令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン53「生活支援技術〜入浴介助〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。
≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!
目次
・入浴の効果について
・清潔保持するための方法について
・入浴介助における注意点
・シャワー浴における注意点
・片麻痺の利用者の入浴介助の注意点
・その他、疾病による注意点が必要な入浴介助について
・洗髪について
・まとめ、感想
入浴の効果について
入浴や清拭を行う事は、
【入浴がもたらす効果】
①清潔保持と感染予防
②血行促進と保温効果
③新陳代謝の促進
④疲労回復による体の活性化
⑤安眠効果
⑥食欲増進
⑦ストレス解消
⑧傷や皮膚の損傷の回復
清潔保持するための方法について
身体の清潔を保持するための方法は利用者のADLによって異なり
【入浴】
身体を清潔にし、様々な効果があり体にとっても入浴は1番良い方法であ
【シャワー浴】
入浴ができない身体状態や状況に対して行います。
入浴介助における注意点
入浴介助は事故が起こりやすく注意が必要なケアの1つです。
【入浴前の注意点】
①体調の確認を行い、難しい場合には清拭など他の方法考える。
②水分摂取を行い脱水の予防をする。
③入浴前に排泄を済ませておく。
④空腹時は低血圧になりやすいので注意が必要です。
⑤食事直後は消化不良になりやすいので注意が必要です。
⑥湯温の設定は40℃前後にし、
⑦ヒートショックが起こらないよう浴室や脱衣室の温度を22℃前
【入浴中の注意点】
①お湯や水道管よるやけどに注意する。
②石鹸などによる床のぬめりに気をつける。
③湯につかる時間は5分程度にします。
⑥末梢から中心に向かって洗う。
⑦ADLに応じてシャワーチェアーやバスボールなどの福祉用具を
【入浴後の注意点】
①速やかに顔→頭→体幹→四肢を拭いて、
②水分補給を行う。
③体調確認を行う。
④必要な方には保湿剤を使用する。
⑤必要に応じて爪切りや耳垢の除去を行う。
シャワー浴における注意点
シャワー浴は入浴が困難な場合におこないます。要は湯船につからずシャワーのみで身体の清潔を保持するもので
【シャワー浴の注意点】
①利用者の身体にシャワーをかける順番は、「心臓から遠い足元」
②温度確認は、はじめに介護者の手でおこないます。
③シャワーの湯温は、急激に変化する恐れもあるので、
④湯温は、40℃前後に設定し、冬場などはさらに1〜2℃高くし
⑤入浴よりも気化熱で体の熱が下がりやすいので、
※気化熱とは液体が蒸発して気体になるときに必要な熱のことです
片麻痺の利用者の入浴介助の注意点
片麻痺の場合でも、
【片麻痺の利用者の入浴での注意点】
①介護者は原則、患測から介助を行います。
②浴槽への出入りは、原則、健側からおこないます。
③段差等乗り越える際には、健側から登ります。
その他、疾病による注意点が必要な入浴介助について
【人工肛門(消化管ストーマ)の利用者の場合の注意点】
消化管ストーマのある利用者でも入浴は可能です。
【高血圧や心疾患のある利用者の場合の注意点】
高血圧や心疾患のある利用者は急激な血圧の変動による心臓への負
浴室と更衣室を温めておき温度差がないように注意します。
湯温は42℃以上になると血圧が上昇しやすいので高温は避けます
浴室内の水は心臓より下にして半身浴にします。
降圧剤を服用している場合は服用直後の入浴を控えましょう。
【老人性皮膚掻痒症のある利用者の場合の注意点】
皮膚を刺激して痒みが強くならないよう皮膚を強くこすらないよう
肌の脂肪分を保つ入浴剤や弱酸性の石鹸を使用します。ただし、
お湯の温度はぬるめに設定し、37〜39℃が良いとされています
入浴後は体を拭き、保湿剤を塗布します。
【埋込式ペースメーカーのある利用者の場合の注意点】
通常の入浴が可能です。
浴室内の水位は、心臓より低くする必要はないが、
【血液透析のある利用者の場合の注意点】
血液透析直後は入浴を控えましょう。
透析患者は、汗腺の萎縮から汗の量が減り、
洗髪について
洗髪は汗、皮脂、ほこりで汚れた頭皮や髪の毛を清潔にします。
【洗髪時の注意点】
①洗髪前はブラシで髪をとかし、
②お湯の温度を確認し、頭部全体にお湯をかける。目や耳、
③指の腹で頭皮を揉むようにしシャンプーを泡立てて洗髪する。
④ドライヤーをかけるときは、頭皮から20cm以上離して乾か
⑤ベッド上で洗髪を行う場合は、
【洗髪以外の方法】
洗髪以外に頭皮や髪をきれいにする方法としては、
※オイルシャンプーは植物油が原料になっていますので、アルコールが使えない人に適しています。
まとめ、感想
入浴介助やシャワー浴には様々な効果があります。
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