大阪介護の資格の学校講師が介福対策で解説する「血液と循環器系」
循環器系の内臓は、血液やリンパ液を全身にめぐらせることにより、各臓器に栄養や酸素を運んだり、病原体や毒物からの防御作用を働かせたりし、生命活動の維持に不可欠な役割を果たしています。
そんな血液や心臓の機能についてこのページでは解説していきます。
血液の成分
血液は、細胞成分の「血球(45%)」、液体成分である「血漿(55%)」によって構成されています。さらに血球には赤血球・白血球・血小板の3種類があります。それぞれの働きについて解説していきます。
血球と血漿の働き
【赤血球】
ヘモグロビンの働きによって、肺から酸素。各組織に供給し、組織中の二酸化炭素を肺へ運搬する役割を担います。
【白血球】
顆粒球・単球・リンパ球に分類されます。顆粒球と単球は、細菌を細胞内に取り込んで破壊する「食作用」があります。リンパ球は体内に入った病原体を排除する「免疫機能」に関わります。
【血小板】
血液凝固作用に関わり、血栓を作ることで止血を促進します。
【血漿】
細胞の約90%が水分で、タンパク質や無機塩類などの物質や老廃物が含まれます。これらの物質の運搬でホメオスタシス維持などに関わりす。
ホメオスタシスの作用などについては下記のページに詳しく解説していきますので、参考してください。
【ホメオスタシス(恒常性)について】
心臓の構造
心臓には、血液を全身に送り出すポンプとしての機能があります。その機能の中心となっているのは、2つの心房(右心房・左心房)、2つの心室(右心室・左心室)、4つの弁(三尖弁・僧帽弁・肺動脈弁・大動脈弁)から成り立ちます。
血液の循環
血液の循環には2つの流れがあります。右心室に始まる血液の循環は「肺循環」、左心室に始まる血液の循環は「体循環」と呼ばれます。それぞれは次のような経路をたどって血流が流れています。
肺循環と体循環の流れ
【肺循環の流れ】
血液が「右心室」→「肺動脈」→「肺」→「肺静脈」→「左心房」の順番になります。
【体循環の流れ】
血液が「左心室」→「大動脈」→「組織の毛細血管」→「大静脈」→「右心房」の順番になります。
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