知ってて得!「な」から始まる介護現場で役立つ用語集
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も福祉・医療現場で使用される専門用語について解説していきたいと思います。ただし、1つのルールを設けたいと思います。それは特定の頭文字から始まる専門用語として、この投稿では解説していきます。今回は「な」から始まる専門用語を皆様と一緒に勉強していきましょう。
【内因】
病気の原因となるその人自身に備わっている免疫力、抗体、遺伝、特異体質などを指します。
【内因性精神障害】
精神障害のうち脳の機能の異常が原因となって起こるものです。統合失調症、躁うつ病などがあります。
【内耳】
耳の1番奥にある部分で聴覚と平行感覚を歩司る部分です。。「半規管」「前庭」「蝸牛」から構成されます。
【内視鏡検査】
内視鏡を用いて行う検査です。センターにカメラなどが内蔵されている管を口や鼻、肛門などから挿入し、内臓を直接観察したり、組織の一部を採取して調べるなど様々な検査方法があります。
【内視鏡的胃ろう造設術】
内視鏡を用いて胃ろうを形成する手術です。外科手術により造設される胃ろうより、からだへの負担が少なく安全性が高いとされています。
【内出血】
出血が起こっても血液が体外に出ず、組織内や体腔内にとどまっている状態です。
【内旋】
関節動かす方向のことで、足や腕をからだの内側のほうに回転させる動きです。
【内側側副靭帯】
膝の内側にある、太ももの骨頭の骨の内側を走る靭帯です。膝の安定性を保っている4本の靭帯の1つです。
【内的資源】
社会福祉において支援を必要とする人自身が持つ能力や資産、意欲などを指します。
【内転】
関節を動かす方向で、肩関節、股関節、手首、指などの関節でからだの中心に向かって動かすことです。
【ナイトケア】
高齢者や障害者が夜間に福祉施設に通い介護を受けることです。
【ナイトホスピタル】
夜間に病院に通い治療や生活指導などを受けることです。日中は仕事や学校に行くことができるため社会生活を阻害されることが少ないといったメリットがあります。主に精神障害者の社会復帰を目的としている場合が多いです。
【内反尖足】
脳卒中や脳性麻痺などの後遺症で起こりやすい骨格の異常です。つま先が内側を向き、足首が伸びて曲がらない状態になります。これにより直立姿勢や歩行が困難になるという二次的障害が生まれます。
【内反足】
足首の関節の異常などにより足の裏が内側を向き、立った時に足の裏の外側分だけ地面につく状態です。先天性の場合が多いとされています。
【内部障害】
身体障害者福祉法で規定される身体障害の1種です。心臓、腎臓、呼吸器、膀胱および直腸、小腸、肝臓などの機能障害、HIVによる免疫機能障害が対象となります。
【内分泌】
内分泌腺で産生されたホルモンが、導管を経由せずに直接、血流や体液に分泌されることです。
【内分泌系】
ホルモンの生成、分泌に関わる器官系です。視床下部、甲状腺、副腎、膵臓のランゲルハンス島、卵巣、精巣などの器官があります。
【長柄ブラシ・長柄クシ】
関節リウマチなどの疾患により、可動域に制限があり腕を上げるのが困難な場合に用いる、通常のものより柄が長い整髪用のブラシやクシです。
【中食】
惣菜や弁当など調理済みで保存性のない食品を買って帰り、自宅や職場などの場所で食べることです。家庭での食事は「内食」、外での食事は「外食」といわれ、それの中間にある概念の食事方法です。
【ナーシングホーム】
医療と介護の両サービスが受けれるよう両方が統合された施設です。特に欧米で発達したシステムで、日本では介護老人福祉施設や介護老人保健施設がその役割を果たしています。
【ナースコール】
病院や施設などにおいて緊急時に患者のベッドから看護師を呼び出すための装置です。
【ナトリウム】
ミネラルの1つで、体内の神経伝達や筋肉の機能を調整するなどの働きがある成分です。
【ナラティブアプローチ】
社会福祉援助方法の1つです。支援を必要とする人が自身の障害や病気を物語りとして語ることで自ら受容しやすくなります。また、援助者はその語りに耳を傾けることで、主観的な意味を理解しやすくなります。要支援者が内面的な強さ、自尊心を向上させていくことが目的とされる援助方法です。
【ナルコレプシー】
睡眠障害の1つで、日中場所や状況を選ばず突然激しい眠気が生じ、居眠りを頻繁に繰り返す状態が長期間にわたって続きます。夜間は幻覚が起こり不眠状態となることが多いです。
【軟膏】
脂肪、ろう、ワセリンなどを薬品を混和したはんこ形状の塗り薬です。肌に塗ると体温で溶け皮膚を保護します。外傷や皮膚疾患に効果的とされています。
【軟口蓋】
上顎の後方奥にある柔らかい部分です。物を飲み込むときに鼻腔に通じる孔を塞ぎ、食べ物などが鼻腔に入るのを防ぐ役割があります。
【軟膏石灰化性】
関節部にピロリン酸カルシウムの結晶が沈着することによって起こる病気です。腫れ、発赤、熱感、痛みなどの症状があります。偽痛風と呼ばれます。
【難病】
原因不明で治療が難しく、後遺症残すことの多い疾患です。適切な治療や自己管理を続ければ普通の生活ができる状態になるしかも多くなってきています。
【難病相談支援センター】
難病患者の相談を受け付けるため、地域ごとに設置されている機関です。日常生活についての相談や支援、地域交流活動の促進、就労支援などが行われます。
【軟便】
水分量の多い柔らかい状態の便です。乱れた食生活やストレスが原因となります。便の水分のパーセンテージの定義としては、「通常便は約70〜80%」「軟便は約80〜90%」「下痢は90%以上」とされています。
タグ:介護,医療,専門用語,疾患,薬,障がい
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