知ってて得!「し」から始まる介護現場で役立つ用語集
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。5月に入り梅雨の季節になってきました。寒暖差が激しいので自分自身の健康、利用者さんの健康状態も注意が必要な季節ですね。カイゴミライズアカデミーでは来年1月の介護福祉士の試験を受けるために実務者研修の応募が増加傾向にあります。私も向上心あふれる受講生さんの思いに感化され、日々やる気を分けてもらいながら仕事に励んでいます。
今回もシリーズ化している特定の頭文字から始まる専門用語について解説していきたいと思います。今回は「し」から始まる頭文字の専門用語について解説していきます。この投稿で気づいたことがあります。医療・福祉に関わる専門用語で一番多いのが「し」から始まる頭文字の用語です。
【次亜塩素酸ナトリウム】
家庭用塩素系漂白剤の主成分であり「ノロウイルス」「インフルエンザウイルス」などの消毒に有効です。希釈してトイレ、浴室、リネン類などの除菌にも使用されます。
【肢位】
手足の位置や関節の角度のことです。日常の動作に不自由が少ない肢位を「良肢位」、日常の動作に支障をきたす肢位を「不良肢位」といいます。
【ジェネリック医薬品】
医薬品、医療機器などの品質、有効性および安全性の確保などに関する法律の定める基準や規制に合格し、薬効や安全性が先発医薬品と同じであると認められた薬です。後発医薬品とも言われ一般的に先発医薬品よりも安価です。
【支援】
介護における支援とは基本的な日常生活能力がある人に対し、入浴など身の回りの世話などの一部を介助することです。
【ジェンダー】
社会的・文化的に捉えた性差。男らしさ、女らしさなどと表現され生物学的な性とは異なります。世界ではジェンダー格差について問題視されています。
【耳介(耳殻)】
耳の外耳の一部で外から見える耳の部分です。外界の音を反射し耳腔に入れる集音器の役割をしています。
【歯科衛生士】
歯科予防処置、歯科診療の補助、歯科保健指導などを行う専門職です。国家資格である。
【歯科衛生指導】
虫歯や歯周病を予防するために正しい口腔ケアの方法を指導することです。
【視覚障害】
「視力」「視野」「色覚」のいずれかの機能に視覚機能に障害が生じることです。視覚障害者の見え方は、一概には説明することが難しく、視覚障害者の病気の症状によっては様々な見え方があります。
【視覚障害者用補助機器】
視覚障害者の生活や行動を補助するための機器です。歩行用の白杖、視覚補助用の拡大鏡、コミュニケーション用の点字器、展示タイプライター、身辺補助具の盲人用時計やテープレコーダー、音声電卓などが存在します。最近では、スマートホンのカメラ機能が向上し、視覚障害者の間でも良く使用されます。
【視覚中枢】
大脳皮質の左右後頭葉にある視覚を司る神経中枢です。眼球がとらえた視覚情報は、視神経を通じて視覚中枢に伝達されます。
【耳管】
耳の奥と鼻の奥をつなぐ管です。鼓膜の外側と内側の気圧のバランスを取る役割があります。
【時間的周期性】
同じことが一定の時間の感覚ごとに繰り返されることです。
【弛緩性麻痺】
運動麻痺の1つで筋肉の緊張が緩み運動機能が失われた状態です。脳卒中や脳梗塞、脊髄損傷などでみられる症状です。
【歯間ブラシ】
歯と歯の間を清掃する虫歯・歯周病予防のために使用する細いブラシです。歯ブラシでは落としにくい歯垢を効率よく除去します。様々なサイズが存在しますので、その人に適したものを選ぶ必要があります。
【時間預託制】
ボランティアなどのサービス提供時に報酬を受け取らず作業時間を預託し、後日サービスが必要な時に預託時間分のサービスを受けられる制度です。
【色覚異常】
視覚障害の1つで色に対する感覚が正常でない状態です。色の識別ができない「色盲」と色の識別しにくい「色弱」に分けられます。また、その中でも先天性と後天性の障害が存在します。
【色弱】
色覚異常の1つで色を識別する感覚が弱い状態です。
【色盲】
色覚異常の1つで赤、緑、青を感じる視細胞のどれかが機能していないため色の識別ができない状態です。
【子宮がん】
子宮に発生する悪性腫瘍で子宮の頸部にできる「子宮頸がん」と体部にできる「子宮体がん」があります。女性のがんの中でも発生率が高い病気です。
【子宮筋腫】
子宮の平滑筋細胞が増殖してできる良性の腫瘍です。月経困難、月経過多、貧血、下腹部痛などの症状がみられます。無症状の場合もあります。
【支給限度基準額】
介護保険でサービスを利用したときに給付されるひと月の上限額です。支給限度基準額を超えるサービスの利用は全額自己負担となります。
【子宮脱】
子宮の一部または全部が膣の中や外に出てしまった状態です。骨盤底筋群の筋力が弱くなったり、傷ついたりすることが原因となります。
【糸球体】
腎臓内のボーマス嚢の中にある毛細血管の塊です。流れ込んだ血液中の不要な水分、塩分、糖分などを濾過することで尿が作られます。
【止血】
出血を止める行為です。出血部分をガーゼなどで抑える「直接圧迫法」、傷口より心臓に近い動脈を抑える「間接圧迫法」、傷口より心臓に近い動脈を止血帯で縛る「緊縛法」があります。直接圧迫法の場合、ガーゼの代わりに清潔なハンカチなどを患部に直接当てて、強く圧迫することもあります。また、感染予防のため手に血液が付着しないようビニール手袋の代わりにビニール袋などを使う場合もあります。
【歯垢(プラーク)】
歯の表面に付着した細菌の塊からなる堆積物です。虫歯や歯周病の原因となるだけでなく、歯周病から心筋梗塞などの重大な病気につながることもあります。
【思考障害】
判断力、推理力、批判力、分析力などに障害が起こることです。統合失調症などで見られる症状で思考途絶や思考奪取などがあります。
【耳垢塞栓】
耳垢が溜まって外耳道に栓を作った状態のことです。ひどくなると難聴、めまい、耳鳴り、耳閉感などの症状が起こります。
【自己開示】
自分に関する情報を他の人に言葉で伝える方法で、相談援助におけるコミュニケーション技法の1つです。援助者が利用者に対して適切な自己開示をすることにより信頼関係を構築することができます。
【自己概念】
自分自身が自分に対して持っているイメージです。または自分が思い描く自己像のことです。
【自己覚知】
援助者が自分自身の能力や考え方、価値観、感情、態度などの傾向を理解し、コントロールすることです。自己覚知することにより利用者に偏見や先入観を持たずに援助をすることができます。
【自己決定】
福祉サービスの利用者が自分の意思でどのようなサービスを利用し、どこの事業所で援助を受けるかを判断して決定することです。またその他にも自分自身でしっかりと考え決定することです。援助者は利用者の自己決定を促すように支援する人があります。
【死後硬直】
死後に筋肉硬直することです。死後3〜6時間以降にからだが固まり始め、20〜30時間後には最大限硬直し、70〜90時間以降は筋肉が緩んでいきます。これらにより死亡時刻の判断になります。
【自己実現】
利用者の生き方、価値観、能力などを踏まえて、その人が持つ可能性を最大限に発揮できる状態です。介護の現場では利用者の意向を尊重し自己実現を追求することが求められます。
【自己責任】
利用者自身が提供を受ける介護サービスを選択して、決定することに対する本人の責任です
【事故対策委員会】
介護保険施設や規模の大きい事業所に設置が義務付けられています。要介護者の安全を守るための役割を担う組織です。
【死語のケア(エンゼルケア)】
死後確認後、死後硬直が始まる前に本人や家族の意向に配慮しながら排泄、清拭、化粧や身だしなみを施すなどの処置を行う行為です。
【事故報告】
介護サービス提供中の転倒や誤飲などの事故が起こった場合に、要介護者の家族や市区町村に対して事業所が行う必要がある報告のことです。
【自己免疫疾患】
免疫機能の異常により自分の細胞や組織を異物と勘違いし、からだがそれらを攻撃することで起こる病気です。関節リウマチや全身性エリテマトーデス、血管炎などがあります。
【支持基底面積】
からだを支える明晰なことです。立位の状態では両足の間隔が支持基底面積となり、支持基底面積を広くとると安定した姿勢が取れます。
【脂質】
5大栄養素の1つでからだの主なエネルギー源となります。1グラム当たり9kcalのエネルギーを産生し、細胞膜やホルモンなどの材料となります。
【脂質異常症】
血液中の総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪のいずれかが過剰、またはHDLコレステロールが不足している状態です。動脈硬化の原因となります。
【四肢麻痺】
両手両足の麻痺のことをいいます。頸椎の損傷や脳の障害、筋疾患などにより両手両足の運動機能や知覚機能に障害が起こります。
【歯周病】
歯垢内の細菌が原因となり歯を支えている歯槽骨や歯茎に起こる炎症性疾患であり、歯肉炎や歯周炎などの総称です。歯を失う主要な原因とされています。
【思春期やせ症】
思春期に摂食障害により体重が標準より大幅に下回る状態です。放置すると月経不順、卵巣や子宮の発育障害、脳萎縮、精神症状などが現れ突然死するリスクもあります。
【自助】
他人の力に頼らずできる事は自分の力で行うことです。「自立」という言葉で表現されることもあります。
【視床】
間脳の一部で視覚、聴覚、痛覚、味覚などの感覚刺激を大脳皮質に伝える中継点となる部分です。
【視床下部】
間脳の一部で自律神経である交感神経と副交感神経の調節を行っています。また、下垂体ホルモンの分泌調整の中枢の役割も果たします。
【自傷他害行為】
自分を傷つけたり自殺を図ったり他人に危害を加えたりすることです。精神・知的障害などの患者にみられます。精神保健福祉法に基づく措置入院や緊急措置入院の際の要件とされています。。
【自助具】
からだの不自由な人が日常動作を自力で行えるように作られた補助具のことです。お箸やスプーン、コップなど様々なものが存在します。
【自助グループ】
同じ困難や障害、病気のある人が悩みの分かち合いや連携のため自発的に集まったグループのことです。同じ障害を持った者やアルコール依存症の団体などが存在します。
【視神経】
視覚を司る神経のことです。眼球の奥の網膜で感じた視覚情報を脳へ伝える働きをします。
【施設介護サービス費】
要介護者が施設で介護サービスを受けたときの費用に対する保険給付です。食事費用などの標準負担額と自己負担分の1割を引いた額が給付されます。
【施設介護支援】
施設の職員が現在、提供されている介護サービスが利用者の課題やニーズに合わせた見直しや改善を行い、より効果の高い施設介護支援サービスを図る一連の過程です。
【施設サービス】
施設サービス計画に基づき要介護者が介護保険施設で受けるサービスのことです。「介護福祉施設」「介護保険施設」「介護療養施設」の3種類があります。
【施設サービス計画】
施設に配置されている介護支援専門員(ケアマネージャー)が入所者ごとに作成する介護サービス計画のことです。介護保険施設で入所者にサービスを提供する際に作成する必要があります。
【施設入所支援】
施設に入所する障害者に対し夜間を中心に、入浴、排泄、食事等の介護を始めとした必要な日常生活娘の支援などを行うサービスです、
【施設ホスピス】
介護保険施設や緩和ケア病棟などにおけるホスピスケアのことです。ここではがん末期の患者などを対象とした疼痛管理や精神面のサポートに重点を置いた終末期医療を中心に行われます。
【死前喘鳴】
気道内に分泌物が溜まりゴロゴロと言う音が喉のあたりからする状態のことです。死が切迫した人によくみられます。
【自然排便法】
大腸の働きに任せ自然に排便させたものをパウチ(ストーマ袋)で受け止め、たまったら捨てる人工肛門(ストーマ)の便の管理方法の1つです。排便を促すために腰背部に温罨法を施したり、腹部マッサージを行ったりします。
【自走用車いす】
利用者自らが手や足で操作して動かす車いすのことです。氷につけられたハンドリムやブレーキを操作する必要があり、それを扱う腕の力も必要となります。
【持続的携帯型腹膜透析(CAPD)】
腹腔透析法の1種です。6〜8時間おきに腹腔に刺したカテーテルとバックをつなぎ、腹腔内の透析液を排出した後に新しい透析液を体内に入れる透析方法です。バックは交換時以外カテーテルとつなぐ必要はありません。
【死体検案書】
死亡を証明する書類の1つです。最終診察後24時間以内で死因が診療中の傷病以外の場合には、医師が死体を検案し、死体検案書を作成しなければならない。ただし歯科医師が作成することができません。
【肢体不自由】
身体障害者の種別の1つです。手足の麻痺や欠損、筋力低下、運動失調、不随意運動、関節の疼痛や可動域制限などの機能障害を指します。
【市町村介護保険事業計画】
介護保険給付を円滑に実施するために市町村が策定する介護保険事業計画のことです。法律で3年を一期とする計画策定が義務付けられており、この計画に基づき介護保険料が設定されます。
【市町村特別給付】
介護保険において全国一律に給付される介護給付・予防給付以外の市町村が条例で独自に定める給付のことです。移送サービスや配食サービスなどがあります。
【市町村保健センター】
市町村に設置された住民の健康相談や保健指導、健康審査、予防接種、精神保健、認知症予防等の事業を行う地域保健推進機関の拠点となる施設のことです。
【市町村老人福祉型】
今後、必要になる老人福祉サービスの量を把握し、整備するために市町村が定める計画のことです。介護保険事業計画と一体で策定しなければなりません。
【緩張熱(しちょうねつ)】
38度以上の体温が1日中続き、日内変動が1度以上で上下する熱のことです。化膿性疾患や敗血症などが原因でみられます。
【膝蓋骨】
膝の前面にあり膝関節を構成する円形の骨のことです。一般的には膝の皿と言われる部分です。
【失禁】
自分の意思とは関係なく尿や便が漏れる状態のことです。尿道や膀胱などの機能的な障害や排泄に関係する神経系の障害によるものなどがあります。
【シックハウス症候群】
住宅建材や家具の接着剤、溶剤から発生する化学物質などが室内の空気を汚染するが原因で起こる健康障害のことです。症状としては目や皮膚への刺激、倦怠感、頭痛など症状は様々です。
【失行】
高次機能障害の1つです。運動機能に異常はないが、行為を行う意思があるのにもかかわらず自分の意図した動作がうまくできない状態のことです。例えば服が着たいのに服を着れない「着衣失行」などがあります。
【失語症】
高次機能障害の1つであり、発声器官や聴覚には異常は見られないが言葉の読み書き点、発話などが困難になる障害です。大脳の言語中枢の損傷により起こります。失語症には大きく分けて2つ種類あり、
①言葉は理解できるが自分のことをうまく話せず話し方がたどたどしくなってしまう「ブローカ失語(運動性失語)」
②すらすら話すことができるが言葉を理解することができず言い間違いなどが増え理解しづらい言葉になってしまう「ウェルニッケ失語(感覚性失語)」があります。
【失神】
脳への血流の低下が原因となり、一時的に意識を失うことです。不整脈や出血、過度の興奮などで起こります。
【湿疹】
発疹、赤み、水泡や痛み、激しいかゆみを伴う皮膚の炎症です。アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、かぶれなどで湿疹でみられます。皮膚の乾燥により湿疹が出ることが多いので、特に高齢者では老人性皮膚掻痒症など皮膚の保湿などの手入れが重要となります。
【失調】
体の機能の調節や調和がうまく取れていない状態です。運動や神経の失調、栄養失調などがあります。筋力があっても調和が取れず歩行困難となる場合もあります。
【失調性歩行】
歩行にばらつきがあり歩くとからだがふらつく状態です。脳機能障害などが原因で起こります。
【嫉妬妄想】
妄想の1種で配偶者が浮気をしているのだと思い込んでしまう状態です。統合失調症やアルコール依存症、アルツハイマー型認知症などでみられることがあります。
【室内気候】
室内の温度、湿度、気流などを総合とした室内環境のことです。適切な室内環境とは「温度22 ±2℃」「湿度50〜60%」「気流0.5/sec」が基準となります。
【失認】
高次機能障害の1つで視覚や聴覚、触覚に異常はないのに見聞きしたものや触ったものなどを正しく認知できない状態のことです。
【湿布】
あんぽ療法の1つで炎症や血行不良などの治療のためにお湯や冷水、薬液などを浸した布を患部に当てる事です。冷湿布と温湿布があります。
【実務者研修】
2016年(平成28年)以降介護福祉士の資格取得において必須条件となる研修のことです。介護福祉士の受験の要件は、3年以上の実務経験に加え、実務者研修者の資格が必要となります。
【失明】
病気や怪我などにより今まで見えていた目が見えなくなる事です。失明する原因として一番、多い疾患が緑内障になります。生まれつき目が見えない先天性視覚障害者の場合には使用される言葉ではありません。
【指定介護療養型医療施設】
主に医療法人が運営する都道府県の指定を受けた介護施設です。医療的管理下でのケアが必要な要介護者が生活し、食事や排泄介助などの介護サービスや医療処置やリハビリなどが行われます。
【指定介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)】
社会福祉法人や地方自治体等が運営する都道府県の指定を受けた介護施設です。寝たきりなど重度の介護を必要とする要介護者が生活し、食事や排泄介助などの介護サービスなどが行われます。要介護3以上の方が対象となっています。
【指定居宅介護支援事業者】
都道府県の指定を受けた事業者でケアマネジャーが在籍し、要介護認定者のケアプランの作成や連絡調整などを行います。
【指定居宅サービス事業者】
都道府県の指定を受けた居宅サービス事業者です。利用者との契約に基づき訪問介護や通所介護などのサービスを提供します。
【指定サービス】
介護保険と障害者総合支援法に基づき、都道府県知事の指定を受けた事業者によって提供されるサービスのことです。
【指定事業者】
国や地方自治体にサービスを提供できる事業者であると指定を認められた事業者のことです。社会福祉分野では介護保険の指定居宅サービス、障害者総合支援法の指定障害者福祉サービスなどの各事業者があります。
【指定市町村事務受託法人】
介護保険に関して、市町村が給付の新規認定や更新認定の調査などを委託できる法人のことです。都道府県知事によって指定されます。
【指定通所リハビリテーション】
都道府県の指定を受けたリハビリテーション施設です。介護老人保健施設、病院、診療所のいずれかであり「理学療法士」「作業療法士」「言語療法士」「看護職員」「介護職員」のいずれかが専従職員として配置されていることと、専任の常勤勤務の医師が配置されていることが義務化されています。
【指定特定施設入居者生活介護】
都道府県の指定を受けた有料老人ホームや経費老人ホームなどで入居者の食事や入浴などの日常生活上の介助や機能訓練などを提供しています。
【指定訪問看護ステーション】
都道府県の指定を受けた事業所であり、保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士または言語聴覚士が居宅で介護を受ける対象者の自宅へ訪問して療養所の世話及び必要な診療の補助を行います。
【指定訪問入浴介護】
都道府県の指定を受けた事業者が入浴が困難な在宅対象者の自宅に浴槽を持ち込み入浴介護サービスを提供することです。
【シーティング】
主に車いす上で適切な座位姿勢を保持することです。快適な姿勢を保持することで障害の悪化や褥瘡などの予防につながります。
【児童委員】
子育てに関する相談や保健福祉に関する援助または指導などを行う民間ボランティアのことです。都道府県知事の指揮監督を受け民生委員と兼務しています。児童家庭福祉活動を行うことを目的としています。任期は3年とされており基本的には給与の支給はありません。
【自動運動】
拘縮予防のために行うリハビリテーションの1つです。自分の意思と力でからだの障害のある部分や筋肉を動かします。他者の力を借りて運動する他動運動とセットで行うと効果的です。
【児童虐待】
児童の保護者などによって行われる虐待です。「身体的虐待」「心理的虐待」「性的虐待」「育児放棄(ネグレクト)」の虐待の種別があります。高齢者の場合、「経済的虐待」も考えられます。
【児童虐待防止法(児童虐待の防止等に関する法律)】
2000年(平成12年)に制定された法律です。この法律では児童虐待の禁止・予防に関する国や地方公共団体の責務、虐待を受けた児童などに対する保護・支援などが定められています。
【児童相談所】
都道府県や指定都市に設置が義務付けられている児童福祉の相談機関です。相談に対する支援や調査のほか児童・家庭への指導、児童の一時保護なども行います。
【自動排泄処理装置】
排尿や排便を自動で吸引する装置のことです。尿や便の経路となる部分が分割でできており、要介護者やその介護を行うものが容易に使用できる福祉用具です。ちなみに自動排泄処理装置のチューブの部分は特定福祉用具として販売の対象となっています。
【児童福祉司】
児童福祉法に基づいて市区町村などの自治体に属する児童相談所に配置される専門職員です。児童の保護、福祉に関する相談、必要な調査や支援を行います。
【児童福祉法】
1947年(昭和22年)に制定された児童福祉に関する福祉三法の1つです。児童福祉に関する理念や基本的事項、児童福祉を担当する機関に関する事項、各種施設事業に関する事項などが定められています。
【シナプス】
脳の神経細胞間をつないでいる構造のことです。脳では膨大な数の神経細胞が回路を形成し、刺激を伝達することで情報を処理しています。
【視能訓練士(ORT)】
視機能の検査や回復に向けた矯正・訓練を行う国家資格を持つ専門職です。
【死の3徴候】
「呼吸停止」「心臓停止」「同行拡散」の3つの反応停止のことをいい、死の判定の際に用いられる判断基準です。
【痺れ】
触覚、痛覚など知覚神経の障害で起こる感覚異常です。病気の初期症状で起きることも多いため注意が必要です。運動麻痺、感覚鈍麻などの場合でも起こることがあります。
【四分盲(4分の1半盲)】
左右いずれかの目に置いて上の視野、または下の視野が欠損した状態です。
【自閉症】
言語の発達の遅れやコミュニケーション能力、対人関係に困難が生じる発達障害の1つです。多動や奇声などの問題行動をとることがあります。
【嗜癖(しへき)】
特定の物や行動等への要求が強く、依存性が生じた状態のことです。酒、タバコ、薬物、ギャンブルなどへの嗜癖が問題となり依存症となります。
【司法解剖】
犯罪性のある死体やその疑いのある死体に対して、死因を究明するために行う解剖です。死体解剖保存法に基づき知事の任命を受けた監察医が行うことが義務付けられています。また、遺族の了承を得て解剖をすることがほとんどのケースです。
【脂肪エネルギー比率】
1食、または1日の食事の総摂取エネルギーに占める脂肪の割合のことをいいます。「日本人の食事摂取基準」(2015年版)によると、一般成人30〜60歳の脂肪エネルギー比率の目標量は20〜30%となっています。
【脂肪肝】
飲酒や肥満、糖尿病などが原因で肝細胞に中性脂肪が異常に蓄積された状態のことです。脂肪肝になると「慢性肝炎」「肝硬変」に移行する恐れがあります。
【脂肪酸】
脂質の構成成分の1つです。動物性脂質の「飽和脂肪酸」、魚類や植物性脂質の「不飽和脂肪酸」に分けられます。
【死亡診断書】
死亡を証明するための書類の1つです。診察後24時間以内に患者が死亡した場合や死亡に立ち会った医師(歯科医師も含む)が作成します。死亡診断書と死亡届を市区町村へ提出し、火葬許可証を受け取ります。
【死亡届】
死亡者について死亡の事実を知った日から7日以内に市区町村役場に届ける義務がある書類です。死亡診断書または死体検案書を添付します。
【染み抜き】
洗濯やドライクリーニングで落ちない汚れを薬品や溶剤などを使いシミを落とすことです。時間が経つと汚れが落ちにくくなるので染み抜きは早めに行う必要があります。
【嗜眠(しみん)】
意識障害の程度を表すようです。強い衝撃を与えると一時的に目覚めるが、刺激を止めると睡眠状態に戻ってしまう状態のことをいいます。
【市民後見人】
成年後見制度における一般市民による後見人のことです。親族後見人と専門職後見人(弁護士、司法書士、社会福祉士など)の中間に位置づけられています。
【シムス位】
うつぶせと横向きの間の姿勢です。下側の手は後ろに伸ばし上側の足の膝は深く曲げ、下側の足の膝は軽く曲げます。
【視野】
目を動かさずに自然に見える範囲のことです。一般的に耳側95〜100度、鼻側と上方60度、下方70度までが正常な視野とされています。
【シャイ・ドレーガー症候群】
治療法が確立できていない原因不明の自律神経変性疾患です。起立性低血圧、排泄障害や小脳症状、パーキンソン症状などが見られます。介護保険では特定疾病として定められています。
【社会参加】
孤立しがちな高齢者や障害者が地域住民などと交流を保ち、外出したり社会活動に参加したりすることです。障害者の方は社会参加することを目的に地域支援事業である移動支援を使うことが多いです。
【社会資源】
社会福祉に置いて援助や介助に役立つ制度や組織、人材などあらゆる資源の総称のことをいいます。法人や行政機関などの「フォーマル」なものと、家族やボランティアなどの「インフォーマル」なものが存在します。
【社会生活技能訓練(SST)】
認知行動療法の1つで社会生活能力を養う訓練です。対人関係の対応方法や、社会生活における自立に必要な技能を学ぶリハビリテーションです。
【社会手当】
「児童手当」「児童扶養手当」「特別児童扶養手当」「特別障害者手当」「障害児福祉手当」「福祉手当」の6つの手当で構成される社会保障です。
【社会的入所】
施設などへの入所への必要性がない障害者や高齢者が引き取り拒否や虐待などの家庭の事情などにより施設で生活することをやむを得ない状態です。
【社会的入院】
医学的な治療は終了し、入院治療の必要がないにもかかわらず介護や住環境、地域社会の受け入れの問題から退院できずにそのまま病院で生活している状態のことです。
【社会的不利】
機能や能力の障害の結果として社会的不利益を受けることです。障害を理由とした公共機関の利用や入店拒否、就学や就職拒否などがこれにあたります。
【社会的リハビリテーション】
世界保健機関(WHO)によるリハビリテーション領域の4分類の1つです。経済的・社会的困難を減らし、障害者の社会参加を援助するものです。
【社会福祉】
高齢者、障害者、児童などの生活を支援するため医療、住宅、教育などの公的扶助や必要な制度の整備などを行うことです。
【社会福祉援助技術(ソーシャルワーク)】
利用者に社会福祉サービスを提供する際に必要な対人援助の総称です。利用者の課題解決に向けた支援を行います。大きく「個別援助技術(ケースワーク)」「集団援助技術(グループワーク)」「地域援助技術(コミュニティーワーク)」があります。
【社会福祉基礎構造改革】
社会福祉制度を利用者の視点で築いていくことを目的として中央社会福祉審議会で示された改革と、2000年(平成12年)から2003年に実施された構造改革いいます。この時に社会福祉法や介護保険、支援費制度の制定・導入などが行われました。
【社会福祉協議会】
住民の福祉向上を目的に「福祉事業の調査・企画・助成・普及」を行う社会福祉法に基づく公益法人です。全国の都道府県に設置されている「都道府県社会福祉協議会」と市区町村に設置されています「市区町村社会福祉協議会」があります。
【社会福祉士】
社会福祉に関する専門知識や技術を持って精神や身体に障害がある人の相談、指導、その他の援助業務を行う専門職です。国家資格であり国家試験に合格した後、厚生労働大臣の免許を受ける必要があります。
【社会福祉士及び介護福祉士法】
社会福祉士及び介護福祉士の資格、業務内容、業務規定を定めて、その業務の適正化と社会福祉の増進への寄与を目的とし1987年(昭和62年)に制定された法律です。
【社会福祉事業】
社会福祉を目的とするすべての事業の総称です。利用者の保護を目的とした「第1種社会福祉事業」と在宅での生活を支えることを目的とした「第2種社会福祉事業」があります。
【社会福祉施設】
高齢者、障害者、児童などの日常生活の支援、技術指導など福祉サービスを提供する施設です。児童福祉施設、障害者施設などがあります。
【社会福祉主事】
都道府県や市町村の福祉事務所に在籍し、保護・援助を必要とする人のために相談や指導を行う職員のことです。また、その職の任用資格を指します。
【社会福祉政策】
一般的には生活保護法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法などのことがいわれ、主に高齢者、障害者、児童などの支援を目的とした政策です。広義の場合には、社会保障、雇用保障、医療、教育、在宅保障なども含みます。
【社会福祉法】
2000年(平成12年)に施行された社会福祉事業の全分野の共通的基本事項を定めた法律です。福祉サービス利用者の利益の保護や地域福祉の推進などを目的としています。
【社会福祉法人】
社会福祉事業を行うことを目的とした公益法人です。事業経営の基盤強化や透明性の確保、サービスの質の向上などが求められます。
【社会復帰】
病気や怪我、障害などで社会活動が困難であった人が機能訓練や職業訓練を行うことにより、再び社会人としての活動を再開することです。
【社会保険】
疾病、老齢、失業、死亡などの事故に備えて加入者が保険料を支払い、保険事故が起こった場合に給付を受けられる公的保険制度です。「医療保険」「労働者災害補償保険」「雇用保険」「介護保険」「年金保険」の5種類があります。
【社会保険方式】
社会保険制度を運営するために必要な基本的財源を被保険者の負担する保険料、公費、利用者の自己負担で補う財政方式のことです。
【社会保障】
国民の生活を生涯にわたって国が保障する制度です。日本では「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「保健医療・公衆衛生」の各制度から構成されています。
【社会保障審議会】
厚生労働省所管の審議会の1つです。厚生労働大臣の諮問機関で社会保障、人口問題などに関する調査審議や意見の陳述が行われています。
【社会モデル】
障害者が社会的不利な立場にあるのは社会環境に原因があるとする考え方です。社会モデルでは、障害者が社会に完全参加できるように障害者の周りの環境を変化させることが重要とされています。
【社会リハビリテーション】
病気や怪我などで障害のある人が自分の能力を最大限に生かして、社会参加を実現する能力の取得を目的とした社会生活技術訓練です。
【視野狭窄】
視野が狭くなる視野障害のことです。中心に向かって視野が狭くなっていくものを「求心性視野狭窄」といわれ緑内障が原因で起こる視覚障害です。
【若年性認知】
64歳までに発症した認知症のことです。脳血管性認知症、アルツハイマー型認知症のものが多いが、前頭側頭型認知症やレビー小体型認知症などでも稀にみられます。
【遮光眼鏡】
眩しさの原因となる紫外線や光線を効果的に遮断し、対象物を見やすくするレンズをつけたメガネのことです。補装具の支給対象であり、視覚障害者総合支援法における補装具費が支給されます。
【ジャーゴン】
失語症の症状の1つです。発語が多くすらすら話しているが、話している言葉の意味や内容は理解できない状態です。ウェルニッケ失語(感覚失語)でよくみられる症状です。
【視野障害】
視野が狭くなったり、部分的に欠損したりする障害のことです。視野狭窄や中心暗点などがあります。
【尺骨】
手首から肘までの前腕にある2本の骨のうち小指側の骨のことです。
【尺骨遠位端骨折】
手首の位置での尺骨の骨折です。高齢者が転倒して手を吐いた時などによく起こりやすい骨折です。
【尺骨神経麻痺】
尺骨神経が麻痺になり機能しなくなる状態です。外傷などが原因で起こります。これにより鷲手といわれる指が曲がった状態になってしまいます。
【斜方接近法】
ベッドから車いすに移る際、車いすを健側でベッドに対して30〜45度の角度で設置する方法です。これにより健側の手足を使って移動しやすくなります
【シャワーチェア】
高齢者や障害者が入浴する際、シャワーを浴びたり、からだを洗ったり、洗髪する際に座る入浴時に使用するいすです。
【シャワー浴】
浴槽に座る入浴が難しい時などにシャワーを浴びてからだを清潔に保つ入浴方法です。湯船に入らないため保温効果は少ないが体力の消耗や負担が少ないのがメリットです。
【シャント】
血液透析を行う際などに十分な血液量を得るために人工的に腕の動脈と静脈をつなぎ、動脈から静脈へ直接血液を流すことです。
【終活】
生きている間に人生のエンディングを考えることで自分らしく生きる活動のことです。葬儀や墓などの事前準備も含みます。生きている間に葬儀を行う「生前葬」も存在します。
【住環境整備】
高齢者や障害者が地域で生活を継続できるように住環境整備することです。住宅そのものの整備だけではなく、交通や街全体のバリアフリーも含まれます。
【周期性四肢運動障害】
睡眠中に手や足の筋肉に痙攣が起こり、眠りが中断される高齢者によくみられる症状です。
【収集癖】
認知症高齢者に見られる行動の1つです。他者にとっては価値のないように見えるものを手当たり次第に集めてきます。対応としては本人にとっては意味があるので否定せずに対応することが重要です。
【重症筋無力症】
自己免疫疾患の1つです。神経からの刺激が筋肉に伝わりにくくなり筋肉の力が弱くなります。顔や手足の筋肉から進行していき、最後には呼吸筋が侵されます。特定疾患治療研究事業の対象疾患です。
【重症心身障害者(児)】
重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複している障害者のことをいいます。日常生活の全面的な介助が必要ですが、障害者自身ができることみつけて残存能力を活用した支援が重要です。
【住所地主義】
住民基本台帳上の住所のある市町村の運営する保険の被保険者となることです。国民健康保険や国民年金、介護保険などの社会保険においては住所地主義がとられています。
【住所地特例】
介護保険などで介護保険施設などに入所する際、自宅から施設のある市町村に住所を移転した被保険者については、移転する前の市町村を保険者とする特例措置のことです。施設の住所地である市町村に財源負担が偏らないことを目的としています。
【住宅改修】
介護保険サービスの1つです。要介護者などが手すりの設置など住宅改修を行った際には住宅改修費が支給されます。一定の限度額内でかかった費用のほとんどが償還払いとされます。
【住宅型有料老人ホーム】
食事や生活支援などのサービスを提供する高齢者向けの入居施設です。特定施設入居者生活介護の指定は無いため自立状態の人も利用が可能です。介護サービスを希望する場合は、利用者やその家族が外部事業者との契約により訪問介護などの在宅サービスを利用することができます。
【住宅改修費支給限度基準額】
住宅改修費が支給される限度額のことです。要介護度にかかわらず一定額が定められており、かかった費用の一部は自己負担となります。原則は1人1回の利用であるが、転居したり要介護度が著しく重くなった場合には、改めて支給申請ができます。
【住宅内事故】
住宅内で起こる事故で、交通事故よりも死亡数が多いとされています。不慮の溺死・溺水、転倒・転落、不慮の窒息などの事故があります。
【住宅扶助】
生活保護の扶助の1つで原則としては金銭給付です。被保護者に居住の賃貸費、改修費などが支給されます。
【集団援助技術(グループワーク)】
社会福祉援助技術の1つで、集団の持つ特性や利点を活用し、要援助者の抱える問題解決を目指すことを目的としています。
【集団訓練】
リハビリテーションの1つです。数名のグループで簡単な体操や筋力トレーニングストレッチなど行います。
【集団リハビリテーション】
集団で行うリハビリテーションで孤独に陥りがちな高齢者や障害者が仲間と共に楽しく行えるといったメリットがあります。
【柔道整復師】
骨折、脱臼、打撲などの怪我に対して、整復法、固定法、後療法の施術を行う国家資格保有者です。
【重度障害者等包括支援】
障害者総合支援法における介護給付です。重度の障害者に複数のサービスを組み合わせて包括に提供することができます。
【重度障害者用意思伝達装置】
会話や筆談、キーボード操作ができない重度障害者向けのコミニケーションツールです。舌や呼気を使って会話や家電の操作も行えます。障害者総合支援法の補装具費の対象です。
【重度訪問介護】
障害者総合支援法における介護給付です。常に介護を必要とする重度の四肢不自由者に対して居宅で入浴、排泄、食事の介護、生活に関する相談や助言、外出時の移動支援などを行います。
【十二指腸潰瘍】
十二指腸の粘膜に潰瘍ができた状態です。腹痛、嘔吐、吐血などの症状が現れ、進行すると穿孔が起こることがあります。
【揉捻法】
指と手のひらで筋肉に圧力を加えて揉む方法です。マッサージの手法の1つです。
【周辺症状(BPSD)】
認知症による行動と心理症状のことであり、記憶障害や判断力障害などの中核症状に本人の性格や生活環境などの要因が加わって二次的に出てくる症状のことです。暴力、暴言、徘徊、拒食などの行動障害。せん妄、妄想、幻覚、ううつなどの精神障害があります。ここによって症状が大きく異なります。
【終末期】
死が近づいた時期を示します。治療しても回復する見込みがない。または一般的に数週間ないし、およそ6ヶ月程度の寿命を指します。
【羞明】
眩しさを異常に感じる状態です。白内障、網膜色素変性症、緑内障、難病性網膜症、視神経萎縮などで起こります。
【就労移行支援】
就労を希望する障害者を対象に生産活動、職場体験、訓練、求職活動支援、職場開拓などが行われる障害者総合支援サービスの1つです。
【就労継続支援】
一般企業などに雇用されることが難しい障害者に就労の機会を提供し、知識や能力の向上のために必要な訓練などが行うれることを目的とした障害者総合支援サービスの1つです。
【粥腫(じゅくしゅ)】
血管の内側に付着した粥状のコレステロールの塊です。動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を招くリスクがあります。別名アテロームやプラークともいわれます。
【縮瞳】
瞳孔が収縮している状態です。瞳孔を囲む虹彩に異常があるときに起こります。長期にわたる糖尿病などで起こります。
【宿便(滞留便)】
腸内に長時間滞っている便のことです。必要に応じて浣腸や摘便など治療を行う必要があります。
【手根骨】
手首から手の先側にある8つの骨のことです。大菱形骨、少菱脛骨、舟状骨、有頭骨、有こう骨、月状骨、三角骨、豆状骨からなります。
【主治医】
病院においてその患者の治療の中心になって担当する医師のことです。また診療所なので在宅の患者の健康状態を継続的に観察をする場合もあります。かかりつけ医やホームドクターともいわれます。
【主治医意見書】
主治医が被保険者の障害の原因となる疾病や負傷の状況について、医学的な所見を示した意見書です。介護保険の要介護認定の判定に必要となります。
【主訴】
利用者や患者が訴える主要な問題や症状のことです。
【腫脹】
炎症、充血、腫瘍などによってからだの器官の一部が腫れている状態のことです。
【出産扶助】
生活保護法による扶助の1種です。出産に必要な費用を支給されます。
【受動喫煙】
喫煙者の周囲による喫煙していないものが喫煙者の出した煙を吸うことです。喫煙した人と同等かそれ以上の被害を受けるといわれています。
【主任介護支援専門員】
高齢者や家族の相談・指導、専門職との連絡調整、介護支援専門員の助言・指導などを行います。実務経験が5年以上のある介護支援専門員が所定の講習を修了してなることができます。
【主任介護支援専門員研修】
要件を満たす介護支援専門員を対象に都道府県が行う法定研修です。業務に必要な知識や技術を習得し、地域包括ケアシステム構築に向けた地域づくりを実践できる人材の養成が目的とされています。
【守秘義務】
業務を通じて知りえた情報を正当な理由なく外部に漏らしてはならないことです。医療・福祉関係者にも義務が化されています。
【腫瘍】
異常に増殖する細胞の集まりです。良性と悪性があり悪性腫瘍は「悪性新生物(がん)」といわれます。
【受容】
利用者の行動や考えを介護者、相談者の価値観を挟まずそのまま受け止めることです。利用者の人格を尊重し、行動の背後にある感情を温かく受容することが支援では重要です。
【受容的態度】
相手の言葉、感情などに対して非難や評価など行わずに、ありのままに受け入れることです。
【腫瘍マーカー】
体内に悪性腫瘍があると作り出される特異な物質で腫瘍の存在、種類、進行の程度、治療の効果を知る上で目印となります。血液や組織、体液などから検出します。
【手浴】
部分浴の1種で手をお湯につけてマッサージをします。清潔保持はもちろんのこと、むくみ、拘縮の進行の予防、リラックス効果にもなります。
【種類支給限度基準額】
介護保険においてサービスの種類ごとの支給限度基準額です。サービスの提供が不足する地域でも公平を保つために市町村が条例で定めます。
【手話】
聴覚障害者のコミニケーションの手段の1つです。手指の形、動き、表情などによって意味を伝えます。表現方法により「日本語対応手話」と「日本手話」の2種類があります。
【手話通訳士】
手話通訳の技能者の資格を取得したものです。手話通訳経験が3年程度あり、社会福祉法人聴力障害者情報文化センター実施の手話通訳技能認定試験に合格すると同センターより手話通訳士として認定されます。
【巡回型訪問介護】
要介護者の自宅を定期的に訪問し、入浴、排泄、食事の介助など身体介護サービスを提供することです。
【准介護福祉士】
2年以上の介護福祉士養成施設を卒業し、介護福祉士国家試験を未受験・不合格となった者のことをいいます。または5年連続の実務経験がないものに付与される国家資格です。平成34年以降は、養成施設卒業者への国家試験が義務付けられて不合格者の者にも付与されます。
【巡回訪問入浴車】
寝たきりの高齢者や重度の障害者等の自宅を訪問して入浴サービスを行う専用の自動車です。介護保険の訪問入浴介護や障害者総合支援法の訪問入浴サービス事業などで訪問入浴のサービスが受けることができます。
【循環器系】
血液やリンパ液などを全身に循環させる心臓、血管、リンパ管、リンパ節などの循環器全体のことを指します。。循環器系の役割としては酸素や栄養素、代謝産物などを全身に供給し、各部から老廃物を排出する仕組みがあります。
【循環器疾患】
全身に血液やリンパ液などを輸送し循環させるための器官に何かの異常が発生する疾患です。高血圧症、動脈瘤、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈などで、多くは生活習慣病に含まれます。
【准看護師】
看護師に準ずる国家資格です。准看護師養成所などを卒業し、准看護師試験に合格後、都道府県知事が免許交付を行います。現在は准看護師から看護師への移行が進められています。
【準言語】
言葉を発する時に伴う音の強弱や長短、抑揚などの語調です。
【除圧】
褥瘡予防などのために体位変換や除圧用具の使用などで、からだの一部に圧力がかからないようにすることです
【除圧用具(減圧用具】
褥瘡の予防や治療のために使用するマット、パット、シートなどのことです。褥瘡の予防には除圧することも効果的ですが栄養管理も重要となります。
【消炎鎮痛剤】
怪我などで炎症を起こした部位から炎症が発して、痛みを誘発する物質プロスタグランジンの作用を抑える薬です。
【昇華】
社会的に認められない要求や行動を社会的に認められている行動などで満足させることです。例えばスポーツ等にエネルギーを向けることによって欲求を満たすといった考え方です。精神分析学の適応機制の1つです。
【障害】
身体又は精神において一定の機能が常に低下しており日常生活に支障がある状態です。
【障害基礎年金】
国民年金加入者が病気や怪我で障害を負った場合に支給される年金です。障害の程度に応じて金額が定められています。
【障害共済年金】
共済年金加入者が病気や怪我で障害を負った場合に支給される年金です。障害の程度に応じて金額が定められています。
【障害厚生年金】
厚生年金加入者が病気や怪我で障害を負った場合に支給される年金です。障害の程度に応じて金額が定められています。
【障害高齢者】
身体障害、知的障害又は精神障害のある65歳以上の人です。
【障害高齢者の日常生活自立度判定基準】
障害のある高齢者を対象として日常生活自立度を判定するための基準です。4つの判定基準があり「ランクJ」→「ランクA」→「ランクB」→「ランクC」で定められます。ランクJが最も障害程度が軽く、ランクCが最も障害程度が重い判定基準になります。
【障害児】
18歳まで心身に障害のある子供です。
【障害支援区分】
障害の程度により必要とされる標準的支援を示すために厚生労働省令で定めた区分です。2014年(平成26年)の法律改正により「障害程度区分」から「障害支援区分」に名称が変更されました障害支援区分は、区分1〜6に分類され、数字が増えるほど障害程度が重くなります。
【障害児福祉手当】
20歳未満で在宅の重度障害児に対して、障害による精神的、物質的な負担の軽減を目的として支給されます。
【障害者】
心身に障害のある18歳以上の人です。障害および社会的障壁によって継続的に日常・社会生活に相当な制限を受ける状態にある者をいいます。
【障害者介護給付費等不服審査会】
障害者総合支援法において市町村の行った障害程度区分認定や支給決定に関して障害者から不服申し立てがあった場合に審査を行う機関です。都道府県知事が設置する義務があります。
【障害者基本計画】
障害者の自立と社会参加を支援する施策を進めるために国が策定する基本計画です。
【障害者虐待防止法】
障害者への虐待を防ぐための法律です。虐待発見者の通報義務が規定されています。被害者だけではなく、虐待に至った養護者の支援も規定されています。
【障害者ケアガイドライン】
障害者の福祉、保健、医療、就労などのニーズと社会資源を結びつけ、地域との調整を図り総合的かつ継続的なサービスを供給する援助法が示されています。
【障害者ケアマネジメント】
障害者が自立した生活を送れるよう障害者のニーズと社会資源を結びつけて、適切なサービスが提供されるように調整し支援することです。
【障害者雇用】
心身に障害がある人を雇用することです。障害者雇用促進法は企業に対して労働者43.5%に応じて2.3%の障害者雇用を義務づけています。
【障害者雇用促進法】
障害者が能力に適した職業に就くことによって自立を促進し、職業の安定を図るための法律です。
【障害者雇用調整金】
障害者雇用率を達成した事業主に対して支給される助成金です。
【障害者雇用率制度】
事業主または国・地方公共団体に対して、法定雇用率に従って身体障害者と知的障害者を雇用する義務が科される制度です。精神障害者は雇用率の算定対象に入るが雇用の義務はありません。
【障害者差別解消法】
障害を理由とする差別の解消を推進することを目的に2016年(平成28年) 4月に施行されました。「合理的配慮」と「不当な差別的取り扱い」について定められています。
【障害者支援施設】
障害者に対して昼間は生活介護、自立訓練または就労移行支援をし、夜間は施設入所支援を提供する施設です。
【障害者試行雇用事業】
知識や経験がないために障害者雇用を躊躇している事業所がお試し雇用の形で障害者を受け入れ、障害者雇用に本格的に取り組む契機とするための事業です。
【障害者自立支援法】
障害者の地域での生活と就労を進め自立を支援することを目的とした法律です。この法律により福祉サービスや公費負担医療など一元的に提供できるようになりました。
【障害者総合支援法】
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援する法律です。障害者自立支援法に変わり2013年(平成25年)に施行されました。障害支援区分の創設により、障害者の範囲に難病が追加されるようになりました。
【障害者団体】
心身に障害がある人で構成された団体です。すべての人に対し差別のない社会の創造や障害者の社会参加を推進する活動などを行っています。
【障害者の権利に関する条約(障害のある人々の権利に関する国際条約)】
すべての障害者の尊厳と権利を保障する人権条約です。2006年国連総会本会議で採択されました。日本は2007年(平成19年)に署名しました。
【障害者の権利宣言】
1975年(昭和50年)の国連総会で障害者の定義を示すとともに障害者の持つ権利を明らかにして加盟国各国にその保障を求めて決議された宣言です。
【障害者プラン】
1996年(平成8年)から実施された「ノーマライゼーション7カ都市戦略」のことです。障害者に対する具体的な政策を定めました。
【消化態栄養剤】
経腸栄養剤です。たんぱく質、脂肪、炭水化物の3大栄養素が消化しなくても吸収できるように加工されています。
【障害手当金】
厚生年金保険において障害等級3級よりも軽度の障害が残った場合に支給される一時金です。共済年金の場合は障害者一時金といいます。
【障害認定】
社会福祉や社会保険制度において支給内容を決めるために障害の種類や程度を認定することです。制度ごとに障害の区分や評価基準の体系は異なっています。
【障害年金】
被保険者が一定の障害状態になったときに支給される公的年金保険における年金のことです。国民年金の「障害基礎年金」「障害厚生年金」「障害共済年金」があります。
【障害受容】
障害があることを当事者が事実として受け入れることです。障害受容に至るまでは様々な過程で困難を乗り越える必要があります。
【障害福祉計画】
障害保健福祉サービスの計画的な基盤整備のため市町村(市町村障害福祉計画)と都道府県(都道府県障害福祉計画)にその策定が義務付けられている計画です。3年ごとに見直す義務があります。
【障害福祉サービス】
障害者総合支援法によって障害者(児)に提供されるサービスです。大きく分けて「介護給付」と「訓練等給付」の2種類があります。
【消化器系】
食物をからだに取り入れて消化・吸収し不要物を排泄する口腔から肛門までの器官の総称です。
【消化器ストーマ(人工肛門)】
直腸がんの手術などによって肛門を切除した場合に腹部に腸の断端を出して設けられる排泄口です。
【消化酵素】
消化液に含まれ食物中の炭水化物、たんぱく質、脂肪などを分解し、消化管から吸収されやすい形に変える酵素の総称です。唾液、胃液、膵液、腸液に含まれそれぞれに分解できる物質があります。
【償還払い】
介護サービス等にかかった費用を利用者が一旦、全額を支払い後から自己負担分を除いた保険給付の額が払い戻される制度です。住宅改修費、福祉用具購入費などが該当します。
【上気道】
気道の上部にあたる鼻から鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭までのことをいいます。
【小規模多機能型居宅介護】
居宅の要介護者を対象に訪問、通所、または短期入所により、入浴、排泄、食事などの介護その他の日常生活上の世話、機能訓練を行います。介護保険の地域密着型サービスの1つです。
【常在菌】
人間の身体に存在し、健康であれば病気を起こさない菌です。病気の増殖を防ぐ役割もあります。しかし、抵抗力の低下で病気の発症をすることもあります。乳酸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌などがあります。
【少子高齢化】
総人口に占める15歳未満の子供の割合が減少し、同時に65歳以上の高齢者の割合が増加する現象が同時に進むことです。近年の日本の人口構造の特徴でもあります。
【上肢装具】
障害を受けた上肢機能を補助するための装具です。使用する目的としては可動域を改善する役目。筋力の低下を補う役目。変形を矯正する役目などがあります。
【硝子体】
眼球を満たし、眼球の形を保持し、網膜を内側から支えるゼリー状の液体です。
【症状精神病】
脳以外の身体の病気に伴ってみられる精神障害の総称です。感染症や代謝障害、内分泌疾患などに症状精神病がみられます。
【小腸機能障害】
小腸の栄養吸収機能が低下したため、必要な栄養を体内に保持できなくなった状態のことです。クローン病や先天性小腸閉塞症、突発性仮性腸閉塞症などでみられます。
【情緒障害】
情緒の現れ方が偏っていたり、その表れ方が激しかったりする状態です。自分の意思でコントロールができず学校生活、社会生活への支障となります。
【常同行動】
跳びはねる、からだを打ちつける、肩を揺らす、うなり声を出すなど無目的な行為を繰り返し行うものです。幼児、知的障害児、発達障害児などのほか認知症患者にもみられる行動です。
【床頭台】
病室でベッド脇に置かれている台のことです。使用目的の多くはテレビ台、引き出し、食事用天板、物入れを兼用します。
【小脳】
大脳の下部にある脳の一部で身体各部の動きやバランスを司る部分です。小脳に損傷を受けると起立障害、歩行障害、手指の機能低下などの症状が現れます。
【小脳性運動失調】
小脳の障害により運動の協調不全となる状態です。手足が震える、身体の各部のなめらかな動きが難しいなどの症状が現れます。
【消費期限】
開封せず定められた方法によって食品を保存した場合に品質の劣化による安全性の欠如がないと認められる期限です。
【消費生活センター】
地方公共団体が消費者保護を目的として設置した行政機関です。消費者の苦情相談、問い合わせの受付、商品テスト、情報提供などを行っています。
【上方移動】
体位変換方法の1つで、ベッド上に寝ている要介護者を頭側に移動させることです。
【情報開示】
福祉サービスの理念である利用者の自己選択や自己決定が可能となるよう提供するサービスに関する情報を利用者や家族へ適切に示すことです。
【賞味期限】
開封せず定められた方法で食品を保存した場合に品質が保たれ美味しく食べられると認められる期限です。
【静脈血栓症(エコノミークラス症候群)】
静脈に起こる血栓症です。足の深部静脈に血栓ができると肺塞栓症を起こす危険もあります。
【静脈注射】
薬剤を静脈内に直接注入する注射です。薬の効果が最も早く現れる方法で緊急処置の場合に用いられます。
【静脈瘤】
静脈の1部が血行障害により拡張し、石のように膨らんだ状態です。下肢に症状が現れることが多く、むくみ、張り、大などの症状があります。
【照明】
人工的な光を発する器具です。高齢者や障害者のいる生活では廊下やトイレ、浴室は居間と同じ明るさにするなど安全や使いやすさに配慮する必要があります。
【消滅時効】
一定期間権利を行使しなかったため、その権利が消滅した時効です。例えば介護保険の保険料撤収の時効は2年です。
【上腕骨】
上腕にある太い管状骨です。上部は肩甲骨とともに肩関節を作り、下部は前腕骨とともに肘関節を作ります。
【職業的リハビリテーション】
リハビリテーションの療育の1種です。利用者に職業の評価、指導、訓練、紹介、雇用支援、フォローアップが行われます。
【食事調査】
いつ何をどれぐらい食べたかを調べることです。食べたものをその都度、記録する「食事記録法」、前日食べたものを聞き取りし記録する「24時間思い出し方」、回答用紙に記入する「食物摂取頻度調査法」があります。
【食事箋】
食事療法が必要な疾患のある人に対して、医師が食事内容を示す処方箋のことです。
【食事バランスガイド】
1日の食事の摂取量の目安と望ましい組み合わせをイラストで示したガイドラインです。健康で豊かな食生活の具体的な目安として、2005年(平成17年) 6月に厚生労働省と農林水産省が決定しました。
【食事療法】
生活習慣病などの病気の予防や症状軽減を目的とした食事を摂取することです。糖尿病、高血圧症、腎臓の病気などでは医師の食事箋に沿って行われます。
【食生活指針】
望ましい食生活を維持するための日本が掲げた10項目の指針です。1985年(昭和60年)に旧厚生省が制定し、2000年(平成12年) に旧厚生省、旧農林水産省、旧文部省の3省が連携し改定しました。
【褥瘡】
同一体位が長時間続くことにより、体重により圧迫され続けた部位の血流が滞り、皮膚や皮膚の下部組織に赤み、ただれ、傷などができる状態です。病状が進行すると皮膚が壊死することもあります。
【褥瘡感染症】
褥瘡の起きた皮膚や傷口に細菌が感染した状態です。重症化すると骨髄炎や敗血症などを起こし生命に危険が及ぶこともあります。
【褥瘡予防器具】
体圧を分散し褥瘡を防ぐ器具です。エアマット、ウレタンフォーム、ウォーターマットなどが使用されます。貸与の場合は介護保険対象です。
【食中毒】
飲食物に含まれる細菌、ウィルス、ふぐやキノコなどの自然毒、化学物質などが原因により、下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状が現れる状態です。
【食道音声】
がんなどで喉頭の摘出手術をした場合の発声法の1種です。声帯の代わりに食道の粘膜のヒダを振動させて発生します。
【食道がん】
喉(咽頭)と胃の間をつなぐ器官である食道にできるがんです。喫煙と飲酒が発症リスクを高くする要因とされています。
【触読】
視覚障害者などが点字などを指先で触れたり擦ったりして読むことです。
【食品成分表】
各食品の栄養成分を示したものです。最新版は2015年(平成27年)文部科学省公表の「日本食品標準成分表2015年版(7訂)」になります。
【食品の規格と表示】
飲食物などが一定品質を満たしたり特別な生産法で作られることを示したりするマークや認定証です。以下の3つの種類があります。
《JASマーク》
品質、成分、性能等の品質についてJAS規格満たす食品や林産物などに示されます。
《有機JASマーク》
有機JAS規格を満たす農産物などに示されます。有機JASマークが示されていない農産物と農産物加工食品には「有機○○」などと記載することはできません。
《冷凍食品認定制度の認定証マーク》
日本冷凍食品協会が定めた品質と衛生に関しての自主基準に適合したものにつけられたものです。
【食物アレルギー】
特定の食物に含まれるアレルゲンに対して免疫機能が過剰反応し、蕁麻疹や腫れ、咳、下痢などの症状が現れます。重篤になるとアナフィラキシー・ショックが起こり命のリスクもあります。
【食物繊維】
便秘予防、血糖値抑制、コレステロール低下などの働きがあります。摂取後、体内で消化されずに体外へ排出される栄養素です。
【食欲】
空腹を感じて食物を食べたいと言う欲求です。高齢者は運動力の低下、味覚、嗅覚、視覚の低下などで食欲不振になりやすい。またそれにより体力や免疫力の低下を招いて病気にかかりやすい傾向にあります。
【食欲不振】
食べ物を食べたいという意欲がなくなることです。ストレスや体調不良が原因で、食欲中枢神経が正常に働くなくなるために食欲の減退が起こります。
【食塊】
飲み込む前の状態の食物の塊のことです。食物が口に入り、歯で噛み砕かれ(咀嚼)唾液と混ざって飲み込まれます(嚥下)。
【触覚】
物に触れたときに皮膚や粘膜に起こる感覚です。触覚を感じる触点は、舌端や四肢の末端に多く存在します。
【ショック】
血管が著しく低下して生命に関わる状態です。血液量減少により生じる「血液量減少性ショック」、心機能障害による「心原性ショック」、血管の過度の拡張による「血液分布異常性ショック」があります。
【ショートステイ】
利用者が短期入所し、入浴や食事などの日常生活の支援や機能訓練などを行う施設です。また、家族の負担を軽減するレスパイトの目的もあります。連続して利用できる日数は、原則30日以内と定められています。
【ジョブコーチ】
障害者の職場適応、雇用促進、職業安定のために利用者と家族、また事業者に対して職場適応に関する支援をする専門職です。
【処方箋】
患者の治療に必要な薬の種類、量、服用方法などを医師が記載した薬剤師への指示書です。
【処方箋医薬品】
医師の処方箋に基づき、薬剤師によって処方される医薬品です。
【徐脈】
心拍数が1分間に60回以下の状態です。全身に酸素は充分に行き渡らないため、めまいや息切れなどの症状が起こります。
【初老期】
WHO (世界保健機関)では45歳以上を初老期と定義しています。
【初老期うつ病】
45歳ごろから老年期までに発症するうつ病の症状です。加齢によるからだの不調、職場や家庭環境の急変などで起こりやすく、症状としては不安、焦燥、自殺企図などの精神症状以外に不眠、頭痛、食欲不振、便秘などの身体症状を訴えることも多い病気です。
【自立】
他人の援助を受けず自力で日常生活行動を行うことです。福祉の関連では「自己決定で主体的生活を営むこと」「障害者が能力を生かし社会活動に参加すること」などの意味も含まれます。
【自立訓練】
知的、精神障害者が自立生活を過ごすために入浴、排泄、食事などの必要な訓練を行うことです。
【自立支援】
対象者の日常生活の自立を目的とした支援です。身体機能だけではなく、精神面の自立支援や対象者の意思の尊重も含まれます。
【自立支援医療】
心身障害者を対象に医療費の自己負担額を軽減する公費負担制度です。「精神通院医療」「更生医療」「育成医療」の3つがあります。
【自立支援給付】
障害者総合支援法に基づき利用者に個別提供するサービスです。「介護給付」「訓練給付」「自立支援医療」「補装具」の4種類があります。
【自律神経】
全身の臓器などの活動を調整する神経で、自分の意思と関係なく24時間働き続けます。日中や活動時になると「交感神経」が働き、夜間安静時には「副交感神経」が働きます。
【自律神経失調症】
交感神経と副交感神経の働きの乱れが原因で心身の不調が続く状態です。身体症状は疲労、だるさなどがみられます。精神症状はイライラ、不安感、うつ症状などが症状としてみられます。
【自律神経障害】
自律的に心拍数や血圧などの体内プロセスを制御する末梢神経系の損傷により生じる病気です。起立性低血圧、勃起障害、胃不全麻痺などの症状が見られます
【自立生活運動(IL運動)】
1970年代アメリカから始まった運動で、障害者が社会生活で必要な制度の整備や意識改革などを推進する運動です。
【自立生活センター】
障害者自身が運営する障害者の自立した生活をサポートする民間機関です。自立生活プログラムの提供、介助者の斡旋、住宅・就労・移動サービスの提供などが行われます。
【自立歩行】
介助や支援を受けずに自力で歩くことです。杖、歩行器などの補助器具を使って歩ける場合も自立歩行に含まれます。
【視力障害】
眼鏡などを使用しても視力や視野、色覚の能力が一定以下の状態であり、生活に支障がある状態です。
【シルバーカー】
歩行器の1種です。4輪の手押し車です。歩くための杖の代わりにもなり、収納ボックスのふたを閉める事で座って休むことも可能です。
【シルバーサービス】
民間事業者などが高齢者にサービスや商品を提供することです。介護保険制度で利用きるサービスを始め、土地担保付年金型融資の不動産活用型サービス、高齢者向けカルチャーセンターや旅行サービスなども含まれます。
【シルバーサービス振興会】
シルバーサービスの質の向上を目的とし、行政や利用者のパイプ役も担う一般社団法人です。シルバーマーク制度の運営も担い策定、審査、認定などを行います。
【シルバー人材センター】
「高年齢者等の雇用の安定法に関する法律」に基づき国、都道府県、市町村から支援を受け事業を行う非営利目的の公益社団法人です。高齢者に臨時的に又は短期の職業機会を提供する機関です。
【シルバーハウジング】
高齢者世帯への公的家賃住宅供給事業です。バリアフリー化した公営住宅の供給と生活援助員による日常生活支援サービスが提供されます。
【シルバーハウジング・プロジェクト】
高齢者向けにバリアフリー化された公営賃貸住宅などの供給と、ライフサポートアドバイザーによる日常生活支援の提供を合わせて行う事業です。実施主体は地方公共団体などにより行われます。
【シルバー110番】
各都道府県から委託を受けた高齢者総合支援センターの通所です。ここでは高齢者や家族からの相談対応や情報提供などが行われます。
【シルバーフォン】
緊急通報装置の1種で、訪問介護利用者の夜間通報や福祉施設などの呼び出し応答などで使われます。
【シルバーマーク制度】
企業が提供するシルバーサービスが安全、倫理、快適の観点から制定した基準を満たすときにシルバーマークを交付する制度です。
【事例研究】
利用者の抱える問題に関して、援助や介護の経過、判断、援助過程での対処などを観察または分析することです。
【白黒反転文字】
背景を黒、文字を白で表示して光の反射を抑え、弱視の人や高齢者などに読みやすくしたものです。白内障など光に対して過剰に反応し、まぶしく見える視力障害者の方には特に有効です。
【心因】
精神的、心理的な原因のことです。
【心因性精神障害】
ストレス、人間関係、性格など心理的な環境要因により心の病を発症することです
【腎盂腎炎】
尿道から侵入した細菌が腎盂や腎皮質に感染して炎症を起こす病気です。症状としては悪寒、発熱、背部痛、吐き気、嘔吐などが見られます。
【心エコー】
超音波を心臓に当てて帰ってくるエコーの状態を画像に移して心臓の状態を診断する検査です。
【腎炎】
腎臓に起こる炎症性疾患の総称です。尿量減少、血尿、むくみ、たんぱく尿、高血圧などの症状が見られます。急性腎炎と慢性腎炎があります。
【新型インフルエンザ】
季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるウイルスが原因のインフルエンザです。多くの人は免疫を持っていないため急速に蔓延すると個人の健康だけではなく、医療体制を含む社会機能や経済活動に影響及ぼすリスクもあります。
【心気症】
正常な身体感覚や軽度の身体症状を誤解し、自分は病気だと思い込んで、重病であるという恐怖に取りつかれたりする障害です。精神障害を患っている方によみられ、病気不安症とも言われます。
【新規認定】
介護サービス希望者が初めて介護認定を受けることです。
【心筋梗塞】
動脈内の血栓によって冠動脈の血流が止まり、酸素と栄養の供給不足から心筋の一部が壊死した状態です。胸の中央または左側に重苦しい焼け付くような激しい痛みが30分以上続くことが多く、冷や汗や吐き気、呼吸困難を伴うこともあります。自覚症状が乏しくでも死亡に至る例が多いため、症状が現れたら必ず救急車を呼び緊急治療することが重要です。
【寝具】
布団、毛布、マットレス、枕など睡眠などに使用するものの総称です。
【寝具乾燥サービス】
寝たきり高齢者などを対象に布団、毛布などの洗浄、乾燥などを行うサービスです。介護保険の対象外になります。
【神経因性膀胱】
脳から排尿に関わる神経に命令がうまく伝わらず頻尿、尿失禁、排尿困難、尿閉などが起こる状態です。脳梗塞、パーキンソン病、脊髄損傷、糖尿病などが原因で発症します。
【神経系】
脳と脊髄からなる中枢神経系とそれ以外の神経からなる末梢神経系の総称です。
【神経症】
いわゆるノイローゼといわれるもので、社会に適応できず心身に様々な症状が現れる状態です。現在は不安障害という名称が使われ、分離不安障害、限局性恐怖症、社交不安障害、全般性不安障害などに分けられます。
【神経痛】
末梢神経の圧迫や炎症などの刺激により、神経に沿って起こる発作性の痛みと、病気による神経の痛みの総称です。三叉神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛があります。
【神経伝達物質】
脳内や中枢神経で情報を伝える物質です。ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン、セロトニン、GABAなどがあります
【神経ブロック(ブロック療法)】
痛みの激しい神経や神経を含む部位に局所麻酔薬を注射して痛みを軽減する治療方法です。
【神経変性疾患】
脳や脊髄の特定の神経細胞が徐々に障害を受けて、脱落する病気の総称です。パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、脊髄小脳変性症などがあります。
【人工関節】
機能が低下した関節を外科的に置換するために金属、
【人工関節置換術】
変形性膝関節症や関節リウマチなどの病気により痛んで変形した関
【人工喉頭】
がんなどの病気で喉頭の摘出後に発声を補助するために使われる機
【人工呼吸】
自力での呼吸が困難な時に外から空気を送り呼吸を補助することで
【人工呼吸器】
自力呼吸が困難なときに肺を出入りする空気の流れを補助する器具
【人工呼吸療法】
呼吸器の病気などで呼吸機能が低下しているときに家庭で人工呼吸
【進行性核上性麻痺】
脳内の神経細胞が減少し動作緩慢、歩行障害、
【進行性筋ジストロフィー】
筋細胞の破壊により筋力が低下し、
【人工的水分・栄養補給法】
口から水分・栄養の摂取が困難な場合に、人工的に水分・
【人工透析】
腎機能が著しく低下したときに機械を使い血液の「老廃物除去」「
【人工弁置換術】
機能が著しく低下した心臓の弁膜を人工の弁に交換する手術です。
【進行麻痺】
梅毒の感染が原因の精神疾患障害です。認知障害、記憶障害、
【新ゴールドプラン】
1994年に策定された高齢者保健福祉計画の通称です。
【審査請求】
行政不服審査法に基づく行政庁の処分または不作為に関する不服申
【審査判定】
介護保険の要介護・要支援認定に関する審査及び判定のことです。
【心疾患】
心臓の病気の総称です。
【心室細胞】
心臓の心室が小刻みに震え、
【新障害者プラン】
障害者施策の充実を目的に平成15年度から19年度の5年間実施
【身上監護】
被後見人が適切に生活できるように後見人が介護保険や病院と身の回りの手続きをすることです。
【寝食分離】
介護時に寝る場所と食事をする場所を分けることです。
【心身症】
ストレスの蓄積で身体異常が現れる状態です。循環器系、
【心神喪失】
精神障害者や認知症等で判断能力が全くない状態です。
【申請代行】
指定居宅介護支援事業者などによる申請代行は、
【振戦】
手や足などからだの一部が自分の意思とは関係なく震える状態です
【振戦法】
手指、手のひら、拳、肘などを振動させながら患部を圧迫し、
【心臓移植】
自分の心臓の代わりに脳死状態の人の心臓を移植する治療法です。
【腎臓移植】
他人の腎臓を自分の腎臓の代わりに移植する治療法です。
【心臓機能障害】
心臓の機能が著しく低下し、生活に支障がある状態です。
【腎臓機能障害】
腎臓の機能が著しく低下し、生活に支障がある状態です。
【腎臓バンク】
改定臓器移植法に基づき腎臓提供希望者を登録する機関です。
【心臓弁膜症】
心臓の弁に障害が起こり、心臓の働きに支障がある状態です。
【心臓マッサージ(胸骨圧迫)】
心臓停止時に胸を押し続ける救命方法の1つです。
【靭帯】
骨と骨をつなぐすじ状の組織です。関節運動を円滑にしたり、
【身体介護】
食事介助、入浴介助、
【身体拘束】
高齢者や障害者のからだの一部または全身をベッドや車いすに縛っ
【身体失認】
自分のからだの一部をうまく認識できない状態です。
【身体障害者】
身体に障害があり都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けた
【身体障害者更生相談所】
身体障害者の相談に応じ専門的・技術的な援助や判定、
【身体障害者障害程度等級表】
身体障害者福祉法に規定された身体障害者の程度を評価するための
【身体障害者手帳】
身体障害者福祉法に基づいて、
【身体障害者福祉法】
身体障害者の自立と社会経済活動への参加を促すために援助や保護
【身体障害者用便器】
排泄に介助を要する人や車いす利用者に対応した便器です。
【身体障害者療養施設】
重度の身体障害があり、
【シンチグラフィー】
放射線同位元素内の投与後、
【心的外傷(トラウマ)】
精神的に大きな打撃を受け、
【伸展】
間接動作の1つで関節を曲げた状態から伸ばすことです。
【心電図検査】
心臓の疾患を見つけるために行う検査です。
【心肺蘇生法】
呼吸や心臓が停止した人に対する救命処置です。
【心拍】
心臓の収縮により血液が送り出される時の拍動です。
【心拍数】
一定時間内に心臓が収縮する回数です。一般的には1分間の収縮回
【真皮】
皮膚の一部で表皮の内側にある組織です。真皮には、
【心不全】
心臓のポンプ機能が低下し、
【腎不全】
腎臓機能が低下しからだを正常に保つことができなくなり、
【心房細動】
心臓の心房が不規則に収縮する不整脈の1種です。
【信頼関係(ラポール)】
利用者と援助者の間に結ばれる信頼感あふれる親密な関係のことで
【心理劇(サイコドラマ)】
即興劇を主体とした集団心理療法の1つです。
【心理検査(心理テスト)】
心理学的測定法によって個人の持つ心理特性を測定・
【心理的リハビリテーション】
リハビリテーションにおいて心理判定員やカウンセラーなどの専門
【診療ガイドライン】
科学的根拠に基づいて厚生労働省や学会が作成した標準的治療法の
【診療所】
医師や歯科医師が診療や治療を行う施設のうち、
【心療内科】
心理的な問題から生じるからだの症状を内科的に診断、
【心理療法】
カウンセリング、催眠療法、精神分析、
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