段の段差、坂の上り下りなどは事故が起こりやすいため、安全に移動できるように介助技術の習得が必要です。

【車いすダンス】

車いすダンサーと立って踊る人がペアになるコンビスタイルと車いすダンサー同士のペアで踊るデュオスタイルがあります。各種目とも車いすダンサーの障害の程度によりクラス分けが行われます。

【車いすレベル】

歩行機能に支障があり立った状態での移動は困難だが、車椅子での移動は可能な高齢者や障害者の状態です。

【クレアチニン】

体内でクレアチニンというアミノ酸が消費された後にできる老廃物です。腎機能が低下すると血中のクレアチニン量が増加します。

【クレアチニンクリアランス】

腎臓機能検査の1つです。血清中の尿中のクレアチニンの量を測定し、腎臓の糸球体が老廃物などを濾過する機能が正常かどうかを調べる検査です。

【グレーチング】

道路の排水路や歩道などに使用される網状の蓋です。介護施設のトイレ、浴室、テラスの入り口などの段差解消や水切りなどの目的で使われています。

【クレペリン精神作業検査】

用紙に書かれた数字を足し算し「練習の効果」「疲労」「作業曲線のパターン」から性格や精神機能の診断をする検査方法です。

【クレンメ(クランプ)】

点滴や経管栄養などの滴下量や速度を調整する器具です。

【クロイツフェルトヤコブ病】

脳にプリオンたんぱくが沈着して脳神経細胞に障害が起こる病気です。認知症などの症状が見られ、発症から数ヶ月以内に寝たきりとなります。国の指定難病に指定されています。

【クロックポジション】

視覚障害者に対し、物の位置を時計の針に例え知らせる方法です。自分からみた奥側を12時、手前側を6時の方向とします。食事介護中の配膳の位置や移動時の方向転換時に使用されることがあります。

【クローヌス(間代)】

筋肉や腱を伸ばした時に足や膝が規則的に筋収縮をする不随意運動です。脳障害などによる中枢神経性障害で起こりやすくなります。

【訓練等給付費】

障害者自立支援法による助成制度の1つです。「自立訓練」「就労移行支援」「就労継続支援」「共同生活援助」が対象となります。

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