和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

実務者研修講師が特定福祉用具について説明します!

どうも。カイゴミライズアカデミー実務者研修の専任で講師を務めます。河野つなきです。

今回は福祉用具の中でも特定福祉用具とは?どのようなものが対象なのか。また、特定福祉用具の概要についても説明していきたいと思います。介護福祉士の試験内容にも関わる知識のでしっかりと学んでおく必要があります。

特定福祉用具とは

特定福祉用具とは、介護保険制度における福祉用具のうち排泄や入浴に用いられるものなど衛生面的にも貸与(レンタル)に適さないものとして厚生労働大臣に定められた介護保険制度における居宅サービスの1つであり、特定福祉用具販売の対象となる福祉用具です。要介護の場合、年間10万円を上限額として支給されます。

それでは、どのような特定福祉用具が存在するのか説明していきます。

特定福祉用具の種類

特定福祉用具の種類は様々なものがあります。これらの内容を覚えて介護現場でも介護福祉士の試験にも活用していただければと思います。それでは特定福祉用具の種類を説明していきます。

腰掛便座

腰掛便座は衛生的にも貸与することに適さず購入となります。次のいずれかに該当するものに限ります。

①和式便座の上に置いて腰掛け式に変換するもの

②洋式便器の上に置いて高さを補うもの

電動式またはスプリング式で便座から立ち上がる際に補助できる機能を有しているもの

④便座、バケツなどからなり、移動可能である便器(居室にて利用可能であるものに限る)※ポータブルトイレ

以上が腰掛便座の説明になります。

自動排泄処理装置の交換可能部品

自動排泄処理装置とは、オムツの中にホースをつなげたパットに尿が出た場合には、そのパッドを通して自動排泄処理装置に尿を吸収するといった機能を持った装置です。この装置を使用するとおむつ交換の回数が減り、介護者の介護負担軽減にも期待できます。

今回、特定福祉用具の対象となるのは自動排泄処理装置の交換可能部品となっていますので、尿や便の経路となるもので、自宅要介護者などまたはその介護を行う人が容易に交換できるものとされています。

自動排泄処理装置に関しては、貸与の対象となっています。

入浴補助用具

入浴時の座位の保持、浴槽への出入りなどを入浴に対しての補助を目的とする用具であり、次のいずれかに該当するものに限ります。

①【入浴用いす(シャワーチェア)】座面の高さがおおむね350mm以上のものです。リクライニング機能を有するものもあります。

②【浴槽用手すり】浴槽の縁を挟み込んで固定することができるもので、壁に穴を開けずに設置することができます。

③【浴槽内いす】浴槽内に置いて利用することができるいすです。浴槽から出る際の立ち上がりに便利です。

④【入浴台】浴槽の縁にかけて浴槽への段差の解消を図ることができます。

⑤【浴槽内すのこ】浴槽の中に置いて浴槽の底の高さを補うものです

⑥【浴室内すのこ】浴室内において浴室の床の段差の解消を図ることができるものです。

⑦【入浴用介助ベルト】居宅要介護者のからだにベルトを巻きつけて使用するものであり、浴槽への出入りなどを介護者の負担を軽減し行うことができるものです。

簡易浴槽

空気で膨らますもの、または折りたたみ式などで容易に移動できるものであり、取水または排水のために工事を行わずに使用できます。

移動用リフトの釣り具の部分

移動用リフト自身は貸与で使用することができるが、リフトのつなぎ目になる釣り具の部分に関しては、消耗品となり購入の対象となります。

まとめ

これらの福祉用具の知識は、介護福祉士の勉強にも役に立つ知識ですが、現場でも利用者様が困っている場合に知っているか?知らないか?で利用者様のニーズを解決できることも十分に考えられます。利用者様に助言し手助けするのも我々介護者の役目です。福祉用具専門員でなくても最低限の知識として、学んでおくことも現場で活躍する介護職員の仕事です。

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