神経系疾患を大阪で活躍する介護の学校講師が解説!介福国家試験対策!
介護福祉の試験範囲である「発達と老化の理解」
脳血管疾患について
脳血管疾患は脳血管障害や脳卒中とも呼ばれ、
脳出血(脳内出血・くも膜下出血)の特徴
脳出血は、
【脳内出血】
原因:高血圧
発症:脳の細い血管が圧力を受けて破れることにより、
症状:頭痛、嘔吐、
【くも膜下出血】
原因:脳動脈りゅう(脳動脈にできたこぶ)の破裂
発症:くも膜と軟膜の間の血管が破れて、出血し足をします
症状:激しい頭痛、嘔吐、意識障害など
脳梗塞(脳血栓・脳塞栓)の特徴
脳梗塞は、動脈硬化によって狭くなった血管に「血栓(血液の塊)
【脳血栓】
発症:「脳で作られた血栓」によって発症します
種類: ①ラクナ梗塞(脳の深部の細い動脈で発症) ②
症状:片麻痺、感覚障害、
【脳塞栓】
発症:「心臓など脳以外の血管で作られた血栓」
種類: 不整脈を原因とした血栓の場合に「心原性脳塞栓症」
症状:片麻痺、感覚障害、言語障害などが突然現れて、
ここで問題!
【問題】
脳梗塞の症状として激しい頭痛が特徴的である。
【答え】
答えは「×」です。
パーキンソン病について
パーキンソン病は「中脳(姿勢保持の中枢)の黒質」
パーキンソン病の4つの主症状
【筋固縮】
筋肉が硬くこわばり、スムーズに動かせなくなります
【安静時振戦】
じっとしている状態の時に手足が震えます
【無動・寡動】
動作するのに時間がかかり、ゆっくりとしか動けなくなります。
【姿勢反射障害】
姿勢を変えようとした時などにバランスを維持することが難しくな
①「突進現象(前のめりになって止まれなくなる)」
②「小刻み歩行(歩幅が極端に狭くなる)」
③「すくみ足(歩きはじめの1歩目が踏み出せなくなる)」
パーキンソン病の重症度を分類する指標
パーキンソン病の重症度を分類する指標として「ホーエン&ヤール
【ホーエン&ヤールの重症度分類】
ステージⅠ:一側性障害のみ、機能障害は軽微かなし
ステージⅡ:両側性障害、平衡機能障害はなし
ステージⅢ:軽度から重度の機能障害、姿勢反射障害、
ステージⅣ:高度の機能障害、歩行・
ステージⅤ:介助がなければ、寝たきりまたは車いすの生活
【厚生労働省の生活機能障害度】
Ⅰ度:日常生活、通院にほとんど介助を必要としない状態
Ⅱ度:日常生活、通院に部分的な介助を必要とする状態
Ⅲ度:日常生活に全面的な介助を必要とし、独力の歩行・
ここで問題!
【問題】
パーキンソン病は筋肉の異常が原因である。
【答え】
答えは「×」です。パーキンソン病は、中脳の黒質に異常があり、