知ってて得!「こ」から始まる介護現場で役立つ用語集
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めています。河野つなきです。
今回もシリーズ化している55音から始まる介護・医療に関わる専門用語について解説していきたいと思います。
今回解説していく頭文字は「こ」になります。この投稿を見て介護現場、医療現場で役立つ知識を覚えていただきたいと思います。
【誤飲】
食べ物、飲み物、薬以外の本来、からだに取り入れてはならない異物を誤って飲み込んでしまうことです。
【降圧剤】
高血圧治療に使う薬です。カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬があります。
【更衣】
衣服を着替えることです。介護現場では、洋服からパジャマへの着替えや入浴後の着替えのことを指します。
【広域連合】
複数の市区町村や特別区がニーズに対する柔軟かつ効率的なサービスへ対応するための広域行政を行うための組織です。
【後遺症】
病気や怪我が治った後に機能障害などが残っていることです。脳梗塞発症後の手足の麻痺などが例として挙げられます。
【抗うつ薬】
脳内のセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を活性化し、気分の落ち込み、憂うつ感などうつ症状を軽減する薬です。自律神経失調症、パニック障害、社会不安障害などにも使うことがあります。
【公益通報者保護法】
企業の内部告発を行った従業員の解雇などの不利益な取り扱いを受けないよう保護を義務付ける法律です。
【構音障害】
舌、唇、喉など音を作るための器官や働きに問題があり、発音がうまくできない状態です。「器質性構音障害」「運動性構音障害」「機能性構音障害」の種別に分けられます。
【口蓋】
口の中の天井の部分です。前方部の3分の2を「硬口蓋」、喉の奥側の後方部3分の1を「軟口蓋」といいます。
【高額医療合算介護サービス】
医療保険と介護保険の両方を利用している世帯の自己負担を軽減する制度です。1年間の合算自己負担額が基準額を超えた場合、超過分が支給されるが、そのうち介護保険分が支給される費用のことをいいます。
【高額介護サービス費】
介護サービス利用時に1ヵ月に支払った利用者負担の合計額が一定額を超えたときに、超過額が払い戻される制度です。負担上限額は所得により異なります。要支援者の場合、高額介護予防サービス費といいます。
【高額障害福祉サービス等給付費】
世帯における障害福祉サービス(介護保険サービスを含む)利用費や補装具購入費などの1ヵ月の合計自己負担額が基準額を超えた場合に支給される超過分の費用です。
【高額療養費】
1人の人が1ヵ月に同じ病院で支払った医療費の自己負担金が、一定額を超えた場合に支給される超過分の費用です。
【高カリウム血症】
血液中のカリウム濃度が高い状態です。腎機能障害、腎機能に影響する薬などが原因で起こります。腎不全、不整脈などの症状が現れると生命に危険が及ぶため早期の処置が必要になります。
【高カロリー輸液】
経口による栄養摂取ができない人あるいは十分ではない人に栄養補給を行うためのカロリーの高い輸液です。糖質が多く含まれてます。
【抗がん剤】
がん細胞の増殖を抑える薬です。正常な細胞にも影響与えるため副作用が起こります。点滴投与、注射、飲み薬などがあります。
【交感神経】
自律神経の一種です。緊張、興奮、不安などが強くなると神経の働きが活発になり、血管拡張、脈拍数増加などが起こります。
【後期高齢者】
満75歳以上の高齢者です。寝たきりなどの一定条件の65歳から74歳までの高齢者も含みます。65歳から74歳までは「前期高齢者」といわれます。
【後期高齢者医療制度】
満75歳以上または一定の条件に該当する障害のある65歳から74歳までの高齢者を対象とした医療保険制度です。医療施設の窓口で支払う医療費の自己負担が1割になるが、現役並みの所得がある場合には3割の自己負担となります。高額療養費等は原則的に従来の老人保健制度と同様の給付を受けることができます。
【抗凝固薬】
血液を固まりくくし血管の詰まりを予防する薬です。脳梗塞、心筋梗塞などの予防に使われます。服用中は出血が止まりにくいため注意が必要です。抗凝固薬の1種であるワルファリンは、納豆などビタミンKの多い食物をとると薬の効き目が著しく低下するため同時摂取が禁止されています。
【口腔】
口の中のことをいいます。
【口腔乾燥症(ドライマウス)】
唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾燥することです。加齢やストレスなどが原因で起こり、虫歯、歯周病、口臭、嚥下障害などの原因で起こります。
【口腔ケア】
口腔の中を清潔にして虫歯や歯周病を予防することです。口腔内の乾燥や誤嚥性肺炎の予防が主な目的で行われます。口の機能の維持や向上を目的とした訓練を含むこともあります。
【口腔検温】
舌の裏側のヒダの右または左に体温計を当てて口腔内の体温を測る方法です。腋窩で測定が困難な時や基礎体温を測る時などに使われます。
【口腔疾患】
虫歯や歯周病など口腔内に発生する疾病の総称です。咀嚼力が低下するだけでなく、歯周病を放置すると心臓病や糖尿病を引き起こす可能性もあります。
【口腔内アフタ】
口の中にできる白または赤の吹き出物です。痛みがあり重症になると発熱、リンパ節の腫れなどが現れることもあります。
【口腔内保湿剤】
口腔の乾燥を緩和する目的に用いる液体やジェルです。唾液の分泌減少、義歯の使用、口呼吸などで口の中の乾燥がひどい時に使用します。
【口腔マッサージ】
誤嚥防止や唾液の分泌促進のために行うマッサージです。口の内側に冷感を与えるアイスマッサージや指で口腔内から頬をほぐすマッサージなどがあります。
【口腔リハビリテーション】
摂食嚥下や言語障害の軽減、口腔の機能維持を目的とした訓練です。口、頬、舌のストレッチ、発音訓練、アイスマッサージなどが行われます。
【合計特殊出生率】
1人の女性(15歳から49歳)が、一生の間に平均して何人の子供を産むかを示す人口統計の一種です。
【高血圧】
血圧が高い状態です。収縮期血圧(最高血圧) 140mmHg、拡張期血圧(最低血圧)90mmHg以上のいずれかが続く状態です。
【抗原抗体反応】
抗原とそれに対応する抗原が特異的に結合して起こる反応です。生体に有利な免疫反応、生体に不利なアレルギーやアナフィラキシーなどがあります。
【膠原病】
自己免疫異常により皮膚、内臓の結合組織、血管などに炎症が起こる病気の総称です。皮膚筋炎、結節性多発動脈炎、関節リウマチ、混合性結合組織病、シェーグレン症候群などがあります。
【交互式歩行器】
歩行補助器の1種です。左右の握りを交互に動かして一歩ずつ移動をします。
【抗コリン薬】
神経伝達物質アセチルコリンの作用を抑えて副交感神経の働きを抑制する薬です。パーキンソン病薬、抗精神病薬、一部の抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、抗不安薬、胃薬などは抗コリン作用があります。
【高コレステロール血症】
血液に含まれているコレステロールの数値が高い状態です。脂質異常症(高脂血症)の1種です。
【光視症】
目に光が当たっていないのに光の点滅を感じたり、暗いところで稲妻のような光が見えたりする症状です。網膜剥離などが原因で起こります。
【高次機能障害】
事故や脳疾患などの後、記憶、注意、遂行思考、社会的行動などに障害が残り、生活や対人関係に支障がある状態です。支援のポイントとしては以下のことがいわれます。
①情報が伝わりやすくするためにゆっくりと簡潔に話をする。
②声かけアラームなどで開始の合図を出し、行動を促す。
③反復練習、メモの作成などを行い個人でできることを増やす。
④家族、介護者で情報共有し、連携を取る。全員がなるべく同じ対応をするよう心がけます。
⑤日々の生活の中での不安に対し、援助を定期的に行います。
【口臭】
口から呼気とともに発生する悪臭のことです。虫歯、唾液分泌量の減少、食物、歯槽膿漏、思考、からだの病気などが原因となり起こります。
【後縦靭帯骨化症】
背骨内の後縦靭帯が骨化し、脊髄内の脊柱管が狭くなることにより神経を圧迫して感覚障害や運動障害などを起こす病気です。国の指定難病の1つに含まれます。
【拘縮】
筋肉や関節の動く範囲が通常より狭く、行動に制限がある状態です。脳梗塞などによる後遺症である半身麻痺によって可動域の制限が起こります。
【拘縮予防】
リハビリや体操などにより、関節が固まって起こる可動域の制限を防ぐことです。
【公助】
国や地方自治体などの公的機関が援助することです。
【甲状腺】
頸部の前面にある蝶のような形をした内分泌器官です。甲状腺ホルモンとカルシトニンを分泌しています。
【甲状腺機能亢進症】
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり、体重減少、疲れ、不眠、動悸、多汗、下痢などの症状が現れます。バセドウ病、無痛性甲状腺炎などが原因で起こります。
【甲状腺機能低下症】
甲状腺ホルモンの分泌の減少とともに全身機能が低下し、眠気、記憶障害、抑うつ、体重増加、疲れなどの症状が現れる状態です。慢性的に続くと認知症の原因になると考えられています。先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)、慢性甲状腺炎(橋本病)などが原因で起こります。
【甲状腺刺激ホルモン(チロトロピン)】
下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモンで甲状腺ホルモンの分泌を促進します。
【甲状腺ホルモン】
甲状腺から分泌され、全身の代謝を高くするホルモンです。
【口唇・口蓋裂】
生まれつき唇や口蓋に裂け目がある状態です。
【更新認定】
介護保険によるサービスを受けるための更新手続きです。有効期間満了日の60日前から30日前までに市区町村の介護保険を取り扱う窓口で行う必要があります。
【更生医療】
18歳以上の身体障害者が障害を除去・軽減するなどの更生の為に必要な医療です。それに対し自立支援医療費を支給するものです。
【構成失行】
認知症の主な症状の1つで、左右の頭頂葉の損傷により、物を上手に形作ることができない症状が見られます。
【抗精神病薬】
脳の過剰なドーパミンの分泌を調整し、幻覚、妄想、興奮、焦燥など精神病様症状を抑える働きをする薬です。
【向精神薬】
中枢神経に作用して精神に影響を与える薬です。抗精神薬の種類には、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入剤、抗精神病薬などがあります。
【厚生年金保険】
民間企業の従業員などが加入する年金制度です。国民年金による支給額に老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金が加算されます。
【抗生物質】
特定の種類の細菌増殖を抑え感染症を治療する薬です。有効性のない細菌やウィルスが原因の感染症に対しては効果を示しません。むしろ誤った使い方をすると抗生物質が効かない耐性ができることもあります。
【抗体】
細菌やウィルスなどが外から侵入したときにからだを守るために体内で作られる物質です。細菌類の感染や病気の発症を防ぎます。
【叩打法】
手のひらや拳で肩などを叩くマッサージ法の1種です。喉に異物が詰まった時などに背中を叩く対処法として「背部叩打法」あります。
【高中性脂肪血症】
血液に含まれる中性脂肪の割合が高い状態で動脈硬化の進行を早める原因にもなります。脂質異常症(高脂血症)の1種です。
【公的扶助】
社会保障制度の1種です。公的機関が税金を財源に最低限の生活を保障する経済的援助です。生活保護が該当します。
【抗てんかん薬】
てんかんの治療薬です。痙攣性発作や精神発作を抑える働きをします。。
【後天性免疫不全症候群(AIDS)】
ヒト免疫不全ウィルス(HIV)感染によって起こり免疫機能が低下する病気です。感染経路は輸血や血液製剤の投与、性的接触、母乳による感染などが原因となります。
【喉頭】
気管の入り口にある喉頭蓋や声帯などの器官の総称です。呼吸、物を飲み込む、発声の働きにを担う器官です。
【行動異常】
妄想、幻覚、徘徊、不潔行為、暴力を含めた半社会行動などを指します。認知症の周辺症状(BPSD)に見られる脳機能の低下に起因します。
【行動援護】
知的障害や精神障害によりコミニケーションや行動に支障がある利用者を対象に、行動時の危険を回避できるように外出時の援助や移動介護などのサービスを提供することです。
【喉頭蓋】
物を飲み込むときに喉頭と気管の入り口を防ぐ蓋です。飲食物の誤嚥を防ぐ働きがあります。
【喉頭がん】
前頸部の中央にある喉頭部にできる悪性の腫瘍です。声のかすれ、呼吸困難、乾いた咳などの症状が見られます。
【行動障害】
興奮、徘徊、暴力、暴言、不眠、治療拒否など日常生活において支障がある行動全般です。以前は問題行動または異常行動と呼ばれていましたが、要介護者や障害者の立場による行動理解をしていないという問題から、現在は行動障害という呼び方が一般的です。
【行動評価スケール】
レクリエーション・プログラムによって参加者の日常行動がどのように変わってきたのかを観察し、評価するツールです。
【行動目標】
行動評価の指針となるものの1つです。歩く、書く、言う、飲む、取る、真似る、食べる、投げるなどの具体的な動作や行為を通じて、特定の行動を示す目標です。
【行動療法】
問題となる患者の行動は誤った学習によるものと考え、学習理論に基づいて状況にふさわしい行動へと改善する精神医学療法です。
【高度先進医療】
厚生労働大臣が承認した高度な医療技術を用いた治療です。承認を受けた特定の医療機関でのみ行われます。保険の適用外とされています。
【口内炎】
口腔粘膜の炎症の総称です。細菌やウィルスへの感染、ビタミン欠乏、ストレス、歯ブラシなどの粘膜の刺激、口腔内の傷などが原因となります。
【高尿酸血症】
血中の尿酸値が高い状態です。痛風、尿管結石、腎機能低下などが原因で起こります。高尿酸血症になると肥満、脂質異常症、高血圧症などの発症リスクが高くなります。
【更年期障害】
自律神経失調症の1つで日常生活に支障がある状態です。加齢に伴うホルモンバランスの乱れにより、からだや精神に不調が現れ、からだのほてりや大量の汗などの症状が見られます。
【抗パーキンソン病薬】
パーキンソン病の治療に使う薬です。主な副作用は吐き気、眠気などがあります。長期使用で幻覚や妄想などが現れることもあります。
【広汎性発達障害】
社会性やコミュニケーション能力に支障がある障害です。アスペルガー症候群、高機能自閉症、自閉症、ADHD (注意欠陥多動性障害)などに分けられます。2013年(平成25年)に公表されたDSM-5では自閉症スペクトラム障害という名称に変わりました。
【高比重リポたんぱくコレステロール(善玉コレステロール)】
高比重リポたんぱくに含まれるコレステロールで、動脈硬化を引き起こす血管壁のコレステロールを除去する働きがあります。
【抗ヒスタミン薬】
アレルギー症状の原因となるヒスタミンの作用を抑制する薬です。じん麻疹、鼻炎、喘息などの治療に用いられます。
【公費負担医療】
国で指定した病気や患者の条件により、国又は地方自治体が公費で医療費の一部または全額を助成する制度です。
【抗不安薬】
中枢神経に作用して過剰な不安や緊張を抑え、心身の不調を軽減する薬です。
【交付金】
国や地方公共団体が公益上必要がある場合に関係機関や団体などに交付する財政援助資金です。
【硬膜下血腫】
頭部外傷により頭蓋骨の内側を覆う硬膜と脳の間に血が溜まる病気です。高齢者の場合、認知症と似た症状が現れることがあります。頭部の怪我の直後に現れる「急性硬膜下血腫」と怪我から1〜2カ月後に現れる「慢性硬膜下血腫」があります。
【高齢化社会】
日本の総人口のうち65歳以上の高齢者が7%以上の社会です。14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」といわれます。
【高齢化率】
総人口のうち65歳以上の高齢者が占める割合です。現在は少子高齢化が問題となっており、2033年には高齢化率33.3%ともいわれ3人に1人が65歳以上になると予測されています。
【高齢者医療確保法】
高齢期に対し適切な医療の確保を図ることを目的とした法律です。医療費適正化推進のための計画作成や健康診断の実地などを規定しています。後期高齢者医療制度の発足に伴い、2008年(平成20年)に「老人保険法」から現在の名称に変更されました。
【高齢者円滑入居賃貸住宅】
高齢者の入居を拒まない賃貸住宅として、都道府県知事あるいは指定登録機関に登録された住宅です。2011年(平成23年)にサービス付き高齢者向け住宅に一本化されました。
【高齢者介護施設における感染対策マニュアル】
高齢者介護施設における感染症のリスクや感染症対策に関する基本的な知識などをまとめたものです。
【高齢社会対策基本法】
高齢社会対策を推進し、経済社会の健全な発展と国民生活の安定向上を目的とする法律です。1995年(平成7年)に公布されました。
【高齢者虐待】
家庭や施設などで高齢者に対し肉体的または精神的嫌がらせを行うことです。虐待には下記の種別があります。
《身体的虐待》
殴る、蹴るなど身体的外傷を恐れのある行為
《心理的虐待》
怒鳴る、無視するなど精神的外傷を恐れのある行為
《経済的虐待》
利用者の金銭を勝手に使うといった財産に関わる行為
《ネグレクト(介護・育児放棄)》
介護や生地の放棄、長時間の放置など
《性的虐待》
わいせつな行為をすること。またはさせること。
【高齢者虐待防止法】
高齢者への虐待防止や介護者への支援を目的とした法律です。高齢者への虐待を発見した場合の市区町村への通報義務、被虐待高齢者の保護措置、介護者への相談・指導・助言等の支援措置などを規定しています。
【高齢者住まい法(高齢者住居安定法】
高齢者向け賃貸住宅の登録制度や終身建物賃貸借制度の成立、バリアフリー設備を有する善良な居住の供給促進など、高齢者が安心・安全に生活できる居住環境の確立を目的としています。2001年(平成13年)に制定されました。
【高齢者専用賃貸住宅】
高齢者円滑入居賃貸住宅のうち高齢者対象の住宅として、都道府県知事あるいは指定機関に登録された住宅です。2011年(平成23年)にサービス付き高齢者向け住宅に一本化されました。
【高齢ドライバー】
65歳以上の運転手のことです。人口高齢化による高齢ドライバーの増加に伴い、事故件数が増加しています。
【口話法】
相手の口の形や表情から言葉を読み取る方法です。聴覚障害者のコミニケーション方法の1つです。
【コエンザイムQ10】
栄養素からエネルギーを作るときに働く補酵素の1種です。血液のポンプ機能を向上させ、動悸、息切れ、むくみを緩和させる医薬品に配合されています。最近では化粧品や健康食品などにも使われています。
【誤嚥性肺炎】
誤嚥した飲食物や唾液が気管から肺に届き、肺炎を起こした状態です。老化すると嚥下機能低下により、誤嚥を起こしやすくなりますので食事介助の時には姿勢などに気をつける必要があります。
【五感】
外界からの刺激によって生じる視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の5つの感覚です。なお視覚が感覚の8割を占めるといわれています。
【股関節】
太ももの付け根にある関節です。
【古希】
満70歳を迎えるのは稀だという由来からお祝いすることです。
【小刻み歩行】
つま先立ちになり、狭い歩幅のすり足で歩く状態です。前重心になり転倒のリスクがあります。パーキンソン病の症状や抗精神病薬の副作用などで起こる症状です。
【呼吸器感染症】
鼻から喉頭までの上気道が炎症を起こし、咳、くしゃみ、鼻水、発熱などがある状態です。
【呼吸器系】
呼吸に関係のある器官の総称です。鼻、咽頭、喉頭、気管、肺、胸郭などを指します。
【呼吸器疾患】
呼吸器系の器官の病気の総称です。風邪、気管支炎、肺炎、肺結核、肺がんなどがあります。
【呼吸筋】
呼吸を行うための筋肉の総称です。横隔膜、頸部の筋肉、内肋間筋、外肋間筋などがあります。筋肉を使って胸郭の拡大や縮小を行い呼吸を行います。
【呼吸法】
呼吸をすることにより心身の安定や機能向上、健康維持を目指す訓練方法です。
【国際疾病分類(ICD)】
WHO勧告による死因や疾病を分類する国際的な統一基準です。
【国際障害者年】
国際連合が指定した国際年の1つで1981年(昭和56年)を指します。「完全参加と平等」をテーマとし、障害者の社会参加および障害のない人と同等の生活の享受を目指しました。
【国際障害分類(ICIDH)】
WHOが公表した障害分類の国際的な統一基準です。2001年(平成13年)に「国際生活機能分類(ICF)」に改定されました。
【国際生活機能分類(ICF)】
人間の健康状態を「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つの分類にわけ、それらは「環境因子」「個人因子」に起因し、それぞれが相互作用として関係しているという考え方です。
【国勢調査】
国によって行われる人口及びその属性を調べる全数調査で5年ごとに調査が行われます。調査項目には「人口の基本的属性」「配偶関係」「就業状態」「居住状況」などがあります。
【告知】
情報を通知または提供すること。医療においては医師ががんなどの深刻な病名を患者に知らせる際に用いられます。
【国民健康保険】
自営業者など社会保険に加入していない人が対象の健康保険です。市区町村や職能単位で構成する健康保険組合である。
【国民健康保険団体連合会】
国民健康保険の保険者である市区町村と国民健康保険組合が共同で設立する公法人です。都道府県ごとに設立しなければならないとされています。
【国民健康保険法】
国民健康保険事業の健全な運営を確保し、社会保障と国民保健の向上に貢献することを目的とした法律です。1958年(昭和33年)に制定されました。
【国民生活センター】
商品やサービスなどに対する消費者から苦情、問い合わせ、相談等に専門相談員が対応する独立行政法人です。
【国民年金】
公的年金の一種で20歳から64歳の全国民が加入することを義務付けられています。所定の条件を満たすと老齢年金、障害年金、遺族年金が給付されます。
【腰掛便座】
トイレでの腰掛けや立ち上がりを介助する福祉用具です。和式便座の上に置き腰掛け式に変換する型。洋式便座の上に置き高さを補う型。電動やスプリング式で立ち上がりを補助する型。便座やバケツなどの形で移動可能である型(ポータブルトイレ)などがあります。
【五十肩(肩関節周囲炎)】
肩関節の周辺の炎症が原因で肩の痛みや運動に支障のある状態です。
【固縮】
筋肉が持続して強くこわばる状態です。脳血管障害などの後遺症やパーキンソン病の症状としてみられます。
【互助】
お互いに助け合うことです。近隣同士の助け合い、ボランティア、NPOなどによる支援などを指します。
【孤食(個食)】
家族が違う食事を食べることです。または個人で食事をとることも含まれます。孤食により栄養バランスの乱れや食事中のコミニケーション不足などの問題があります。
【個人因子】
国際生活機能分類(ICF)の背景因子を構成する個人因子では、年齢、性別、職業、体力、習慣、ライフスタイルなどがあります。
【個人情報保護】
行政機関や個人情報を扱う事業者が本人の了解なしに個人情報を第三者に伝えてはいけないことです。2005年(平成17年)個人情報保護法が全面施行されました。
【コスメティックセラピー】
メイクをしたりヘアスタイル、洋服、アクセサリーなどで美しく装ったりすることにより、気分の高揚、不安の低減などの心理的効果を得る療法です。利用者の整容を整えることを精神作用にも関係してきます。
【5大栄養素】
「たんぱく質」「脂質」「炭水化物(糖質)」の3大栄養素に「ビタミン」「ミネラル」を加えたものです。人間が生きていく上で欠かせない栄養素でもあります。
【誇大妄想】
自分の現状を過大評価し、他人よりも地位・財産・能力などが優れていると思い込むことです。統合失調症や躁病などの症状の1つです。。
【5W1H】
「when(いつ)」「where(どこで)」「who(誰が)」「what(何を)」「why(なぜ)」「how(どのように)」のイニシャルを取ったもので記録を取る際に重要な事項です。この要素を意識して記録をまとめることで介護の課題や目的を明確にし、足りない情報などを確認できます。また、連絡事項等の引継ぎや状況説明の際にも役立ちます。
【骨格筋】
骨格に付着している筋肉で姿勢を保持したりからだを動かしたりする筋肉です。筋繊維に横紋があることから横紋筋とも呼ばれます。
【骨格系】
全身すべての骨と骨をつなぐ関節や靭帯、軟骨などの総称です。
【骨形成不全症】
生まれつき骨が弱く骨折しやすいことで骨の変形や痛みなどの症状がある遺伝性の病気です。
【骨重】
骨密度のことであり、一定量の骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分量を示すもので骨の強度を表す指標の1つです。
【骨髄】
骨の内腔を満たす柔らかい組織です。本来は赤色で「赤血球」「白血球」「血小板」を産生する造血器官ですが、加齢によって脂肪に置換されて黄色くなり造血機能を徐々に失っていきます。
【骨髄移植】
提供者(ドナー)から正常な骨髄細胞を採取し、白血病や再生不良性貧血など血液難病患者の静脈に移植する治療法です。
【骨折】
外からの強い力などにより骨が折れることです。症状には痛み、内出血、腫れ、変形などがあります。大きく分けて皮膚が破れて、皮膚を破り骨が外に露出する「開放骨折」、からだの内側で骨折する「閉鎖骨折」があります。
【骨粗しょう症】
骨の内部がスポンジのような網目状になって骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。閉経後の女性ホルモンの急減や老化などが主な原因です。
【骨導聴力】
頭の骨の振動が内耳に伝わって感じる音を示す聴力です。鼓膜を振動させたときの聴力である気導聴力と比較し難聴の原因を探ります。
【骨軟化症】
ビタミン Dの欠乏などにより骨が柔らかくなって変形する病気です。骨折、筋力低下、関節痛、腰痛などの症状があります。骨成長前の小児に起こる場合は「くる病」とも呼ばれます。
【骨盤】
左右の寛骨、仙骨、尾骨で構成される腰の部分の骨です。分界線によって大骨盤と小骨盤に分かれており、小骨盤内には膀胱、直腸、生殖器などの臓器があります。
【骨盤底筋群】
膀胱、尿道、子宮、直腸などの骨盤内の臓器を下から支えている筋肉群です。排尿、排便のコントロールを行う働きもあります。
【骨盤底筋訓練(ケーゲル体操)】
骨盤の底で膀胱や子宮などを支える筋肉を鍛え、尿漏れや膣周辺に子宮や筋肉が脱落する骨盤臓器脱を防ぐ目的で行う運動です。
【コップホルダー】
コップを持ちやすくするために使う自助具です。握る力がなかったり、指が曲がらなかったりする人のために手のひらに引っ掛けて持つタイプもあります。
【骨密度】
骨に含まれるカルシウムなどの量です。骨の強度を示す指標ともなります。骨密度が低い状態は骨粗しょう症であり骨折のリスクが高くなります。
【骨密度検査】
X線や超音波を使って骨密度を測定する検査です。加齢とともに起こる骨密度の低下は骨粗しょう症の原因となるため、定期的な測定が必要になります。
【固定型階段昇降機】
住宅の階段に設置した固定のレール上をいすが走行して階段を昇降する機械です。
【固定式爪切り】
爪切りが台に固定されており、指先に力が入らず爪切りを持てない人も使用できる自助具の1種です。
【固定式歩行器】
前方に置いた歩行器を両手で持ち上げて前へ動かしながら前進するタイプの歩行器です。手順としては歩行器を両手で持ち上げ、少し前置いて体重を預け、足を踏み出します。
【固定設置型段差解消機】
建物や地面に機械を埋め込んで設置する段差解消機です。テーブル下のパンタグラフの伸び縮みにより昇降します。昇降時に挟み込みや転落を防止するための機能が備えられた製品もあります。
【コーディネーター】
「人と人」「人と情報」などを結びつけ仕事の流れを円滑にする調整者です。社会福祉援助においては他職種間の調整なども行います。
【孤独死】
一人暮らしの人が病気などにより誰にも看取られず自宅などでなくなることです。死亡から発見まで日数がかかることが多い。
【5年生存率】
がんと診断されてから5年後に生存している人の割合です。乳がん以外のがんは初回治療から5年経過すると治癒したとされるため「完治する確率」として使うことが多い。
【小振り歩行】
左右の松葉杖を同時に前に出し、その後小さく跳躍するように両足を松葉杖の手前まで振り出す歩き方です。速度はあまり速くないが安定性に優れています。
【個別援助活動】
個別援助技術を活用し援助を必要とする個人や家族を対象に行われる社会福祉援助活動の1つです。見守り、声かけ、家事援助などを行います。
【個別援助技術(ケースワーク)】
社会事業の1種であり精神的、肉体的または社会的問題を抱える個人や家族に個別に接し、社会資源を用いて問題解決を目指す社会福祉の援助技術の1つです。
【個別援助計画】
ケアマネージャーが作成したケアプランに基づき、介護事業者が対象者の課題に対しての援助の方向性や内容を具体的に示したものです。訪問介護計画や通所介護計画などがそれらにあたります。
【個別ケア】
在宅や施設でのサービス利用者の尊厳を守るため一人ひとりの生活スタイルや個性に合わせて支援する方法です。
【コミュニケーション】
言葉、文字、表情、身振りなどの記号を通じて情報や意思を相互に伝達または交換することです。記号によって「言語的コミュニケーション」または「非言語的コミュニケーション」に分類されます。
【コミュニケーションエイド】
言語障害などでコミュニケーションに支障がある場合の支援をする機器です。文字盤型の会話補助装置。録音した音声を発生する装置。パソコンを使うものなどがあります。
【コミニュケーション支援事業】
市区町村が実施する障害者への支援サービスです。「手話通訳者派遣事業」「手話通訳設置事業」「要約筆記者派遣事業」の3事業があります。障害者自立支援法に基づく地域支援事業の中に含まれます。
【コミュニケーション障害】
自分の意思の伝達や相手の意思の理解が困難な状態です。視覚障害、聴覚障害、失語症、知的障害などが原因で起こります。
【コミュニケーション評価】
リハビリテーション計画を設定する際に指標となるものの1つです。聴覚・言語障害者の機能や回復の程度を見ることを目的とします。
【コミュニケーションオーガニゼーション】
地域の問題に対し地元住民が中心となり活動し解決・解消しようとする地域援助技術の1種です。
【コミュニティケア(地域ケア)】
障害や高齢など援助が必要な人や家族に対し、可能な限り自立した生活が出来るように行政機関や地域が支援することです。
【コミュニティソーシャルワーク】
地域において誰もが安心して暮らせるように生活上の困難を抱える個人や家族に対する個別支援です。またそれらの人々の生活環境の整備などを行う活動のことも指します。
【コミュニティディベロップメント】
地域の問題を住民自ら解決できるよう専門的知識を持つコミュニティーワーカーが地域組織化などの活動により援助する活動です。
【コミュニティワーカー】
社会福祉協議会の福祉活動指導員、福祉活動専門員、福祉事務所職員等の地域援助にあたる専門職です。住民参加による地域組織化活動や住民への福祉教育などを行います。
【コメディカル】
医師・歯科医師以外の医療従事者のことを指します。看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、栄養士などのことがいわれます。
【コメディカルスタッフ(パラメディカルスタッフ)】
医師・歯科医師以外の医療従事者の総称です。看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士などのことをいいます。
【誤用症候群】
不適切な運動や誤った装具の使用などが原因で骨、関節、軟部組織などに障害が起こることです。
【雇用保険】
社会保険の1つで労働者が失業した場合に一定額の給付を行うものです。再就職が前提で再就職の意思がない場合には給付を受けることができません。
【コルサコフ症候群】
アルコール依存症、頭部外傷、一酸化炭素中毒、老人性認知症などに見られる中枢神経疾患です。症状としては記銘力障害、見当識障害、逆行健忘、作話などがみられます。
【コルセット】
腰周りに着用して動きを制限したり矯正したりする器具です。ベルトやテープで腰や首などを固定し、体幹を安定させます。
【ゴールドプラン】
1989年(平成元年)厚生労働省が制定した「高齢者保健福祉推進10カ年戦略」の通称です。高齢化社会対策の指標として策定されたが1999年(平成11年)に「ゴールドプラン21」に引き継がれました。
【ゴールドプラン21】
1999年(平成11年)に策定された「高齢者保健福祉5カ年計画」の通称です。介護サービスの基盤整備と生活支援対策などが盛り込まれ、具体的な施策としてグループホーム整備などが示されました。
【コレクティブハウジング】
キッチンや談話室、庭などの共有スペースと個人専用のスペースが整備された集合住宅のことです。
【コレステロール】
血液中の脂質の1種で主に肝臓で作られます。細胞膜やホルモンなどの材料となり「悪玉(LDL)コレステロール」と「善玉(HDL)コレステロール」があります。
【衣替え】
季節に応じた衣類に着替える習慣のことです。一般的には6月1日と10月1日のことを指すことがあります。利用者に季節を感じてもらったり体調管理したりするためにも大切です。
【混合性難聴】
音を伝える器官(外耳から中耳)と音を感じる器官(内耳から神経)の両方が障害されて起こる難聴のことです。
【コンサルテーション】
援助業務を行う際にサービス利用者の生活上の問題に応じて、医師などの医療関係者や弁護士などの関連領域の専門家の助言や意見を求め援助に役立てることです。
【昏睡】
意識障害の程度で示す言葉で最も重度の状態です。意識が消失し、精神活動が停止している状態であり刺激にも全く反応しないレベルです。
【根治手術】
病気を完全に治すことを目的とした手術です。がんの手術の場合には病巣だけではなく、転移の可能性がある周囲のリンパ節まで切除します。
【コンチネンス】
英語で「節制」や「自制」を意味する言葉です。福祉の現場では、これらを転じて「失禁を克服する」と言う意味で使われます。
【コンピテンシー】
ある職務や作業において常に高い成果を上げる優秀な人に共通する行動や思考の特性です。組織の人事制度などに活用されます。
【コンピテンス】
ある物事に対する能力、才能、資格、競争力などのことです。
【コンビネーションシステム(ワンセットプラン)】
養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、ケア付き住宅などの居住施設と医療機関等との組み合わせを考慮し、同一敷地内で高齢者の健康の変化にいち早く対応しようとする考え方です。
【コンプライアンス】
法令や規則を遵守することです。医療においては薬の服用など、患者が医師などの指導・助言に従って行動することをいいます。
【コンフリクト】
意見や感情、利害の衝突、葛藤、対立などの概念です。医療分野では、医療事故等の結果による患者と医療従事者間で起こる対立を指します。
【コンフリクトマネジメント】
介護に対する意見や見解の違いについて組織の活性化や成長の機会と積極的に捉えて、問題解決を図ろうとする考え方です。
【昏迷】
意識障害の程度を示す言葉です。外界の状況は認識しているが動かず、刺激に反応のない状態です。統合失調症やうつ病などで起こることもあります。
【昏蒙(こんもう)】
意識障害の程度を示す言葉です。軽度の意識低下があり外部からの呼びかけや刺激には反応はするが、すぐに深く眠ってしまう状態です。
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