【医療職必見】失敗しないユニフォームの作成方法を紹介します
今回は、医療職必見!!看護師が使用するユニフォームの作成についてご紹介いたします。この投稿を参考に機能性はもちろんのことデザインのこだわりや愛着などの深い会社の自慢のユニフォームが作成できること間違いなし。そんな情報を自分の経験を通して投稿していきます
ユニフォームを作る意味
新たなユニフォームを作ろうとなった理由としては、大きく2つあります。この投稿では、ユニフォーム作成に関しての情報を紹介し、これから作成しようと考えられている企業さんに対してデザインやこだわり紹介し「失敗しないユニフォームづくり」をここではまとめていきたいと思います。
その1気持ちの向上
まず1つは、業務に新たな気持ちで取り組んでいく決意とスタッフのモチベーションアップです。一つの事例になりますが、私たち株式会社こうのとりの場合、訪問看護部は始動してからちょうど3年目を迎えることができました。ありがたいことに、順調に利用者様が増えてきており、それに伴って新たに覚える技術や業務が増えてきました。
忙しくなると、人はどうしてもどこかで業務を疎かにしてしまうものです。そんなときに、新しいユニフォームの袖を通すことで、入社して初めてユニフォームを着た時の時を思い出して初心に帰ることができ、心機一転業務に取り組むことができます。
また、皆さんも新しい服を買った時にちょっと気分が上がりますよね?それと同じように新たなユニフォームをもらうことで、気分が上がり、業務へのモチベーションアップに繋がりたくさんの患者様に質の高いサービスを提供することが可能です。
その2快適で働きやすい制服
今までの制服も伸縮性が高く、動きやすかったのですが、「ポケットに入れたものがしゃがんだ時
に落ちやすい」「暑い時、特に夏場に体内に熱がこもりやすい」といった機能面に問題がありました。医療職や入院された方なら想像しやすいかと思いますが、看護師のポケットには、「ドラえもんかな?」と思うくらいポケットの中に色んなものが入っていますよね?
訪問看護師は、患者様のご自宅で頻繁に立ったり座ったりします。その中で、よくポケットから物が落ちると、地味にストレスになります。それは自分自身もそうですが体調のすぐれない患者様にも影響を与えます。そのためポケットの深さが深く、中に入れた物が落ちにくいものにしました。
また、訪問看護師は、利用者様の自宅まで車や徒歩で行くこと多い職種です。体に熱がこもると、業務のパフォーマンス低下だけでなく熱中症のリスクが高くなります。利用者様の体調や生活を支えていく側の看護師が、患者様のご自宅で倒れて支えられることは
あってはならないですよね。
スタッフが快適に働ける制服にすることは、患者様の体調や生活をよりよいものにできると考えました。
こだわることの必要性
ユニフォームを作成するに対し、こだわりが必要です。いわゆるこだわることで愛着がわき気持ちよく切ることができます。例えばわが社で作成したユニフォームのテーマは、「シンプルかつかっこいい」にすることでした。前述のスタッフのモチベーションアップに繋がるユニフォームは、製作した僕自身が毎日着たくなるようなかっこいいものがいいというこだわりがありました。
弊社の場合、ロゴはカラフルな配色なので、それ以外をカラフルにするとロゴが映えないとので、左胸に「事業所名」、右袖に「会社のロゴ+会社名(筆記体)」のシンプルなものにしました。
一般的に、会社のロゴなどは、左袖に付けることが多い傾向にあります。その理由を皆さんはご存じでしょうか?、人間は他人の左側で認識できるものの方がよく記憶されるという本能があります。では今回、右袖にロゴを付けたのかというと、人間の別の本能を利用したからです。それは、「人間は動くものに自然と目を追ってしまう」という本能です。
弊社のロゴは、7色使用していてとてもカラフルです。そして、人の9割は右利きと言われています。ということは、処置などを実施している時に右腕の方がよく動くと言えます。そうすると、右袖のロゴがよく動き、患者様や家族様の目に自然に入ってきます。
さらに制服自体がシンプルなこともここで活きてきます。そんなこだわりをもって作成することにより「愛着と意味」を持ったユニフォームが完成するのです。
ただ、私自身は左利きなので、今回考えた効果が十分に発揮できるように右腕もしっかり使っていこうと思っています。
スタッフごとにユニフォームの色を変えました
なぜこのような取り組みを行ったかというとスタッフそれぞれに好きな色を選んでもらいたいという思いがあったからです。
通常、ユニフォームの「色」「デザイン」は社員で統一することが企業としては当たり前です。わが社でも初めて製作したユニフォームも、スタッフ全員で統一していました。では、なぜ今回はスタッフに好きな色を選んでもらったのかというところをご紹介いたします。
それは事業所の名前の由来にあります
私たちの事業所名は、「ココイロ看護ステーション」という名称です。その名目の由来は
【「個々」に「色々」な個性があり、「ココロ」の「色」を大事にしよう。
「ココ」には「色々な幸せが集まる」よう努力しよう】
これがココイロ看護ステーションの由来です。
患者様はそれぞれに個性があり、それを尊重するという意味がありますが、もちろんココイロ看護ステーションで働くスタッフにもそれぞれの「個性」があり、好みがあり、それも尊重されるべきといった想いが事業所名に込められています。
「個々」に「色々」な個性があるスタッフが集まって、ココイロ看護ステーションは成り立っています。スタッフがそれぞれの「色」を大事にして、その「色」の制服を着ることができるのは、ココイロ看護ステーションのスタッフとして働く幸せなことの一つだと考え、あえてユニフォームの色は統一せずに製作しました。
ユニフォームを着る意味とその効果
ユニフォームを着る意味と効果には様々なものがあります。それをいくつか紹介します。
①仕事とプライベートにメリハリをつけやすい
ユニフォームから制服に着替えることや着替える時間と動作を挟むことで、「ここからは仕事をするぞ」と明確な区切りができ、自然と気分が仕事モードに切り替えることができます。
②仲間意識や責任感の向上
ユニフォームには、仕事モードへの切り替えだけでなく、周囲との連帯感や責任感を生むこともできます。同じ職場で同じユニフォームを着用して仕事を行うことは、同僚同士の一体感や仲間意識を育むことに繋がります。それによって互いに仕事の状況を意識し、協力することで、より丁寧で高いクオリティの看護を提供することが可能になります。また、これから新たに入社する方が、社内の雰囲気に馴染みやすくなるというメリットもあります。特に、訪問看護師は、仕事中に1人で行動することが多いため、ユニフォームによる仲間意識を持てることは非常に重要だと思います。
③仕事の質や生産性向上
ユニフォームには、上記の意味合いだけでなく、着用する人に仕事に対する責任感や誇りを自覚させる「ドレス効果」が期待できます。仕事に対して責任感を持って行動でき、集中力や注意力が向上しやすくなり、個人だけでなく全体的な看護の質の向上につながる場合があります。
④安全性や効率性が上がることで仕事の効率アップ
ユニフォームには、社員への心理面への効果以外にも身体面への好影響も期待されています。私服の場合だと、汚れるかもしれない・破れるかもしれないと服の状態を気にしながら働く人が多いと思います。
ユニフォームの場合だと、防汚性・耐水性・伸縮性に優れているものや通気性・速乾性に優れているものが多いため、汚れや破損を気にすることなく働くことができます。それにより高い安全性や快適性が保たれた状態で、仕事に集中できるため、仕事の効率の向上も見込めます。
⑤会社の看板と宣伝
着用するユニフォームのイメージは、会社のイメージと直結します。ユニフォームを通して患者様や家族様に安心感・信頼感・清潔感を与えることができれば、企業としてのブランディングにつなげることが可能です。また、訪問看護師は、地域を動き回る仕事でもあるため、ユニフォームを着用することが、地域の方々への宣伝に自然となっていきます。それだけではなく、会社へ新たな人材が集まりやすくなる効果も期待できます。求職者の中には、快適でおしゃれなユニフォームを用意している会社に対して、魅力を感じる人も多いことでしょう。
ユニフォーム作成で「難しかったこと」「成功したこと」
難しかったこと
作成する過程で難しかったことは、シンプルでかっこいいユニフォームを製作するなかで、いかにその企業の雰囲気を表現していくか。そして、制服の材質や耐久性の高さ、使用感の良さのバランスを取っていくかということです。
ユニフォーム自体の色が地味だったり、選択数が少ないと、個々の色が出にくくなるが、選択数が多いと、企業としての統一感が失われる可能性があります。
また、ロゴを不要なまでに多くする、大きくしすぎるとカッコよさが失われ、ロゴが小さすぎると、企業らしさということがわからなくなるといったデザイン面で悩むことになります。それだけではなく、あまりにもデザイン面に偏り過ぎて、「生地が脆弱で伸縮性がない」「着脱が困難」「ポケットが浅い・数が少ない」など機能面が低く、誰も着たくないものでは、ユニフォームとしての意味がなくなってしまいます。
それらのバランスを取って、より良いものを選択していくことが特に難しかったです。
成功したこと
成功したことは、ロゴのデザインと色です。ユニフォーム制作会社様と何度も打ち合わせをし、自社の会社ロゴとしてもっとも映える形・色の刺繍で、スタッフ全員が納得できるものが製作できたことは、成功と言って良いものだと思います。
最後に
そういったこだわりを持つことは誰もが来たくなる機能性の高い自慢のユニフォームになります。もちろんコストのことも考えて作成していかなけれななりませんが、着たくないユニフォームを作成することは無駄な浪費になります。この投稿を通して「ユニフォームの作成に成功した」といった声が少しでも多く聞けることを願い投稿いたしました。