知ってて得!「せ」から始まる介護現場で役立つ用語集
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回もシリーズ化している特定の頭文字から始まる福祉・医療に関わる専門用語について投稿していきたいと思います。
この投稿を始めて長らくの期間が経ちますが、私自身が投稿する為に調べているうちに勉強になり、たくさんの専門用語を覚えることができています
今回のシリーズでは、実際のカイゴミライズアカデミーの講義でも役にたつことが多く、より学びの深い講義ができています。皆さんもよろしければぜひこの投稿を参考にして介護・医療の現場で活かしていただきたいと思います。
【背上げ機能(ギャッジアップ)】
背中を支える部分を電動または手動で起こすことができる介護用ベッドの機能の1つです。ベッドにもたれたまま座位を取ることがでる機能の事を言います。
【生活援助】
介護保険の訪問介護サービスの1つです。身体介護以外のサービスであり調理、買い物、洗濯、薬の受け取りなどが含まれます。一人暮らしまたは家族が病気なので家事をできない場合に利用することができます。生活援助の項目でも利用者と共に行う介助は身体介護になります。
【生活介護】
障害者総合支援法の介護給付対象のサービスです。障害者支援施設などで排泄や食事などの介助、家事、創作活動などの機会、生活能力・身体機能向上のために必要な援助が生活介護では提供されます。
【生活課題】
介護サービス利用者が自立生活を送る上で生じる問題です。ケアマネージャーなどにより「課題の明確化」「解決のための目標設定」「具体的な介護計画の立案と実施」などが行われます。
【生活支援】
高齢者や障害者が自立した日常生活または社会生活を営むことができるように本人の状況に応じて支援を行うことです。
【生活支援員】
高齢者施設や障害施設なので判断能力が不十分な入所者に対して、福祉サービスの利用援助や金銭管理などを行う職員のことです。
【生活支援サービス】
高齢者や障害者が介護に頼らず自立した生活ができるよう市区町村が提供するサービスです。配食、洗濯、外出支援、寝具洗濯乾燥消毒サービスなどがあります。
【生活支援ハウス(高齢者生活福祉センター)】
家族の介護を受けいれられず在宅での生活に不安があるおおむね60歳以上の人に住居や介護支援サービスの利用援助などを提供する施設です。
【生活習慣病】
食生活、運動習慣、喫煙、飲酒、休養などの生活習慣の不摂生によって発症する病気の総称です。発症する病気には糖尿病、高血圧、脳卒中、がん、心臓病、脂質異常症、肥満などがあります。1996年(平成8年)に厚生労働省は成人病から生活習慣病へ名称を変更しました。
【生活障害】
精神的・身体的な障害により、日常の基本的な生活動作や対人コミュニケーション、社会参加などに支障が起こる状態です。
【生活相談員】
特別養護老人ホーム、指定介護老人福祉施設、通所介護事業所などで利用者や家族の相談援助業務などを行う職員のことです。
【生活導線】
就寝、トイレ、洗面、食事、入浴などの住居内の日常生活における移動を線で示したものです。これをもとにして安全に暮らせるように家具などの配置替えや障害物の撤去を行います。よく移動する導線や立ち上がりの多い場所には手すりの導入も考えます。
【生活場面面接】
介護施設の食堂や廊下、居室などで利用者が実際に生活する場所で行う面接のことです。利用者が緊張せず自分の状況を話すことができ、援助者も相手をより深く理解できるメリットがあります。
【生活福祉資金貸付制度】
低所得者、高齢者、障害者世帯に対して、資金を貸し付ける援助指導を行う制度です。これにより経済的自立や在宅福祉、社会参加などの促進を図ることを目的としています。
【生活扶助】
生活保護法に基づいて行われる8つの扶助の1つです。食費、被服費、光熱水費など最低限の日常生活の営むための支給される金銭給付です。
【生活保護】
生活保護法によって規定されている社会保障制度です。生活に困窮している国民に対して、健康で文化的な最低限度の生活を保障することが目的とされています。
【生活保護法】
1950年(昭和25年)に制定された福祉三法の1つです。国が生活に困窮したすべての国民に対し、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長することを目的とする法律です。
【生活モデル】
利用者と環境との相互関係と、そこに展開する日常生活に視点を置いて社会福祉援助を行うという考え方です。
【生活療法】
レクリエーション、生活指導、作業療法など心身の活性化を促す療法です。長期入院患者や自閉的患者などに対して、自発性の回復や社会参加の促進を目的として行われます。
【生活歴】
サービス利用者の育った家庭、学歴、職歴、病歴など出世から現在に至るまでの生活の歴史です。適切な援助を行うためには生活歴を把握することが重要です。
【生業扶助】
生活保護法に基づいて行われる8つの扶助の1つです。生業に必要な資金として現金給付されます。技能や知識の習得にかかる費用、またはそれらに必要な器具や資料。就労に必要なものを購入する費用等が対象となります。
【生検(バイオプシー)】
病変部の組織や細胞を切り取って病理組織学的に検査、または診断する生体組織診断です。
【生産年齢人口】
15歳以上65歳未満の生産活動の中核となる人口のことです。
【清拭】
要介護者の全身またはからだの一部は暖かいタオルなどで拭き清潔を保つことです。汗や汚れを除去したり、血液循環を流したりする効果があります。
【精神安定剤】
抗精神病薬である「強力精神安定剤」と抗不安薬である「緩和精神安定剤」に分けられます。一般的には軽度のうつ状態や心身症などに使用される「緩和精神安定剤」が主に使用されます。
【精神科ソーシャルワーカー】
精神科病院や精神保健福祉センターなどで精神障害のある患者が社会復帰できるように相談や助言、指導などを行う専門職です。
【精神科デイケア】
精神障害の社会復帰を目的とした精神科の専門療法で、通院医療の一形態です。作業療法、集団精神療法などを通じて集団ケアが行われます。精神科ナイトケアともいわれます。
【精神科リハビリテーション】
精神疾患による障害で失われた社会的機能を回復し、社会復帰を目指すために行われるリハビリテーションのことです。
【精神障害者】
統合失調症、精神作用物質よる急性中毒またはその依存症、知的障害、精神病質やその他の精神疾患を持つ人のことを指します。
【精神障害者グループホーム】
精神障害者が地域共同生活を営むための施設です。ここでは食事の世話、服薬指導、金銭出納指導、日常生活上の援助などが行われます。
【精神障害者保健福祉手帳】
一定の精神障害の状態にあることを証明する手帳で公布された人は様々な優遇措置を受けることができます。精神障害者の自立と社会参加、社会復帰の促進を目的としています。
【精神通院医療】
通院による精神医療を継続する必要のある人に行われる医療です。通院のための医療費の自己負担を軽減する目的があります。
【精神分析】
フロイトが考案した心理療法です。患者に自由に連想した話を語ってもらい、無意識下にある問題や葛藤を読み解き治療が行われます。
【精神保健指定医】
精神障害者の措置入院、医療保護入院などの必要性を判断する資格を持つ医師です。一定の臨床経験を持ち、研修を修了した医師の申請に基づいて厚生労働大臣が指定します。
【精神保健福祉センター】
精神保健福祉法に基づき精神保健の向上と精神障害者福祉の増進を目的として専門的な相談や検査研究を行う機関です。各都道府県と一部の政令都市に設置されています。
【精神保健福祉法(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)】
精神障害者福祉を増進し、国民の精神保健を向上させることを目的とした法律です。
【静水圧作用】
浴槽につかった際にからだにかかる水圧によって肺の容量が小さくなり呼吸数が増えたり、血管が圧迫され血行が促されたりすることです。
【性線】
男性では精巣。女性では卵巣のことをいいます。生殖子(精子、卵子)を産生するほかに男性ホルモンと女性ホルモンも分泌します。
【生体リズム(バイオリズム)】
生体に見られる時間的周期性です。体温、血圧、ホルモンの分泌などの生理機能は一定の周期で変動し、健康維持に役立っています。
【正中神経麻痺】
手指の動作や掌の知覚などを司る正中神経の麻痺が起こります。これにより手指が曲げにくくなったり細かい作業が難しくなったりします。正中神経が圧迫される手根管症候群で起こる症状です。
【性的倒錯】
性的な思考が正常でないことを指します。WHO (国際保健機関)の国際疾病分類では性的嗜好障害として「露出症」「窃視症」などが挙げられます。
【成年後見制度】
認知症や知的障害、精神障害などにより判断能力が十分ではない人の権利を守るため後見人などが本人の判断力を補い保護、または支援する制度です。「法定後見制度」と「任意後見制度」があります。
【成年後見人】
成年後見制度の法定後見制度における後見人を指します。被後見人の代理として預金管理などの財産管理や介護契約などの監護に関するすべての法律行為を行うことができます。
【整復】
骨折や脱臼した箇所を正常な位置に戻すことです。
【セイフルコンロ】
安全装置が携わった調理用ガスコンロです。天ぷら油加熱の防止、焦げ付きの自動消化、立ち消え感知などの機能が付いています。
【性ホルモン】
主に性線から分泌されるホルモンで男性ホルモンと女性ホルモンがあります。生殖器の発達、第二次性徴の発言を促すなどの働きがあります。
【生命維持管理装置】
人の生命維持につながる呼吸や循環、代謝の機能の一部を代替え、または補助する装置です。人工呼吸器、人工心肺装置、心臓ペースメーカー、血液循環装置などがあります。
【生命倫理】
性や死に関する倫理的問題です。体外受精、遺伝子診断や治療、生命維持など医学や医療技術の進歩により生命倫理の問題が増えているのが現状です。
【整容】
身だしなみを整えることです。洗顔、整髪、爪切り、耳垢の除去、髭剃り、着替えなどの行為が整容に当たります。身体を清潔に保つだけではなく、心理的自立または精神的自立に関する重要な動作の1つです。
【生理機能検査】
器官の生理的反応や機能を診断するための検査です。心電図検査、呼吸機能、超音波検査、脳波検査などが生理機能検査に当たります。これに対し尿、血液など採取して調べるもの検体検査といいます。
【世界保健機関(WHO)】
1948年に世界中の健康状態の向上を目的に設立された国連の専門機関です。各国の保健衛生などに指示を与えたり調整したりする役割を担います。
【セカンドオピニオン】
現在、治療を着ている担当医とは別の医療機関の医師に診療や治療方法など第二の意見を求める事です。担当医から紹介状や検査結果を受け取り、別の医師の意見を聞くことで改めて治療を選択する機会が得られます。
【脊髄】
背骨の中にある脳とつながっている中枢神経の束です。全身の末梢神経とつながり、脳からの指令を伝達する役割があります。
【脊髄小脳変性症】
脊髄や小脳の神経の編成により運動失調症状などが起こる病気です。パーキンソン病様症状、自律神経障害、不随運動などが現れることがあります。介護保険対象の特定疾患の1つです。
【脊髄症進行性筋萎縮症】
脊髄の運動神経細胞の病変により、筋委縮、体幹や四肢の筋力低下などが起こる進行性の病気です。国の指定難病の1つとされています。
【脊髄損傷】
外傷により脊髄損傷した場所から下部の部位が麻痺することです。運動麻痺、感覚障害、自律神経障害、排尿や排便障害などの症状が起こります。
【脊髄損傷レベル】
脊髄損傷により運動機能やADLの障害の程度を分類したものです。損傷部位によって麻痺などの程度が異なります。じ上部の脊髄を損傷すればするほど重症化します。
【脊柱】
背骨のことです。頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎の32〜34個の椎骨により構成されています。横から見るとS字カーブを描いているのが特徴です。
【脊椎管狭窄症】
神経が通る管(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫して手足のしびれや痛み、歩行障害などが起こる病気です。
【脊柱圧迫骨折】
背骨の脊椎体が潰れて変形する骨折です。発症直後は背中や腰に強い痛みが起こり、数ヶ月後に足のしびれ、歩行障害などが現れることがあります。
【脊椎】
背骨でまたは背骨を構成している椎骨のことです。32〜34個の椎骨がクッションの役割をする椎間板を挟んで.首から臀部までつながっています。
【脊椎すべり症】
腰椎など脊椎の一部がずれるために腰などに痛みや痺れが起こる病気です。
【脊椎分離症】
腰椎など脊椎の一部にヒビが入ってしまい、腰などに痛みやしびれが起こる病気です。
【咳反射】
食べ物、液体などの異物が気管に入り込んだ時に反射的に咳をして体外に出そうとする生理現象です。
【世帯】
住居と生計を同じくする人々の集まりです。または独立して住居を維持、あるいは独立して生計を営む単身者のことも含みます。
【舌下錠】
舌の下に薬を置き、自然に溶かして口の粘膜から吸収させるタイプの薬です。ニトログリセリンなどの狭心症治療薬や抗精神病薬などがあります。粘膜から吸収するため薬の効果が早く現れます。
【舌根沈下】
舌の筋肉の弛緩により舌の根元が喉の奥に落ち込むことです。気道を塞いで窒息する危険性があるため側臥位にする必要があります。また、エアウェイの使用や舌を引き出すなどの対応も必要となります。
【接触感染】
感染源に接触することにより感染することです。皮膚や粘膜の直接的な接触によるものと、病原体の付着したものや保菌者などを介する間接的な接触によるものがあります。
【摂食障害】
食事をほとんど取らない「拒食症」と極端に大量に食べてしまう「過食性」の総称です。精神疾患の1種でうつ症状を伴うこともあります。
【舌苔】
舌の表面にある白い付着物です。細菌や食べかすなどが溜まった状態であり、嚥下障害のあるときに放置してしまうと誤嚥性肺炎を起こすことがあるため口腔ケア時に取り除くことが重要です。
【切迫性尿失禁】
突然、膀胱の筋肉が収縮して我慢できないほど強い尿意が起こり、トイレに間に合わず尿失禁をしてしまう状態です。
【舌ブラシ】
舌苔を落とすためのブラシです。嚥下障害児の口腔ケアなどで使われます。歯磨きとともに起床後に使用するとより効果的です。
【セツルメント】
支援者が社会的弱者に対して福祉支援などを行うボランティア活動です。1880年代イギリスが発祥とされています。
【セデーション】
鎮静剤を投与することにより意図的に意識を低下させることです。患者の苦痛を取り除くために行われる医療行為です。
【セミパブリックスペース】
ユニット型施設においてユニットを超えて利用者が集まることができる準公共的なスペースです。このスペースでは趣味の活動、娯楽、おしゃべりなどに使われます。
【セミプライベートスペース】
ユニット型施設などにおける準個人的なスペースです。居室と一体になっている食堂やリビングなどがこれにあたります。
【セミファーラー位】
ベッドに仰向けで横になった姿勢から、上半身を15度から30度起こした状態です。口腔ケア時には誤嚥防止のために行われます。
【ゼラチン】
動物の骨や皮などに含まれるコラーゲンを加熱処理して得られるタンパク質です。口の中で溶け、飲み込みやすいため介護職にも積極的に用いられています。
【セラピスト】
心理療法やアロマセラピーなどの施術行う人です。
【セラピューティック・レクリエーション・サービス】
レクリエーション活動を日常生活に積極的に取り入れることを支援するサービスです。レクリエーションの治療的効果の可能性に着目しています。
【セルフケア】
自分自身で健康維持や予防対策などを行うことです。
【セルフネグレクト】
自分自身で入浴、食事、医療を拒否するなど成人が通常の生活を維持する意欲や能力を失い、自分の健康や安全を損なうことです。
【セルフヘルプグループ】
アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存、同じ病気や障害を抱えた当事者たちが相互援助するグループです。
【全介助】
高齢者や障害者などに対し、日常生活動作の全般について介助を行うことです。
【腺がん】
分泌物を出す腺組織に発生するがんです。胃、腸、甲状腺、肝臓、腎臓、胆のう、子宮、前立腺などに発生します。
【前期高齢者】
65歳から75歳未満の高齢者のことです。75歳以上の高齢者を後期高齢者といいます。
【洗口法】
口腔内に水を含みうがいやぶくぶくをして、食べかすや細菌などを洗い流し、口臭や虫歯を防ぐために行う方法です。
【前脛骨筋】
脛骨上部の外側から足裏内部にある楔状骨と中足骨までつながる筋肉です。足関節の背屈、足底のアーチ維持や内反を行います。
【全国健康保険協会】
全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)を運営する非公務員型運営の法人で各都道府県に支部があります。2008年(平成20年)に社会保険庁改革の一環として設立されました。
【全国健康保険協会管掌健康保険(協会健保)】
中小企業などで働く従業員や家族が加入する健康保険です。2008年(平成20年)に社会保険庁が運営する政府管掌健康保険から全国健康保険協会の運営に移管されました。
【全国社会福祉協議会】
社会福祉協議会の中央組織です。福祉サービス利用者や関係者との連携調整、各種制度の改善への取り組みなど、社会福祉の増進に努めることが目的とされています。
【仙骨】
脊椎の下部にある大きな三角形の骨です。仙骨の近くには褥瘡ができやすいので注意が必要です。
【線条体黒質変性症】
初期の段階ではパーキンソン病と似た症状が現れ、病気の進行とともに自律神経障害や嚥下障害などが見られます。発症から約10年で寝たきりとなり亡くなることが多い病気です。国の指定難病の1つです。
【染色体】
ヒストンというタンパク質にDNAが巻き付いた棒状の構造体で、遺伝や性の決定に重要な役割を果たします。
【染色体異常】
通常46本ある染色体に数や構造の異常が生まれつきある状態です。様々な先天性の異常病気の原因となります。
【全身性エリテマトーデス】
全身の臓器に原因不明の炎症が起こる膠原病の1種です。国の指定難病の1つです。
【全身清拭】
入浴ができない患者の全身を暖かいタオルなどで拭き、清潔を保持する行為です。健康の促進、清拭を安定させるなどの効果もあります。
【全人的ケア】
からだの痛みだけではなく、精神的、または社会的な痛みに対してもケアを重視する考え方です。
【尖足】
アキレス腱が縮むことにより足の甲側が伸び、かかとを地面につけられずに足先で歩く状態です。脳卒中の後遺症や長期の寝たきりなどで起こりやすい症状です。
【洗腸法】
人工肛門(ストーマ)から腸管へぬるま湯を大量に注入し、腸管内の便を強制的に排泄させることです。
【先天性疾患(先天性障害)】
遺伝子の異常、遺伝の影響などにより生まれつき病気や障害を抱えている状態です。
【先天性代謝異常】
生まれつき体内の酵素やタンパク質の働きが低下または欠損していることにより、代謝に異常が見られる病気の総称です。発達の遅れ、運動機能の障害などが症状として現れます。
【蠕動運動】
胃や腸などの消化器の筋肉が収縮する運動のことです。飲食物などを移動させる働きを担い、自律神経により蠕動運動が行われます。
【前頭前野】
脳の前方にある部位です。思考、感情や行動の抑制、意思決定、記憶、集中などの働きがあり、脳の司令塔とも呼ばれます。
【前頭側頭葉変性症】
大脳の前頭葉や側頭葉が萎縮する病気です。人格変化、行動障害、認知機能障害などが現れるが、記憶障害は顕著には見られません。
【前頭葉】
大脳の前方の部分を占める領域です。感情や思考などの精神作用、運動、言語を司ります。
【前頭葉症候群】
前頭葉の障害が原因で自発性の低下、抑制の欠如などが起こる病気です。反社会的行為が現れることもあります。
【洗髪】
髪の毛を洗うことです。頭皮や頭髪を清潔に保つだけではなく、血行促進、リフレッシュ効果、頭皮の湿疹の発見などが効果として期待できます。
【前方アプローチ】
車いすから便器へ移動する方法の1種です。車椅子と便器を向かい合うように配置し、そのままの向きで便座に座ったり、からだの向きを180度変えて座ったりします。
【前方突進】
パーキンソン病の症状の1つで、歩いていると次第に勢いがついて止まらなくなる歩行障害の一種です。そのままでは転倒してしまうリスクがあるためいちど立ち止まり後方に体重移動し再度、歩き直す必要があります。
【喘鳴】
呼吸の時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がする症状です。喘息、肺炎、気管支炎などでよく起こります。
【せん妄】
意識障害がある状態で動きも回ったり、錯覚や幻覚、妄想、興奮などの症状が現れたりする症状です。パニック症状ともいわれ、対応としては安心してもらうことが重要です。
【全盲】
視力障害により目が見えない状態です。矯正後の視力が両眼合わせて0.02未満の場合を全盲といいます。
【専門調査員】
要介護認定処分に対する審査請求の審理を行う上で必要な専門調査を行うものです。保健、医療、福祉の学識経験者から知事が任命されます。非常勤の特別職地方公務員となります。
【前立腺】
男性のみ存在するクルミ大の臓器です。膀胱の出口に存在し、尿道の周りを取り囲み精液の一部をつくります。
【前立腺がん】
前立腺に発生した悪性腫瘍のことです。男性の身に起こる病気で初期はほとんど自覚症状がないが、進行すると頻尿、残尿感、血尿などの症状が見られます。
【前立腺肥大症】
加齢で前立腺が大きくなり、頻尿、残尿感、排尿障害などが起こる状態です。男性50歳代から急増するとされています。
【前腕】
腕の肘から手首までの部分です。
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