和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

知ってて得!「け」から始まる介護現場で役立つ用語集

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めています。河野つなきです。今回もおなじみのシリーズになりました介護現場で役立つ用語集」について投稿していきます。今回投稿していく内容は頭文字が「け」から始まる専門用語を解説していきます。カイゴミライズアカデミーの実務者研修や同行援護などの講義でもよく使われる言葉もちらほらと出てきます。

もちろん介護福祉士国家試験でも役立つ専門用語も含まれていますのでぜひ参考にしてください。

【ケア】

社会福祉や医療の現場で使われる「ケア」は介護や看護のことです。広義では配慮、気配りなど精神的な配慮や世話などの行為も含まれます。

【ケアカンファレンス】

介護事業者、ケアマネジャー、サービス担当者、要介護者や家族などが集まり、問題の共有や介護サービスの要望などを確認する会議です。介護サービス計画の作成前に実地されます。

【ケアコール端末】

援助が必要な時など緊急時にオペレーションセンターへ通報する措です。夜間対応型訪問介護などで使われます。

【ケアチーム】

保健、医療、福祉のサービス提供者が対象者のケアを目的にチームを組むことです。

【ケア付き住宅】

バリアフリー設計で常駐スタッフが食事、家事サービスなどを提供する施設です。法律上介護施設ではなく明確な基準はありません。

【ケアの個別化】

高齢者の体調、生活状況、必要としている介助などを配慮し、個々のニーズに合わせた必要なケアを提供することです。介護においてその人一人ひとりに応じた支援内容を検討し実施する必要があります。

【ケアの標準化】

介護サービス内容や動作の手順などを統一し、サービス提供者が違っても同一サービスを提供できるようにすることです。

【ケアハウス】

軽費老人ホームの1つです。家族などと同居困難な要介護者を対象に食事、入浴などの介助を行う施設です。入居時に所得制限がなく、比較的定額の料金で入居が可能です。

【ケアハラスメント】

介護従事者が要介護者や家族から暴言、暴力、性的嫌がらせなど身体的または精神的嫌がらせを受けることです。

【ケアプラン(介護計画書)】

要介護認定を受けた高齢者に提供する介護サービスの内容や本人の負担額等を定める計画です。ケアマネジャーが作成します。

【ケアホーム】

障害者が共同生活をしながら入浴、排泄、食事等の介護や家事サービスなどを受ける施設です。2014年(平成26年)からグループホームに一元化されました。

【ケアマネージメント】

高齢者や障害者に対し医療、介護、福祉の専門家や各機関が協力し、利用者のニーズに対応し、適切で効果の高いサービスを提供することです。

【ケアワーカー】

高齢者や障害のある人に介護サービスを提供する介護従事者です。

【計画相談支援】

障害福祉サービスや地域相談支援の利用を希望する障害者に対し、相談支援専門員が利用者のニーズや要望を踏まえ、ケアプラン作成や計画の見直しなどを行うことです。

【計画相談支援給付費】

障害者総合支援法に基づき指定特定相談支援事業所が障害者に対して、サービス利用支援や継続サービス利用支援を提供した場合に支払う給付のことです。

【経管栄養法】

口から食事を取れない時に鼻または腹部から胃にチューブを注入し栄養を補給する方法です。「胃ろう」「腸ろう」「経鼻経管栄養」があります。もともと医療行為でしたが2012年(平成24年)から一定の研修を受けた介護職員等も医療的ケアとして行えるようになりました。

【頸肩腕症候群】

首、肩、腕にかけて痛みやコリの症状はあるが原因が不明の状態です。

【経口摂取】

口から食べ物、飲み物、薬などを摂取することです。

【経口的投与法】

薬を口から飲む方法です。喉や気管に詰まらないように注意します。食事の前後で薬の吸収量や吸収速度が大きく変わることがあるため指定された時間に服用する必要があります。

【経口糖負荷試験】

糖尿病が疑われる時に行う検査の1つです。空腹時にブドウ糖が溶けた水を飲み、前後の血糖値の変化を調べます。

【経済連携協定(EPA)】

物品やサービスの自由化に加え、人材の移動や投資など経済活動を強化するため、国または地域間で行う取り決めです。日本では協定によりインドネシア、フィリピンおよびベトナムから看護師および介護福祉士候補者を受け入れています。

【芸術療法(アートセラピー)】

絵画や音楽などの創作的な芸術活動を通じて心身を健康な状態へ導き社会復帰を促す心理療法です。

【頸髄】

首の骨の中に伝わっている神経の束です。8つの神経髄筋があり、それぞれ脊髄神経が出ています。

【頸髄損傷】

事故などで首の骨を怪我したときに骨内の頸髄が傷つき、運動機能や知覚機能の神経が麻痺して体が動かない状態です。障害部位によって障害の程度が異なります。上部の損傷になるほど障害が重症化しやすい。

【痙性期】

脳血管障害における急性期の次の経過段階です。痙縮筋がみられるとともに上肢は「屈筋群」下肢は「伸筋群」の緊張が亢進しやすくなります。

【痙性麻痺】

脳卒中など脳の病気が原因で、手足の筋肉が硬直し、自分の意思通り動かすことができない状態です。

【継続看護】

病気や障害による看護対象者に対し、療養の場や健康状態が変化しても、一貫性のある継続した質の看護を提供することです。

【継続サービス利用支援】

障害者が利用しているサービス等利用計画の利用状況を検証し、必要に応じて計画変更や関係者との連絡調整を行うことです。

【傾聴】

相手の話に対して注意深く興味を持って聞き、良好な関係に導く方法です。カウンセリングにおけるコミュニケーション方法の1つです。

【経腸栄養剤】

経口投与または胃や小腸に栄養チューブで投与する栄養剤です。粉末と液体があり、たんぱく質、炭水化物、脂質などが含まれる。含まれる栄養素や配合はメーカーによって異なります。

【頚椎】

首の部分にある7つの骨です。全体にゆるくカーブを描いているが、何らかの原因でまっすぐになると痛みやしびれなどが起こります。最近ではスマートホンの普及によりストレートネックが問題視されている。

【頸椎カラー】

頸椎の周りに巻く医療機器です。首周辺を固定して頚椎への負担を分散し、痛みやしびれなど症状の悪化を防ぐ効果があります。

【軽度認知障害(MCI)】

記憶、決定、理由付け、実行などの認知機能のうちいずれかに問題があるが、日常生活に支障は無い認知症の前段階です。放置すると認知症に進行するため、早期の治療や対策が必要です。

【経鼻経管栄養】

鼻から胃へ細いチューブを通し水分、栄養、薬を投与する方法です。手術は不要ですが嚥下訓練などのリハビリテーションに支障が生じます。

【経鼻腸管】

嚥下障害などで口から栄養が十分に取れない場合、栄養を補給するために使うチューブです。鼻に通す経鼻チューブ」とお腹に穴を開けて通す「胃ろう・空腸ろうチューブ」があります。

【経費老人ホーム】

家庭での介助困難な高齢者が低料金で食事や生活援助を受ける福祉施設です。食事提供と生活援助の提供を行う「A型」生活援助のみ提供する「B型」ケアハウスと呼ばれる「C型」があります。2008年(平成20年)からは順次ケアハウスに一元化されていってます。

【傾眠】

意識障害(意識混濁)の段階の1つです。周囲からの音や刺激などで目覚めるが再びうとうとと浅い眠りにつく状態です。

【痙攣】

筋肉が意思とは関係なく突発的に収縮を繰り返すことです。脳や脊髄などの中枢神経の損傷によって生じます。全身性の場合と局所性の場合があります。

【敬老の日】

「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを目的とした祝日です。以前は毎年9月15日だったが2003年(平成15年)以降は毎年9月の第3月曜日となりました。

【劇症肝炎】

肝炎のうち肝細胞の破壊が急激に進み、高度の肝機能不全や意識障害などが起こる状態です。死亡例も多いため緊急治療が必要になります。

【下血】

痔、大腸炎、がん、胃潰瘍、ポリープなどによる消化管の出血が原因で起こります。肛門から赤黒い便や鮮赤色の血が混ざった便が出る症状がみられます。

【ケーススタディ】

介護における具体的事例をもとに問題分析や解決の検討などを行うことで、一般的な問題の解決や介助法を見いだす方法です。

【ケースマネジメント】

高齢者や障害者等の人格を尊重して自分らしい生活を過ごせるように、それぞれの利用者のケアについてマネージメントする技術です。ケアマネージメントと同じ意味として使われることもあります。

【ケースワーカー】

日常生活で様々な困難を抱えている状態の人を対象に、福祉分野における相談援助に携わる人です。自治体の福祉課や福祉事務所の担当者に加え、民間の医療施設や福祉施設の相談員などを指すこともあります。

【血圧】

心臓の収縮により血管に血液が流れるときの圧力のことです。心臓が最も収縮したときを「収縮期(最高)血圧」拡張したときを「拡張期(最低)血圧」といいます。

【血液】

全身へ酸素や栄養を運搬する役割があります。赤血球、白血球、血小板、血漿から構成されており、細菌やウィルスなどの撃退、怪我をしたときの止血などの働きもになります。

【血液一般検査】

血液のうち赤血球、白血球、血小板の数や機能を調べて健康状態を確認する検査です。

【血液型】

赤血球の表面にある抗体の有無による分類でABO方式やRH式などがあります。異なる血液型の血液を輸血すると体内で凝固してショック死することがあります。

【血液生科学検査】

血液から赤血球、白血球、血小板を除いた液体に含まれている成分の量を調べて健康状態を確認する検査です。

【血液透析】

人工透析の1つです。腎不全患者に対して、体外に出した血液を透析器(ダイアライザー)に通して血液内の老廃物や余分な電解質を取り除き、浄化された血液を体内に戻す治療方法です。1回4時間を週3回行うのが一般的であり、医療従事者の管理により透析施設で行われます。

【結核】

結核菌が原因で起こる感染症の一種です。初期の段階では咳、くしゃみ、発熱など風邪と症状が似ているが、肺の炎症が進行して化膿すると壊死した細胞がリンパや血液の流れに乗り、全身へ広がることもあります。

【血管性認知症】

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害が原因で起こる認知症

【血管造影検査】

血液の狭窄や血液の詰まりの有無を調べる検査です。動脈から目的の血管までカテーテルを通し、造影剤を流してX線撮影します。頭部、腹部、心臓などに行われます。

【血行障害】

血管の壁が硬くなる、細くなる、詰まるなどの理由で血液の流れが滞り、肩こりや頭痛などの症状が起こる状態です。

【血腫】

体内の様々な部位で血液が溜まり、凝固して瘤になっている状態です。

【血漿】

血液から赤血球、白血球、血小板を取り除いた体液成分です。

【結晶性知能】

学習や経験により蓄積される知識、理解力、判断力などの事です。個々によって異なるが60代がピークといわれています。

【血清】

血漿から赤血球、白血球、血小板及び血液凝固因子フィブリンを取り除いた液体成分です。

【血清アルブミン】

肝臓で作られるたんぱく質の1種です。血清アルブミンの数値で肝機能や栄養状態を知る指標となります。

【血清コレステロール】

血液中のコレステロール量で「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」と「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」があります。基準値より高いと動脈硬化や心疾患などの発症リスクが高くなります。

【血清脂質】

血液中の脂質であり中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールなどの総称です。基準値より高いと動脈硬化や心疾患などの発症リスクが高くなります。

【結石】

体内でカルシウムなどの成分が固まったものです。胆道、腎臓、尿管、膀胱などにできると激しい痛みが起こります。

【血栓】

血管内の血液の固まりです。血液の流れが止まるため脳血栓、心筋梗塞などの発症のリスクとなります。

【血栓溶解療法】

脳梗塞患者に血栓を溶かすt-PA製剤を投与し、脳血流を回復させて脳機能損傷を防ぐ治療方法です。発症から3時間以内の薬剤投与が必要です。

【結滞(結代)】

脈のリズムが乱れ、脈と脈の感覚がバラバラになり脈が飛んだりする状態です。

【血糖値】

血液中のブドウ糖の割合です。数値が高い高血糖の状態が続くと糖尿病と診断されます。

【血尿】

尿に血液が含まれる状態です。膀胱炎、腎炎、腎臓結石、腎臓や膀胱がんなどの病気が原因で起こります。

【下痢】

便の水分量が多く便の形状が泥状から水様になることです。消化不良、細菌やウィルスによる感染症、甲状腺や消化器系の病気などで起こります。

【ケリーパッド】

ベッドなどで横になった状態で洗髪時に使うゴム製の福祉用具です

【減塩】

食事の塩分量を減らすことです。塩分の取りすぎは高血圧を招き、さらに動脈硬化や心疾患のリスクが高くなることがわかっています。塩分を減らすためには出汁で味付けしたり、香味野菜などを使用すると良い。

【幻覚】

実際にないものあると感じる状態です。視覚のほか、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などを含むこともあります。

【健康型有料老人ホーム】

要介護や要支援認定を受けていない自立状態の高齢者が入居して生活する施設です。食事や入浴など生活支援サービスも提供可能だが家事など可能な範囲で入居者自身で行われます。

【健康寿命】

要介護者要支援状態でない自立した状態で、健康的に日常生活を過ごせる期間です。2021年の厚生労働省の公表によると日本の健康寿命は、男性は72.68歳、女性は75.38歳だったと発表されました。

【健康状態(ICFにおいて)】

国際生活機能分類(ICF)のうち、健康状態とは生活機能低下を起こす原因の1つです。疾病、身体の変調、怪我、妊娠、加齢など様々なものを含む広い概念となっています。

【健康診査(健康診断)】

病気の予防や早期発見を目的とし、医師が各種検査によって受診者の健康状態を調べる医学的方法です

【健康増進】

健康状態をより良いものにして、健康寿命を延ばすことです。

【健康増進センター】

健康増進対策のために地域に設置された施設です。生活状況の調査、医学的検査、体力測定などの結果に基づいて個人に応じた生活プログラムを提供し、実地指導を行います。

【健康の三原則】

「運動」「栄養」「休養」のことをいいます。生活習慣の多くの構成要素から、比較的容易に実践できる部分が取り上げられています。

【健康増進法】

国民の健康維持や疾患予防などを目的に2002年(平成14年)に制定された法律です。健康増進事業の推進、受動喫煙防止などが定められています。

【健康チェック】

看護職員によるバイタルチェック(血圧・脈拍・体温測定)、顔色、食欲などの健康確認のことです。訪問介護やデイサービスなので行われます。

【健康日本21(21世紀における国民健康づくり運動)】

健康増進法により定める国民の健康増進の基本的方向や数値目標等の指針です。

【健康保険】

病気や怪我などで入院、通院時に窓口で支払う自己負担が軽減される公的医療制度です。民間企業には全国健康保険協会管掌保険と健康保険組合管掌保険があります。国民健康保険などを含む公的医療保険を指すこともあります。

【健康保険法】

労働者とその扶養者の業務外の理由による疾病、負傷、死亡または出産に関して保険給付を行うことを定めた法律です。1922年(大正11年)に制定されました。

【言語障害】

聞く、話す、読む、書くなどの言語コミュニケーションに支障がある障害です。

【言語中枢】

大脳に言語機能を司る部位があります。話し言葉を聞いて理解をする「ウェルニッケ中枢」と言葉を発する「ブローカ中枢」に分けられます。それぞれ損傷する部位によって異なる失語症になる。

【言語聴覚士(ST)】

言語、聴覚、発声や嚥下などの障害軽減を目的とし、訓練、指導、助言等の援助を行う国家資格を取得した専門家です。

【言語的コミニケーション】

話し言葉、文字、点字、手話などの言葉を使いコミニケーションを取ることです。

【言語療法】

言語・聴覚機能に障害がある子供や大人に対して、検査や評価、訓練などによって機能の発達や改善を促す療法です。

【検死】

死体の外側を観察し死斑、硬直、創傷の有無などを調べ、死因や死亡時刻、病変か変死かなどの事項について医学的判断を行うことです。

【幻肢】

事故や病気などで手足を失った人が、暖かさや冷たさ、しびれなどの知覚が起こり手足が存在しているように感じることです。

【幻視】

あるはずのないものが見える状態です。ビー小体型認知症の初期症状でみられることがあります。

【現実見当識訓練(RO)】

認知症の方に自分の名前、現在の場所、時間、日時などの質問や日常動作を通じて現実認識を深め、症状の進行を遅らせることを目的とした療法です。

【腱鞘炎(けんしょうえん)】

腱と腱鞘の間に起こる炎症です。痛み、腫れ、運動制限などがみられます。最も一般的にみられるのは、腱鞘が狭くなり腱が通過しづらくなる狭窄性腱鞘炎である。

【健側】

半身に麻痺がある利用者において健側とは、障害のない健康側の方です。逆に麻痺側は患側といわれます。

【幻聴】

実際ないはずの音が聞こえる状態です。統合失調症の主な症状の1つです。

【懸吊式リフト】

からだを吊り上げてベッドから車いすへの移動をさせるときなどに使う介護用品の一種です。

【見当識】

現在の日付や時間、自分がいる場所などの基本的な状況把握していることです。

【見当識障害】

時間や季節感、現在の居場所など把握できない状態です。進行すると人間関係もわからなくなります。認知症の中核症状の1つです。

【現物給付】

社会保険や公的扶助のうち物品の支給やサービスの提供など金銭以外で支給されるものです。

【健忘】

記憶障害の一種で一定期間の記憶を思い出せない状態です。

【権利擁護】

障害や高齢など身の回りのことが対応できない利用者に法律、金銭、介護サービスなどが受けられるように支援することです。

【権利擁護事業】

認知症や障害などにより判断能力が不十分で日常生活に支障がある利用者に対し、福祉サービスなどの利用援助を行い生活支援をすることです。

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