和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン78「発達と老化の理解〜代謝と内分泌系の疾患〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲について解説していきたいと思います。今回まとめていく内容は「発達と老化の理解」から代謝と内分泌系の疾患について解説していきたいと思います。

目次

・甲状腺機能低下症

・甲状腺機能亢進症

・更年期障害

・脂質異常症

・高尿酸結晶

・まとめ、感想

甲状腺機能低下症

【特徴】

甲状腺ホルモンの分泌が低下する状態です。甲状腺機能低下症でよく知られているのは橋本病である。橋本病は、自己免疫の異常により甲状腺に炎症が起きる状態のことをいいます

【原因】

甲状腺の障害

【症状】

疲れやすい、集中力の低下、活気がなくなる、寒気、便秘、発汗低下、皮膚の乾燥、浮腫など

【治療方法】

甲状腺ホルモンの服用

甲状腺機能亢進症

【特徴】

甲状腺ホルモンが多量に分泌される状態のことをいいます。バセドウ病がよく知られています。バセドウ病の診断に有効な検査対象は甲状腺ホルモンです。

【原因】

甲状腺を刺激する抗体の過剰産生

【症状】

甲状腺腫大、頻脈、眼球突出、動悸、発汗、手足の震え、体重減少など

【治療方法】

薬物療法、手術など

甲状腺機能低下症甲状腺機能亢進症女性に多くみられます。

更年期障害

【特徴】

性腺ホルモンの機能低下によって引き起こされる身体的、精神的症状

【原因】

性腺ホルモンの機能低下、女性は閉経後にエストロゲンが減少し、男性は加齢に伴いテストステロンが減少することにより発送します

【症状】

動悸、頻脈、微熱、頭痛、めまい、耳鳴りなど

【治療方法】

ホルモン補充療法(HRT)

脂質異常症

【特徴】

血液中のコレステロールや中性脂肪が増加し、血管内壁に付着することで血流を阻害します。生活習慣病の1つであり、かつては高脂血症と呼ばれていました。

【原因】

暴飲暴食、運動不足、肥満など

【症状】

自覚症状がほとんどなく、放置していると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなる。

【治療方法】

運動療法、薬物療法、食事療法(動物性脂肪とコレステロールを控えバランスの良い食事を心がける)

高尿酸結晶

【特徴】

血液中の尿酸値が高くなった状態です。体内でプリン体から作られる尿酸が増加することによって起こります。プリン体は、体内の細胞から作られるほかに食品に含まれています。プリン体は煮干しや干し椎茸、鶏のレバーなどに多く含まれています。世間では痛風と呼ばれています。

【原因】

肥満、飲酒、ストレスなど

【症状】

放置すると、足の親指の付け根などに、激痛、発赤、腫脹を伴う痛風の症状が現れます。

【治療方法】

食事療法、薬物療法。また、尿酸の排泄を促すために1日1リットル程度の水分を余分に摂取すると良い。

まとめ、感想

今回は代謝と内分泌系の疾患について解説していきました。ホルモンが過剰に放出されたり、分泌が低下したりするとバランスが崩れ、様々な疾患が生じます。また食事や運動などの常日頃から予防することが大切です。

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