初心忘れべからず!一つ一つ一生懸命に授業を設計しています。実務者研修の授業(介護過程Ⅲ)を担当するにあたっての準備。
こうのとりの河野です。介護の仕事は,自分自身が健康であるからこそ利用者様に健康を与えることができると私は思っています。利用者さんと現場で働く介護職員の健康は繋がっています。健康であるからこそ笑顔で、適切な判断や対応ができます。
しかし、私は最近パソコンの使い過ぎで首を負傷し立てなくなりました。今後は首が痛くならないよう姿勢に気を付けようと思っています。今回の件で利用者様に自分の健康状態の事で心配をおかけいたしました。反省します。
現在、私は介護の資格の学校を開校するために色々な準備をしています。そして、講師として修業の身でもあります。勉強しながら他校で講師をし色々な経験をさせていただいています。私自身がまだまだ勉強不足なので授業をさせていただいている中でたくさんの学びがあります。
それでは、私が講師としてどのような勉強をし授業に取り組んでいるのかを投稿していきたいと思います。今回の投稿は、介護の資格の講師だけではなく、多方面で講師をしている方にも少しでも参考になるようにと考えて投稿しています。
それでは本題に入ります。
目次
・実務者研修の講師としての準備
・生徒の方たちが実際に気になることは?
・最後に・・・
実務者研修の講師としての準備
今回は実務者研修の授業の講師として現場に行く前に色々と準備をいたしました。
「どのような準備をしたのか?」という所を参考になれば幸いです。
【準備1】とりあえず調べまくる!
教科書の中の専門用語について、しっかりと説明できるように調べつくしました。もちろん授業中にその知識をすべて伝える必要はありません。しかし、生徒の方に聞かれたときにはわからないということはできる限りないように心掛けました。自分自身が介護の経験のない生徒目線で教科書を読みました。気になることをすべて教科書に書き込んでいます。
これをすることにより聞かれた時の対応はもちろんのこと。授業の時間がもし余った場合に補足する情報としてこの努力が生かされました。もちろん時間つぶしとして無駄な知識を伝えるわけではありません。介護福祉士の国家資格に出る試験範囲の知識。現場で生きる知識や技術や考え方。といったことに限定し生徒の方にはお伝えしています。
【準備②】自分自身の経験を事例に!
教科書に書いている用語や事例について、自分の経験をあてはめ説明し、援助者としてどのような気持ちなのか?どのようなことに苦労したのか?などを説明できるよう教科書に自分の経験を書き込みました。教科書だけの説明では正直、眠たくなります。そして退屈です。いざ現場にプロの介護職員として活躍しなければならないときに活かせる技術や知識や考え方。私は教科書の知識より現場で生かせる知識のほうが大事だと思っています。もちろん教科書の知識も大事です。ただ、教科書の知識は現場では必要ないものもたくさんあります。
【準備③】介護福祉士資格の試験も前提に!
実務者研修の資格を取得すれば、国家資格である介護福祉士の資格を取ることができます。介護福祉士の試験範囲を調べることにより「この知識は介護福祉士の試験に出るからしっかりと覚えてください。」と必要な知識をピックアップすることができます。これからのステップアップを考えている生徒には重要な情報です。今から実務者研修の資格を取って福祉業界で活躍していく生徒に少しでも講師として力になれればと思っています
。私は福祉業界が大好きです。福祉が好きな人間を一人でも生み出したい。それがモットーです。
【準備④】楽しく授業を受けてもいたい!
アイスブレイクの方法にも悩みました。良いアイスブレイクをすれば生徒同士の距離や講師と生徒の距離が縮まります。その距離感は、グループワークや授業での発言内容に関わってきます。大げさな話かもしれませんがその一日の授業の楽しさにも関わる重要なテクニックの一つだと私は思っています。
授業が楽しければ、楽しくない授業の何倍も知識や技術の吸収が早いと思っています。どうせしなければならないものならできるだけ楽しく行えたらと思っています。一緒に楽しんでいける授業を目指しています。
生徒の方たちが実際に気になることは?
実務者研修を受ける生徒の方が実際に気になることは?
それは、実際の現場ではどのような仕事内容なのか?サービス提供責任者の仕事は?ケアプランを見てどのように訪問介護計画書に反映するのか?
教科書の事より、その先の現場のことについての質問が集中しているのが実際の授業でみられます。教科書通りの知識も必要です。むしろ、ステップアップである介護福祉士の資格を勉強するにあたり教科書通りの勉強が必要になってきます。
しかし、これだけは言えます。資格に必要な知識はすべてが現場で活躍していくために必要な知識とはいいがたいです。むしろその知識が利用さんにとっての理想の援助を提供することに対して邪魔な知識になりえることもあります。現場で活躍するためには、吸収した知識を選ぶことが必要です。要は臨機応変にその知識と技術を提供できるかということです。
私にとって知識や資格は自分自身の自信だと思っています。勉強し取得した資格はかけがいのない経歴です。努力の結晶です。しかし、その資格を持っているからこそ最高のサービスを提供できるわけではありません。もちろん医者や看護師など専門的な業務に関しては、その資格がなければ行えない業務もあります。(その資格がなければ行えない業務独占といいます。)
そして、知識がないことにより起こしてしまう事故もあります。最低限、業務に支障を与えない知識やモラルは必要になります。しかし、資格があるからといってプロと限りません。資格を取得することはスタートであり、ゴールは程遠い場所にあると私は考えています。
要は、プロ意識を持って仕事に向き合っているかということが最も大事だということです。
最後に・・・
今回授業を通して感じました。この先、講師として頑張っていくうえでどのような講師になりたいかということです。
私が想う講師とは、生徒の方とともに成長できる講師であり、楽しく少しでも授業の時間を苦に思われないような授業ができる講師になりたいと思っています。限られた授業の中、少しでも早く生徒の方と距離を縮める必要があります。
生徒の方が最後に「ここの授業を受けてよかった」と思ってくれるような講師になれるよう一生懸命に精進していきたいと思っています。