和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン74「発達と老化の理解〜感覚器の疾患〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲について解説していきます。今回、解説していく内容は「発達と老化の理解」の中から感覚器系の疾患について解説していきたいと思います。

目次

・白内障

・緑内障

・加齢黄斑変性症

・糖尿病性網膜症

・網膜色素変性症

・メニエール病

・加齢性難聴(老人性難聴)

白内障

【特徴】

水晶体が濁ることによって白内障発症します。70歳以上のほぼ全員に見られる病気です。

【原因】

加齢、糖尿病などの合併症

【症状】

かすみ、羞明(まぶしく見える)、物が二重三重に見えるなどの症状が現れます。

【治療方法】

点眼薬、内服薬、手術

緑内障

【特徴】

眼圧上昇などにより、視神経が障害され視野が狭くなる。自覚症状がなく40歳以上から緩やかに進行します。最近では眼圧上昇がみられない場合でも緑内障を発症する時がある中途視覚障害者になる原因が最も高い病気です。

【原因】

不明

【症状】

急性の場合、目の痛み、頭痛、吐き気などが見られます。周りから見えなくなるトンネル視野の特徴が見られることが多い。

【治療方法】

治療方法はなく病気の進行を抑える方法として、点眼薬、レーザー治療、手術があります。

加齢黄斑変性症

【特徴】

加齢により網膜の中心部である黄斑という部分に萎縮や変性が生じ、中心部が見えにくいので見ようとするところが見えにくくなります。

【原因】

加齢による網膜の機能の低下

【症状】

ものが歪んで見え変視症、中心部が見えない中心暗転視力低下などの症状が現れます。

【治療方法】

病気の進行を抑える方法として薬物療法、レーザー治療、手術があります。

糖尿病性網膜症

【特徴】

糖尿病の三大合併症のうちの1つです。糖尿病によって血糖値が高くなると、血管に負担がかかり網膜を損傷することにより見えにくくなります。場合によっては失明してしまうこともあります。

【原因】

加齢による網膜の機能の低下。

【症状】

網膜出血、飛蚊症などの症状がみられます。

【治療方法】

糖尿病の治療、レーザー治療、手術

網膜色素変性症

【特徴】

網膜の視細胞が障害されることにより醜くなります。

【原因】

遺伝

【症状】

初めは夜盲症から始まり、進行するにつれて視野狭窄を引き起こします。

【治療方法】

対症療法として、遮光眼鏡の使用する。資料は、薬物療法など

メニエール病

【特徴】

めまいが起こる代表的な疾患です。内耳から引き起こされる回転性のめまいや耳鳴りなどは30分から数時間続きます。発症年齢は30歳代後半から40代前半がピークで、高齢者では頻度が高くないため、高齢者のめまいでは良性発作性頭位めまい症など、他の疾患の可能性が高いとされている。

※良性発作性頭位めまい症は、決まった頭の位置を取るとめまいが起こる状態になり回転感がある。耳鳴り、難聴などは見られないことが多い。

【原因】

内耳の内リンパ水腫。水腫ができる原因は不明。

【症状】

めまい、耳鳴り、難聴が同時に起こる。

【治療方法】

薬物療法、手術

加齢性難聴(老人性難聴)

【特徴】

聴覚機能の老化が原因の聴覚障害です。一般的に両側性で高温域から聞こえにくくなっていく。老化が進むと言葉を聞き取る能力も低下するので、音量を上げれば聞き取れるようになるわけではない。

【原因】

聴覚機能の老化

【症状】

高温域が聞こえにくい、耳鳴り

【治療方法】

補聴器の使用が効果的です。補聴器の効果には限界があるため、使用前には十分なカウンセリングを行う必要があります。現在では有効な治療薬はない。

※補聴器は内耳や神経系に問題があるときは効果があまりない。

まとめ、感想

今回は人間の感覚気を司る疾患についてまとめてきました。緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症は、視覚障害者になる三大原因とされています。また、緑内障は40歳以上から発症しやすく早期発見が重要です。定期的な検査を行い予防する必要があります。

タグ:,,,,,

« 前のページに戻る