知ってて得!「そ」から始まる介護現場で役立つ用語集
どうも。こんにちはカイゴミライズアカデミーで講師として活躍しています。河野つなきです。今回の投稿も医療と福祉分野に関わる専門用語について解説していきます。ただし特定の頭文字という縛りで専門用語の解説をしていきたいと思います。
今回の頭文字は「そ」から始まる医療と福祉の専門用語について解説していきたいと思います。皆さんもぜひ医療現場、介護現場で活用してくださいね。
【増悪】
病気などでもともと悪かった状態がさらに悪化することです。
【躁うつ病】
気分の落ち込みなどの症状がみられる「うつ状態」と極端に調子が良く活発になりすぎ生活に支障が出る「躁状態」を繰り返すことです。
【ソウェルクラブ】
社会福祉事業者や施設の職員に対して、福利厚生サービスを提供する法人です。Social(社会)とWelfare(福祉)の頭文字をとって名付けられた福利厚生センターの愛称です。
【臓器移植】
機能が著しく低下した臓器の代わりに、他の臓器を移植する治療方法です。生きている家族などから臓器提供を受ける「生体臓器移植」と脳死した人から臓器提供を受ける「脳死臓器移植」があります。
【臓器提供意思表示カード(ドナーカード)】
自分の死後に自身の臓器提供または拒否の意思を示すカードです。
【早期離床】
手術後あるいは病気で臥床状態にある患者が合併症や体力低下を防止するために、できるだけ早くリハビリを開始することです。患者の社会復帰を早めることを目的としています。
【装具】
手足や体幹の機能障害を軽減し、動作の負担軽減のために使用する補助器具です。障害者自立支援法による補装具費支給制度の対象となります。
【総合相談支援事業】
介護保険制度による包括的支援制度の1種です。地域包括支援センターが高齢者の介護、福祉、医療、健康、生活の相談に対応します。
【総合リハビリテーションセンター】
病院、障害者支援施設、健康増進施設、補装具制作施設などが医療・福祉・文化機能を持つ施設を設置した総合的なリハビリテーションサービスを提供する施設です。
【相互扶助】
地域社会や組織においてその構成員同士がお互い助け合うことです。
【葬祭扶助】
生活保護の扶助の1種です。搬送から埋葬まで葬祭に必要な費用を給付されます。
【喪失体験】
家族や友人など身近な人の死、大切なものの喪失などにより、強いストレスや悲しみが起こる体験です。生きがいを失いうつ状態や認知症になるリスクもあります。
【爪床(ネイルベッド)】
爪の下にある皮膚組織です。健康な状態の時は薄いピンク色をしています。
【巣症状】
脳の一部の病変による機能低下で起こり、痙性麻痺、失行、失認、失語症などの症状がみられます。
【装飾用義手】
外観の復元を目的に装着する義手です。腕を動かしたり肘を曲げたりなどの動作はできないため反対側の手で動かします。
【相談援助】
社会福祉援助において援助者が問題を抱える人に対して、個別援助などの方法により、その解決を手助けすることです。一般的には福祉事務所などの社会福祉機関の業務として実施されます。
【相談支援専門員】
介護サービスのサービス利用計画作成のほか、高齢者や障害者、又はその家族の相談対応や連絡調整などの支援を行う専門職です。
【総たんぱく】
血液中のタンパク質量を測定する検査です。総たんぱくの数値が低いとネフローゼ症候群、肝障害、栄養不良などの可能性があります。逆に総たんぱくの数値が高いと悪性腫瘍、肝硬変、膠原病、慢性感染症、脱水症などの可能性があります。
【早朝覚醒】
朝の予定する時間よりも早く目が覚めてそのまま眠れなくなる症状です。高齢者やうつ病患者によくみられる症状です。
【増粘剤】
飲食物にとろみをつけるための添加物です。混ぜるだけでとろみがつき、嚥下障害があるときに水分の誤嚥防止を目的に使用されます。
【躁病】
気分が一時的かつ持続的に高揚し、開放的または怒りっぽくなり、自尊心の誇大、睡眠欲求の減少、多弁性などの症状がみられる気分障害の一種です。
【掻痒感】
いわゆるかゆみのことです。皮膚の乾燥、皮膚炎、虫刺されなどのほか、皮膚疾患、肝疾患、糖尿病、加齢など原因でも起こります。
【早老症】
白髪、シワ、動脈硬化、骨粗しょう症などの症状が現れ老化現象が急速に進む病気です。先天的な遺伝子異常などが原因で起こりますウェルナー症候群の1つで介護保険の特定疾病の1つです。
【側臥位(横臥位)】
横向きに寝ることです。右側を下にすると「右側臥位」、左側を下にすると「左側臥位」といいます。
【足底板】
足の機能改善を目的とした靴の中に敷く中敷きです。変形性膝関節症や外反母趾などで痛みや歩行障害がある患者に義肢装具士が作成します。
【側頭葉】
大脳阪急の両側面にある臥側溝と呼ばれる溝の下の部分を指します。言語、聴覚、記憶などの働きに関係します。
【側方アプローチ】
車いすから便器へ移動する方法の1つです。車椅子を便器横に近づけ、横にずれるように便座に移動する移乗方法です。
【側方接近法】
ベッドから車いすへ移動する方法の1種です。車いすをベッドの横につけ片手をベッドに、もう片方の手は車いすの座面につき前かがみで腰を上げながら横に移動する方法です。
【足浴】
全身浴ができない場合に足を湯に付けて洗うことです。足の汚れを落とし清潔を保ったり、血行促進効果で全身を温めることで入眠促進の効果も期待されます。
【ソケット】
義肢や義足の手足の先を差し込む部分です。
【咀嚼】
食物を歯で噛んで細くすることです。歯を失ったり、義歯が合わないと咀嚼がうまくいかず食物を飲み込みにくくなったり栄養吸収が悪くなったりします。食欲減退にもつながりますので適切な義歯を装着する必要があります。
【咀嚼障害】
食べ物を噛み砕くことが難しくなり、噛み砕けなくなる状態のことです。老化や病気などによって起こります。
【ソーシャルアクション】
福祉制度やサービスの新設、改善などを目指し行政に対応を求める社会福祉活動です。
【ソーシャルアドミニストレーション】
社会福祉行政における福祉政策の形成や運営の総称です。社会福祉施設運営管理を含まれます。
【ソーシャルインクルージョン】
障がい者たちを社会から隔離排除せずに社会で一緒に助け合い統合して生きていこうとする考え方です。
【ソーシャルサポート・ネットワーク】
社会生活上で起こる問題に対して、身近な人間関係における複数の個人や集団の連携による支援体制です。
【ソーシャルスキル】
対人関係や集団行動を円滑に営むための挨拶、依頼、交渉、自己主張などの技能です。社会においては人間関係を形成するにあたり自立や主体性とともに他人との協調も必要となります。
【ソーシャルプランニング】
社会福祉援助技術の1種で、多様化する社会福祉ニーズに対し、将来を見据えた社会計画を立てて対応とする理論と技法です。
【ソーシャルワーカー】
医療機関、行政機関、介護施設などで福祉サービスに従事する専門職です。社会福祉士又は精神保健福祉士の有資格者です。
【措置制度】
精神障害者が自傷行為の恐れがある場合に、本人の意思に関係なく精神科病棟へ入院を行える制度です。都道府県知事指定の精神保健指定が2人以上診察し許可をしなければならないとされています。
【ソニックガイド】
視覚障害者用の歩行補助器具です。メガネの形をしており、超音波が障害物までの距離を推測して音の高さで距離を伝えます。
【尊厳死】
本人の意思により延命治療を受けず、人間の尊厳を保ち自然死を受け入れることです。死期間近に医療処置の希望を書面に示すリビング・ウィルがあるが日本の法律の定義はありません。
タグ:リハビリ,介護,医療,専門用語,栄養,福祉,福祉用具,精神,資格
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